
【読むゲーム】「CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION」の物語解説【ネタバレ有】
公開日: 2025/1/13
「CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION」は2022年12月に発売されました。
FFシリーズの中でも絶大な人気を誇るFFⅦの前日譚であるストーリーを描いた本作は、2007年にPSP用のゲームソフトとして発売されたもののHDリマスター版です。
この記事ではストーリーに沿って「読む」ことでザックリと概要を知ることができるようにまとめました。
本作を未プレイの方は重大なネタバレを含みますので十分ご注意ください。
プレイしたいけれど、時間がない方やもう一度プレイするつもりはないけれど懐かしいと感じた方、ストーリーをざっくり知りたいといった方は是非最後まで一読ください。
それでは「CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION」の世界を解説していきます。
1. 「CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION」とは
「CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION」は、名作「FINAL FANTASY VII」の前日譚として、多くのファンに愛されている作品です。
オリジナルは2007年にPlayStation Portable(PSP)向けに発売され、その後、グラフィックやサウンドが大幅に向上したリマスター版として再登場しました。
この作品は、FFVIIの主人公であるクラウド・ストライフの先輩であり友人でもあるザックス・フェアの視点から物語が描かれています。
FFVIIの世界観やキャラクターたちの背景をより深く掘り下げる内容であり、特にザックスの「夢」と「誇り」をテーマにした感動的なストーリーが展開されます。
オリジナルは2007年にPlayStation Portable(PSP)向けに発売され、その後、グラフィックやサウンドが大幅に向上したリマスター版として再登場しました。
この作品は、FFVIIの主人公であるクラウド・ストライフの先輩であり友人でもあるザックス・フェアの視点から物語が描かれています。
FFVIIの世界観やキャラクターたちの背景をより深く掘り下げる内容であり、特にザックスの「夢」と「誇り」をテーマにした感動的なストーリーが展開されます。
2. ザックス・フェアとは

ザックス・フェアは、「ソルジャー」というエリート戦士部隊の二等兵として登場します。
彼は明るくポジティブで、常に前向きな姿勢を持つ人物です。
その無邪気な性格から、周囲の人々に愛され、特に師匠であるアンジールにとっては弟のような存在でした。
彼の目標は、ソルジャー一番の英雄とされるセフィロスのように強く、そして尊敬される存在になることです。
しかし、物語が進むにつれ、ザックスは自身の「夢」と「現実」との間で葛藤し、その中で成長していくことになります。
3. セフィロスとの出会い

ザックスは、ソルジャーとしての任務を通じて、セフィロスという存在に強く影響を受けます。
セフィロスは、ソルジャーの中でも特に優れた戦士であり、冷静沈着で、どんな状況でも冷静に対処する能力を持っています。
ザックスは彼の背中を追いかけ、自分もセフィロスのように強くなりたいと願います。
しかし、セフィロスはただ強いだけではなく、心の奥底に深い闇を抱えていました。
物語が進むにつれて、その闇が徐々に表面化し、セフィロスが後に世界を揺るがす存在へと変貌していく過程が描かれます。
4. ジェネシスとアンジールの登場

ザックスの物語において、ジェネシスとアンジールという二人の重要なキャラクターが登場します。
アンジールはザックスの師匠であり、彼に戦士としての技術だけでなく、心のあり方をも教える存在です。
アンジールの言葉「誇りを持て」という教えは、ザックスにとって生涯の指針となります。
一方、ジェネシスはセフィロスと同じく強大な力を持つソルジャーですが、彼の内面には深い傷があり、その結果として反乱を起こすことになります。
ジェネシスの反乱は、ソルジャー全体を揺るがす大事件となり、その背後には壮大な陰謀が隠されています。
5. ジェネシスの過去と葛藤

ジェネシスは、元々はセフィロスと肩を並べるほどの実力を持つソルジャーでした。
しかし、彼は自分の出生にまつわる秘密を知り、その真実に絶望します。
彼の体は徐々に崩壊していき、治療法を求めて「古代種」の秘密を探ることになります。
その過程で、ジェネシスは自らの存在意義を問い続け、最終的にはセフィロスと対立する道を選びます。
ジェネシスの葛藤は、彼自身だけでなく、ザックスやセフィロスにとっても大きな影響を与え、物語全体の展開に深く関わっていきます。
6. アンジールの「誇り」とその結末

アンジールは、ザックスにとって父親のような存在です。
彼は常に「誇り」を持つことの大切さを説き、それを行動で示してきました。
しかし、アンジールにもまた、自分の出生にまつわる秘密があり、それが彼を苦しめることになります。
アンジールは、自らの「誇り」を守るために、ザックスに戦いを挑みます。
その戦いの果てに、アンジールはザックスに自身の剣を託し、彼の中に「誇り」を残してこの世を去ります。
この出来事は、ザックスにとって非常に大きな心の支えとなり、彼のその後の行動に強く影響を与えます。
7. ニブルヘイム事件とセフィロスの変貌

物語のクライマックスの一つとして描かれるのが、FFVIIでも重要なエピソードである「ニブルヘイム事件」です。
ザックス、セフィロス、そしてクラウドは、ミッドガルから離れた山間の村ニブルヘイムでの調査任務に派遣されます。
この任務の過程で、セフィロスは自分の出生の秘密を知り、その事実に深く打ちのめされます。
彼は自分が「古代種」の末裔であり、シンラカンパニーの実験によって作り出された存在であることを知り、精神的に崩壊していきます。
この精神的な崩壊が、後のセフィロスの暴走と、彼が世界を敵に回す行動へと繋がります。
ザックスは、この状況に直面し、セフィロスを止めるために戦いますが、その戦いは壮絶なものでした。
8. ザックスとクラウドの友情
クラウド・ストライフは、FFVIIの主人公として知られていますが、彼はこの時点ではまだ無名のソルジャー候補生に過ぎませんでした。
ザックスはクラウドに対して兄のような存在であり、彼の成長を見守りながら、自らもクラウドから学ぶことが多かったのです。
ニブルヘイム事件後、クラウドは深刻な精神的ショックを受け、しばらくの間、まともに行動できない状態に陥ります。
ザックスはそんなクラウドを支え、彼を守りながらシンラからの逃亡生活を続けます。
二人の間には深い友情が育まれ、ザックスはクラウドに自分の「夢」と「誇り」を託すことになります。
クラウドが後にFFVIIの主人公として成長していく背景には、ザックスとの強い絆があったことが示されます。
9. エアリスとの出会いと恋愛

ザックスの物語には、エアリス・ゲインズブールとの恋愛も欠かせない要素です。
エアリスは、ミッドガルのスラムで花を売る少女で、純粋で心優しい性格の持ち主です。
ザックスは彼女に出会い、その無邪気さと優しさに心を奪われます。
二人はミッドガルでデートを重ね、互いの心を通わせていきます。
エアリスにとっても、ザックスは特別な存在であり、彼との時間は彼女にとってかけがえのないものです。
しかし、ザックスがソルジャーとしての任務に追われる中、二人の関係は次第に疎遠になっていきます。
エアリスはザックスの無事を祈りながらも、その運命に不安を抱いていました。
ザックスはエアリスとの関係を大切にしつつも、ソルジャーとしての使命を果たすために、次第に彼女から離れていくことになります。
彼の最後の任務が、二人の愛に影を落とすことになり、エアリスはその後、彼の行方を知ることはありませんでした。
10. ザックスの最期と彼の「誇り」

物語の終盤、ザックスはソルジャーに追われ、逃亡者としての生活を余儀なくされます。
彼はクラウドと共に、シンラカンパニーからの追跡を逃れながら、各地を転々とします。
しかし、最後にはシンラ兵に追い詰められ、圧倒的な数の敵と戦わなければならなくなります。
ザックスは自らの「誇り」を守るため、そしてクラウドを守るために、孤軍奮闘します。
彼の戦いは壮絶であり、その勇敢な姿勢に多くのプレイヤーが感動しました。
最終的にザックスは力尽き、彼の命は尽きますが、彼の魂はクラウドに「夢」と「誇り」を託しました。
ザックスの最期は非常に感動的で、彼が生涯をかけて守り抜いた「誇り」が、クラウドに引き継がれていく様子が描かれます。
この瞬間は、FFVII全体の物語においても非常に重要な意味を持ち、プレイヤーにとっても忘れられないシーンとなっています。
11. 「CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION」の魅力

「CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION」は、FFVIIのファンにとって非常に重要な作品です。
ザックスというキャラクターの深みを知ることで、FFVIIの物語やキャラクターたちへの理解がさらに深まります。
また、最新の技術でリマスターされたことで、新たな世代のプレイヤーにも楽しんでもらえる作品となっています。
ザックスの物語は、単なる過去の出来事ではなく、FFVII全体のテーマやメッセージをより強調するものとなっており、シリーズ全体の理解を深める上でも欠かせない一作です。
特に、ザックスがクラウドに託した「夢」と「誇り」は、FFVIIのメインストーリーと密接に関連しており、ザックスの物語を知ることで、FFVIIの世界観が一層広がります。
さらに、この作品を通じて、プレイヤーは「誇り」とは何か、「夢」とは何かという普遍的なテーマについて考えさせられます。
これらのテーマは、単にゲームの中の物語に留まらず、現実世界でも共感を呼ぶものであり、多くのプレイヤーに深い印象を残すことでしょう。
「CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION」は、単なるリマスター作品ではなく、FFVIIの物語を再発見するための重要な鍵となる作品です。
新しい世代のファンにも、その魅力が伝わるように、物語の奥深さやキャラクターの成長がしっかりと描かれており、シリーズ全体の理解がさらに深まる内容となっています。
プレイヤーにとって、この作品を通じて感じる「夢」と「誇り」の重要性は、ゲームを越えて心に残るテーマです。