
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』自由に冒険!完全オープンワールド!
『ポケットモンスター ソード・シールド』(以下、ソード・シールド) は、2019年にニンテンドースイッチ向けに発売されたポケモンシリーズ第8世代の作品です。
本作は、ポケモンシリーズ初の家庭用据え置き機専用タイトルとしてリリースされ、従来の携帯機作品とは異なるスケールの冒険を実現しました。
広大なフィールドや新たなシステム、魅力的なキャラクターたちが織り成す物語は、シリーズに新しい風を吹き込みました。
舞台となるガラル地方は、イギリスをモチーフにした地域で、美しい自然と産業革命の影響を感じさせる独自の世界観が広がっています。
プレイヤーはこの地方を舞台にポケモントレーナーとして成長し、チャンピオンを目指す旅に出ます。
この記事では、『ソード・シールド』の概要、新要素、ストーリー、クリア後の楽しみ、そしてシリーズ全体への影響について詳しく解説します。
1. ゲームの概要

『ソード・シールド』は、ポケモンシリーズ初のニンテンドースイッチ専用作品であり、据え置き機ならではの美しいグラフィックとダイナミックな演出が特徴です。
プレイヤーは、ガラル地方を冒険しながら、新しいポケモンとの出会いやバトルを通じて成長していきます。
本作では、新たに81種類のポケモンが登場し、既存のポケモンと合わせて約400種類以上のポケモンがガラル地方で見られます。
さらに、特定のポケモンには「ガラルのすがた」という新たなリージョンフォームが設定されており、これまでのポケモンとは異なるデザインやタイプで登場します。
例えば、「マタドガス」はガラル地方で「どく・フェアリータイプ」となり、帽子のような煙突がついた独特のデザインで登場します。
新要素として、広大なワイルドエリアや新バトルシステム「ダイマックス」などが加わり、従来のシリーズ作品にはなかった自由度の高い冒険が楽しめます。
2. 新たなシステムとゲームプレイの進化

『ソード・シールド』では、従来のシステムを拡張し、プレイヤーに新たな体験を提供する多くの革新が加えられました。
その中でも代表的なのがワイルドエリアです。
ワイルドエリアは、『ソード・シールド』を象徴する新しいフィールドシステムで、ガラル地方の中央部に広がる広大なエリアです。
ここでは、プレイヤーはカメラを自由に操作しながら探索でき、天候や時間帯によって登場するポケモンが変化します。
また、ワイルドエリアには「マックスレイドバトル」と呼ばれる協力型のバトルコンテンツが用意されており、他のプレイヤーと協力して巨大なポケモンと戦うことができます。
このエリアでは、オンライン通信を使って他のトレーナーと交流したり、協力してバトルを楽しむことができるため、シリーズの新たなマルチプレイ要素として注目されました。
1.ダイマックスとキョダイマックス
本作のバトルシステムにおける目玉要素が、ダイマックスです。ダイマックスは、ポケモンを一時的に巨大化させ、能力値を強化するとともに、専用のダイマックス技を使用できるようにする新たなバトル要素です。
このシステムは、1バトルにつき1回、3ターンのみ使用可能で、使いどころを見極める戦略性が求められます。
さらに、一部のポケモンには「キョダイマックス」という特殊な形態が存在し、姿や専用技が通常のダイマックスとは異なります。
例えば、「リザードン」のキョダイマックス形態では、背中に燃え盛る炎を宿し、専用技「キョダイゴクエン」を使用します。
このキョダイマックス形態は、戦略だけでなく視覚的なインパクトも大きく、バトルに新たな興奮をもたらしました。
2.ポケモンキャンプ
ポケモンキャンプは、ポケモンとの絆を深める新たなシステムです。キャンプでは、ポケモンと触れ合ったり、「カレーライス」を作るミニゲームを楽しむことができます。
カレーの種類は100種類以上あり、プレイヤーはポケモンたちと一緒に食事をすることで、絆を深めることができます。
この要素は、ポケモンとのコミュニケーションをより重視するシリーズの方向性を示しており、従来の冒険に新たな温かみを加えました。
3. ストーリーとキャラクター

『ソード・シールド』のストーリーは、ポケモンリーグへの挑戦と、ガラル地方の謎を解き明かす冒険が絡み合っています。
プレイヤーは、新米トレーナーとしてガラル地方での冒険をスタートします。
ライバルとなるのは、元気で明るい少年ホップです。
彼は、ガラル地方の最強チャンピオンである兄ダンデに憧れ、プレイヤーとともに成長していきます。
ホップの成長や挫折、葛藤は物語に深みを与え、彼とのライバル関係がプレイヤーの冒険をより感動的なものにします。
1.ホップ

主人公のライバルの一人。ガラル地方のハロンタウン出身。
ガラル地方のポケモンリーグチャンピオン・ダンデの実弟で、父親代わりでもあったらしい兄に憧れて次代のチャンピオンを目指している。
やんちゃで元気いっぱい、どんな時でもポジティブに捉える明るい熱血漢。
一方で抜けたところも目立つ兄を見て育ったせいか、子供っぽく見えて意外と常識的で面倒見も良い。
ダンデの試合は全て録画してチェックしており、効率や方向性はどうあれ地道な努力を惜しまないタイプ。
2.ビート

主人公のライバルの一人。
ガラルポケモンリーグの委員長であるローズから推薦状をもらい、ジムチャレンジに参加している少年。
非常にプライドが高く、高圧的な態度が目立っており、慇懃かつ尊大な口調の丁寧語で話す。
チャンピオンよりも主催者である委員長、引いては彼に推薦された自分の方が優れていると発言しており、他者への挑発に余念がないヒール系ライバル。
主人公やホップに対しても初対面の時から挑発的な態度をとっており、物語の中盤、ホップも彼の罵声が原因で一時期はスランプに陥っている。
3.マリィ

主人公のライバルの一人。
本作で初登場したモルペコを相棒として連れている少女トレーナー。
可憐な見た目と冷静な試合運びから熱狂的なファンになってしまう人もおり、エール団という組織にも応援されるほど人気の模様。
基本的に無表情でパンク系のファッションに身を包んでいることから、ぱっと見は冷徹なキャラにも見えるが、クールなだけで性格は優しく中身も至って常識人。
主人公を田舎者呼ばわりしているが、自分も田舎者だからわかると自己紹介している。
また、会話の際に時折博多弁らしき方言が入るなど、方言女子という意外な萌えポイントも。
4.ダンデ
ガラル地方のポケモンリーグチャンピオン。
菫色のロングヘア―に金色の瞳の精悍な顔立ちで、牙のような形に整えた顎髭を生やしている。
通称「無敵のダンデ」。
10歳の頃にリーグ委員長であるローズにジムチャレンジへ推薦されリーグチャンピオンとなり、それ以降の公式戦では無敗の実力の持ち主。
ライバルはガラルが誇るトップジムリーダーのキバナだが、「無敵」の異名通りキバナにすら10連勝している。
5.ジムチャレンジとスタジアムバトル
本作では、「ジムチャレンジ」と呼ばれる形式でジムリーダーに挑戦します。
ジム戦は巨大なスタジアムで行われ、観客の声援が響き渡る中、ダイマックスを駆使した迫力のあるバトルが展開されます。
この演出は、従来のジム戦を超えるスケール感を提供し、プレイヤーに特別な体験をもたらしました。
6.伝説のポケモン
本作のパッケージを飾る伝説のポケモン「ザシアン(ソード版)」と「ザマゼンタ(シールド版)」は、ガラル地方の古代伝
4. オンライン要素と通信プレイ

『ソード・シールド』では、オンライン要素がさらに強化されました。
最大4人のプレイヤーが協力して巨大なポケモンに挑む「マックスレイドバトル」は、オンライン要素の中でも特に人気の高いコンテンツです。
このバトルでは、ダイマックス形態のポケモンを捕まえるチャンスがあり、珍しい報酬が手に入ることもあります。
プレイヤー同士の連携が勝利の鍵となるため、協力プレイの魅力を存分に味わえます。
1.YY通信
オンライン対戦や交換を簡単に行えるシステムYコミュニケーションが導入されました。これにより、フレンドや世界中のプレイヤーとの交流がよりスムーズになり、オンラインプレイの楽しみが広がりました。
5. クリア後のやり込み要素

本作には、ストーリークリア後も楽しめるコンテンツが豊富に用意されています。
クリア後に挑戦できる「バトルタワー」では、強力なトレーナーたちとの連戦を楽しむことができます。
ここでは、勝利するごとにBP(バトルポイント)を獲得し、特別なアイテムや技マシンと交換可能です。
1.DLC:鎧の孤島と冠の雪原
本作には、シリーズ初となるダウンロードコンテンツ(DLC)が提供されました。
「鎧の孤島」では新たな冒険の舞台と特訓施設が登場し、伝説のポケモン「ウーラオス」が物語の中心となります。
「冠の雪原」では、過去作の伝説ポケモンが多数登場するほか、探索型の新コンテンツ「ダイマックスアドベンチャー」が追加され、プレイヤーにさらなるやり込み要素を提供しました。
6. シリーズへの影響と評価

『ソード・シールド』は、シリーズにおける重要な転機となった作品です。
特に、ワイルドエリアやダイマックスといった新システムは、ポケモンシリーズの新たな可能性を示しました。
一方で、全ポケモンを収録しない「全国図鑑カット」には賛否がありましたが、革新を求めた挑戦的な作品として高い評価を受けています。
7. 終わりに
『ポケットモンスター ソード・シールド』は、ガラル地方の壮大な冒険と新たなバトルシステムで、シリーズに新しい風を吹き込んだ作品です。
広大なワイルドエリア、魅力的なキャラクター、そして挑戦的な新要素がプレイヤーに多くの驚きと感動をもたらしました。
この作品は、ポケモンシリーズの未来を示す一歩であり、今後の展開に期待を抱かせるタイトルとなりました。