1.妻ミアからのメッセージ

物語は、主人公イーサン・ウィンターズの日常から始まります。

平凡なエンジニアである彼は、3年前に最愛の妻ミアを失いました。彼女は仕事のため出張中に失踪し、死んだものと考えられていました。


しかし、ある日突然、彼の元にミアからのメールが届きます。


「イーサン、私を探さないで」

その後に続くのは、ルイジアナ州ダルヴェイに来てほしいというメッセージ。

添付されていた動画には、少し不安そうな顔をしたミアの姿が映し出されています。

このメールにより、イーサンはミアが生きているのではないかという希望を胸に旅立ちます。

2.ダルヴェイの廃屋

イーサンが到着したのは、ルイジアナ州の湿地帯に囲まれた不気味な屋敷です。

この屋敷はかつてベイカー家という家族が住んでいた場所ですが、現在は廃墟となり、地元では「呪われた家」として恐れられています。


屋敷の外観はひどく荒れ果てており、湿地の悪臭が漂っています。

イーサンは屋敷に足を踏み入れ、ミアの手がかりを探し始めます。

1.妻ミアとの再会

イーサンは屋敷内を進むうちに地下室でミアを発見します。

彼女は痩せこけ、恐怖に怯えた表情を見せています。

最初は夫婦としての再会を喜ぶものの、彼女の言動にはどこか違和感があります。


ミアは「ここから逃げよう」とイーサンに言い、屋敷の出口を目指します。

しかし、その途中でミアの態度が急変します。彼女の顔つきは狂気に満ち、突然イーサンを襲います。


凶暴化したミア：ミアは信じられない力を発揮し、イーサンにナイフで襲いかかります。

この場面では、プレイヤー自身が凶暴化した愛する人を撃退しなければならないという深いジレンマに陥ります。

最終的にイーサンは、やむを得ずミアを倒しますが、心には深い傷を負います。

2.ベイカー家との初対面

イーサンが屋敷を探索していると、突然ジャック・ベイカーという屈強な男性に捕らえられてしまいます。

目を覚ますと、彼は屋敷のダイニングテーブルに拘束されており、そこには狂気的なベイカー家の家族が揃っています。

　・ジャック・ベイカー：家族のリーダー格。暴力的で屈強な男。

　・マーガレット・ベイカー：ジャックの妻で、不気味な雰囲気を漂わせる女性。

　・ルーカス・ベイカー：息子で、サディスティックな性格を持つ青年。

　・老婆：車椅子に座った謎の女性。この時点では何も話さず、ただ不気味に佇んでいます。

ベイカー家は、イーサンを「新しい家族」として迎え入れようとしますが、その方法は暴力と狂気に満ちています。

1.ジャック・ベイカーとの死闘

イーサンは拘束を逃れ、屋敷内を彷徨いながら脱出を試みます。

しかし、そこにはジャックが立ちはだかり、イーサンを執拗に追い詰めます。


ジャックとの戦いでは、彼が異常な回復力を持ち、どんな攻撃にも耐える不死身の存在であることが明らかになります。


ガレージでの戦い：イーサンはジャックと車庫で激突し、武器を駆使して彼を撃退します。しかし、それでもジャックは蘇ります。

地下室での決着：イーサンはチェーンソーを使用し、ジャックを物理的に真っ二つにしてなんとか撃退しますが、ジャックが完全に死んだかどうかは疑問のままです。

1.ミアの過去に潜む秘密

イーサンはミアがこの屋敷に囚われていた理由を少しずつ探ります。

彼女の言動や記憶の断片から、ミアが単なる犠牲者ではなく、何か重要な秘密を抱えていることが明らかになります。


エヴリンの存在：ミアの過去には、「エヴリン」という謎の少女が関係しており、彼女がすべての悲劇の中心にいることが暗示されます。

2.マーガレット・ベイカーとの対峙

次にイーサンは、マーガレット・ベイカーが支配する別館に向かいます。

このエリアは、昆虫に支配されており、マーガレットが彼らを自在に操ります。


不気味な温室：マーガレットは、巨大な昆虫を武器にイーサンを攻撃します。

最終決戦：イーサンはマーガレットを倒すために様々な武器や戦術を駆使します。

彼女の死体が異常に変形する場面は、プレイヤーに強烈な恐怖を与えます。

1.サディスティックな罠

ルーカス・ベイカーは、サディスティックな性格を持ち、イーサンを罠だらけの部屋に閉じ込めます。

彼の「ゲーム」は、パズルや謎解き、時には爆発物を含む恐怖の試練で構成されています。


パズルの難解さ：プレイヤーは緊張感の中で素早く解決策を見つける必要があります。

最終的な勝利：イーサンは罠を突破し、ルーカスを追い詰めますが、彼は逃亡してしまいます。

1.エヴリンの存在

物語が進むにつれ、「エヴリン」という少女が、この狂気の根源であることが明らかになります。

彼女は「E型生物兵器」と呼ばれる実験体で、特殊な能力を持っています。

その能力は、人々の精神を操り、彼らを家族のように従わせるというものでした。


エヴリンはベイカー家を支配し、彼らを自分の「家族」にしました。

その影響で、家族全員が異常な力を持ち、狂気に陥ってしまったのです。

2.廃船での過去の真実

イーサンは物語の中で巨大な廃船を訪れます。

この廃船は、エヴリンがかつて連れてこられた場所であり、彼女の暴走が始まった場所です。

廃船内には、エヴリンが巻き起こした惨劇の痕跡が数多く残されています。


廃船の探索中に、イーサンはミアの過去についての詳細を知ります。


ミアは、エヴリンの監視役を務める組織の一員でした。

彼女はエヴリンを廃船で輸送中に事故に遭い、制御不能となったエヴリンの暴走を目の当たりにします。

廃船での出来事を通じて、エヴリンの真の力と彼女が抱える孤独が明らかになります。

エヴリンは、普通の子供のように「家族」を求める気持ちが異常に増幅された存在であり、その欲望が悲劇を引き起こしていたのです。

1.イーサンの覚悟

イーサンは、エヴリンがいる屋敷の地下にたどり着きます。

そこには、エヴリンが長い間隠れていた秘密の研究室が広がっており、彼女の生物兵器としての実験記録が残されています。


エヴリンは、イーサンを新しい「家族」にしようと執拗に追いかけてきます。

彼女の「愛情」は歪んでおり、家族にならない者に対しては容赦なく破壊的な力を振るいます。

2.最終決戦

物語のクライマックスでは、エヴリンがその真の姿を現します。

彼女は自らの肉体を変異させ、巨大な怪物と化します。


戦闘の流れ：イーサンは火炎放射器やショットガンなどを駆使し、エヴリンに立ち向かいます。

特殊部隊の介入：最終的には、特殊部隊「アンブレラ」の隊員たちが到着し、イーサンに対して強力な兵器を提供します。それを使ってエヴリンを完全に撃破します。

エヴリンを倒した後、イーサンは特殊部隊によって救出されます。

彼は妻ミアを連れてヘリコプターで脱出し、長く続いた恐怖の夜に終止符を打ちます。

1.アンブレラの謎

ヘリコプターには、「アンブレラ」のロゴが描かれていました。

ただし、このアンブレラは従来の悪の組織ではなく、新たな目的を持った再編成された組織のようです。

これにより、『バイオハザード』シリーズ全体の物語が次の段階に進む伏線が示唆されます。

『バイオハザード7』の登場人物たちは、それぞれが物語の重要なテーマに絡んでいます。

1.イーサン・ウィンターズ

平凡なエンジニアでありながら、異常な状況下で生き延び、妻ミアを救うために奮闘する彼の姿は、多くのプレイヤーに共感を呼びます。

彼の行動は、家族への愛情と強い意志に基づいています。

2.ミア・ウィンターズ

表向きはイーサンの妻であり、優しい女性ですが、その裏にはエヴリンに関わる重大な秘密が隠されています。

彼女は、自身の過去と向き合いながらも、最後にはイーサンと再び絆を取り戻します。

3.ベイカー家

ベイカー家のメンバーは、狂気に満ちた行動を取る一方で、エヴリンによって操られた被害者でもあります。

彼らの過去や性格を掘り下げると、単なる悪役以上の深みが見えてきます。

『バイオハザード7』のテーマは、「家族」と「孤独」です。

1.歪んだ家族愛

エヴリンは、自分が「家族」を持ちたいという純粋な欲求を持っています。

しかし、その欲望は暴力的かつ支配的な形で表れ、周囲の人々に恐怖と悲劇をもたらしました。

一方で、イーサンとミアの物語は、真の家族の絆を描いています。

彼らは絶望的な状況の中で、お互いを支え合い、最後には救いを見出します。

2.恐怖の再定義

本作はシリーズの原点に立ち返り、「恐怖」というテーマを徹底的に追求しました。

廃屋の暗い雰囲気や、不死身の敵との戦い、そして一人称視点の演出が、プレイヤーにリアルな恐怖を体験させます。

『バイオハザード7』は、ホラーゲームの新たな可能性を示した作品です。

緻密に作り込まれたストーリーと、恐怖を生み出す演出が融合し、プレイヤーに忘れられない体験を提供します。


この作品は、単なる「恐怖」だけでなく、深いテーマ性や人間ドラマを持つ名作として語り継がれるでしょう。

ぜひプレイして、イーサンと共に恐怖の物語を体験してみてください！