霧の戦場のヴェルディーナ(C.A.R.D.S. RPG)を紹介!

公開日: 2024/6/25

アクワイアの新作ローグライクデッキ構築&ストラテジーRPGの「霧の戦場のヴェルディーナC.A.R.D.S.RPG」が発売されました。

ローグライクデッキ構築というのはまず、ローグライクというプレイするたびにマップやダンジョンが変わっていくという要素がひとつ。


次にデッキ構築というカードゲームジャンルがあり、その2つの要素がまざった特徴があります。

ストラテジーRPGというのは、勝つために計画を考えて作戦を練るといったような戦略的なゲームの事を言います。


このゲームはその2つの要素を併せ持ったゲームなのです。

ここまで聞いてどういうゲームな流れなの?ゲームの内容は?ワクワクが止まりませんね!


そこで今回はこの「霧の戦場のヴェルディーナC.A.R.D.S.RPG」の内容や遊び方を探っていきたいと思います。

1. ゲームの流れ


ゲームの舞台となるのはミスタリアという大陸。

この大陸には3つの大国と10の中小国が存在します。この大陸では「100年戦争」という長い間繰り広げられていた戦争がありました。


しかし、突如現れたドラゴンが全てを滅ぼした事によって終わりを告げます。

そんな中、主人公ベルディーナ率いる用兵団のもとへ大国がキメラを作り出しているという一報が入ります。罪のない人々を救うためベルディーナたちは立ち上がりました。

という所から物語は始まっていきます。

2. プレイの仕方


基本的にターン性のゲームで、2~4人で遊ぶ対戦型戦略です。

プレーヤーは霧に覆われた戦場で軍隊を率いて戦い、敵の拠点を制圧することを目指します。


敵への攻撃や防御回復などは、適用したカードを選択することによって発揮されます。

ゲーム開始時には10枚のカードを所持しています。

デッキは全50枚で構成されますが、どのカードを何枚組み込むかはプレイヤーの自由です。極端に言えば、全て同じカードでも良いのです。


そのカードは敵を倒すことによって入手できるので、敵を倒しながらカードを組み直していくのもひとつのやり方です。

2-1. セットアップ

1、プレーヤーはそれぞれ1つの勢力を選択します。
(色がついているカード)

2、各プレーヤーは自分の勢力のユニットカードを受け取ります。

3、ボードを中央に配置し、地形カードをランダムに配置します。

4、各プレーヤーは自分のユニットをボード上に配置します。

2-2. ゲームプレイ

ゲームは交互にターンで行われます。自分のターンにはコマンドフェイズ、移動フェイズ、攻撃フェイズ、補充フェイズという効果を発揮する4つのフェイズを順番に行なっていきます。


・コマンドフェイズ
手札から1枚のコマンドカードをプレイし、その効果を発揮させます。
コマンドカードには、移動、攻撃、防御、回復、強化などがあります。


・移動フェイズ
コマンドフェイズでプレイした移動コマンドに従って自分のユニットを移動させます。
ユニットは地形の影響を受けるので、森林や山脈では移動力が低下します。


・攻撃フェイズ
移動させたユニットを使用して敵のユニットを攻撃する事ができます。
攻撃はサイコロを振って判定を行ないます。
ユニットの攻撃力と防御力を比較して、ダメージを与えます。


・補充フェイズ
手札が5枚未満になるまで山札からカードを引きます。

3. カードの種類


回復や戦闘に使えるカードを種類別に見ていきましょう。

3-1. ユニットカードの一部を紹介!

・歩兵
低コストで序盤の展開に優れたカードです。

・騎兵
移動力が高く、敵の側面を攻撃できるカードです。

・槍兵
近接攻撃に特化し、騎兵に対するボーナス効果があるカードです。

・弓兵
遠距離攻撃が可能で、高い防御力を持つカードです。

・弩兵
強力な遠距離攻撃が可能だが、移動力が低いカードです。

3-2. 特殊ユニットカードの一部を紹介!

・魔法使い
魔法攻撃で範囲内の敵にダメージを与えることが出来るカードです。

・僧侶
味方ユニットを回復したり、バフを付与したり出来るカードです。

・騎士
高い攻撃力と防御力を持ち、様々な能力を持つカードです。

・将軍
リーダーシップスキルがあり、味方の能力を向上させるカードです。

・英雄
ユニークな能力を持ち、戦況を左右することが出来る強力なユニットのカードです。

3-3. コマンドカード

・移動
ユニットを移動させることが出来るカードです。

・攻撃
ユニットに攻撃させることが出来るカードです。

・防御
ユニットに防御ボーナスを付与するカードです。

・回復
ユニットを回復するカードです。

・強化
ユニットに攻撃力や防御力のボーナスを付与するカードです。

3-4. 地形カード

・森林
ユニットの移動力と攻撃力を下げるカードです。

・山脈
ユニットの移動力を低下させ、防御ボーナスを与えるカードです。

・川
ユニットの移動力を低下させるカードです。

・橋
川を渡るのに使用できるカードです。

・城
強力な防御ボーナスを与えるカードです。

3-5. 戦略カード

・伏兵
ターン終了時に隠れているユニットを出現させるカードです。

・奇襲
1ターン目に追加のユニットを展開できるカードです。

・包囲
城や砦を攻撃するとボーナスを与えるカードです。

・増援
追加のユニットを召喚するカードです。

・罠
敵のユニットが移動するとダメージを与えるカードです。

4. カードに書かれている効果(一部)

・防御の盾(青色のカード)
ダメージカット+10の効果を持つカードです。


・逃げるが勝ち(紫色のカード)
逃げて戦闘終了の効果を持つカードです。
成功率は50%です。
盗賊と探偵兵は100%


・剣に宿る力+1(赤色のカード)
攻撃+10ダメージ付加の効果を持つカードです。


・剛鉄の鎧(緑色のカード)
防御力25%UPの効果を持つカードです。
(3ターン)


・回復の薬(緑色のカード)
HPを10回復の効果を持つカードです。


・効水的戦略(赤色のカード)
カードコストを消費せずに攻撃出来る効果を持つカードです。


・痺れの矢(赤色のカード)
攻撃するとダメージ+10を与えるとともに、麻酔が付与され相手を行動不能にするカードです。

5. 各キャラの特徴や使い方のコツ


敵の攻撃を受け止める役割として使うのが役割になると思うので、防御力アップとHPアップを中心に付けると良いです。

次にこのゲームで重要になってくるのが、キャラの特性ではないでしょうか?


使い方のコツも併せて紹介していきます。

5-1. ヴェル・ディーナ(団長)

クラウゼヴィッツ傭兵団の伝統的頭領であり、戦場では「鬼神」と称されているキャラです。

ゲーム開始から使用可能なカードです。

出撃をするだけで指揮官の経験値が増えたり、攻撃力、防御力、HPがアップします。

攻撃範囲が広いため、敵の弱点をついて移動力アップで先手がとりやすいです。

5-2. レオン・ヘイス(剣士)

支える心と冷徹な決断で団員に慕われる副団長です。

命中率とクリティカル発生率が高いカードです。

そのため攻撃を中心に担う事になると思うので、HPと防御力はきちんと上げておくといいでしょう。

HPアップは装備を2つ付けても良いと思います。

5-3. アレックス・ガレオン(重装歩兵)

鎧なしで筋肉だけで防ぐ事をモットーにしているが、戦場では厚い鎧を身に纏う男。
楽天的なムードメーカー的な存在のキャラです。

戦闘開始時にダメージカットが+5発動するカードです。

序盤のうちに防御力をアップさせておきましょう。

敵の移動範囲に入り込む事が出来れば良いので、移動範囲は最低限で大丈夫でしょう。

5-4. リリ・メイプル(弓兵)

冷静で孤高の弓兵。成果を優先し、感情を抑える厳しい一面を持ちながら涼やかな外見で人々を惹きつけるキャラです。

遠距離攻撃が得意なカードです。

反対に、敵の遠距離攻撃を受ける事も考慮して攻撃力を+2、防御力を+1、HPを+1くらいの割合で上げておくと良いです。

5-5. セス・アーデン(偵察兵)

傭兵団の若き存在でまだ子ども扱いされるが優しさと時折見せる大人ぶる姿が団員の温かい視線を集める。

心優しいが自己主張は控えめなキャラ。


戦闘開始時に相手の弱点が分かる事や、霧を晴らす範囲が広いカードです。

お勧めの装備として、霧を晴らせる範囲が+20%の琥珀の瞳や、弱点を見抜く特性を活かすために枠の4つに視界アップのアイテムを装備させても良いでしょう。

5-6. アン・クラウゼン(魔法使い)

ヴェルに自らを売り込んだ魔法使い。

見た目は老人だが仮面の下は謎に包まれているキャラ。


遠距離攻撃が可能で攻撃力が高いカード。

弓兵リリと同様に鋼の剣などの攻撃力がアップする装備を付けると良いでしょう。

事故回避としてはHPアップを1枠装備させても良いです。

同じ遠距離攻撃のユニットが敵ならば、1ターンで倒しきれるほどの攻撃力だが、非常に撃たれ弱いので敵の攻撃を受けないような位置取りを心がけましょう。

6. このゲームの見どころ


2024年5月に発売されたこのゲームですが、冒頭にもお伝えしたように、デッキ構成ゲームとシュミレーションRPGのふたつを組み合わせたゲームになります。

S.RPGはプレイヤーが想像した戦闘結果がそのままバトルに反映されることが多いのですが、慣れてくるとその工程が作業のように感じられ徐々に飽きがきます。


その事を想定したうえでカードゲームの要素を取り入れています。

この情報だけを聞くと、複雑なゲーム展開に聞こえますよね。


しかしその事によって手元のカードのランダム性を戦略の中に取り入れ、一戦ごとに緊張感が与えられるような仕組みになっています。

S.RPGで有名な「ファイアーエムブレム」やデッキ構築ゲームで有名な「slay the Spire」が好きな方、または歴史的背景もあるので戦場のリアルな描写と兵器の史実上の戦いを実感したい人や、戦争映画や軍事史に興味がある方にもお勧めしたいゲームです。

7. 霧の戦場のヴェルディーナ(C.A.R.D.S. RPG)のまとめ


今回は珍しいローグライクデッキ構築&ストラテジーRPGという事で、霧の戦場のヴェルディーナ(C.A.R.D.S. RPG)を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?


戦略性やゲームバランスがとても良いのですが、実はこのゲーム、序盤は楽しめるが全体的に起伏が足りないとの声も聞こえてきます。

コツコツできるゲームが好きな方にはお勧めしますが、もうちょっと会話システムが欲しかったり、濃厚な会話が欲しい人には物足りないと感じる点も多いかもしれません。



ずっと淡々とした事が続きますし、それと、細かなバグも多いようで、気になる人には気になってしまい気が散ってしまいそうですよね。

そして、更に重要な事をお伝えしたいのですが、それは毎ステージ全ユニットが1レベルに戻ってしまうという特殊なゲーム要素も普段他のゲームに慣れ親しんでいる人には辛い要素ですね。


その事を踏まえながら気になった方は是非遊んでみてくださいね。