Xbox Series Sレビュー 在庫が安定し入手しやすくなった次世代機の魅力に迫る

公開日: 2022/6/27
マイクロソフトの最新ゲーム機「Xbox Series S」の在庫がやっと安定してきました。

Amazonやヨドバシ、ビックカメラなどではいつでも購入できるようになっています。

どうしてもPS5じゃないと嫌だという人以外はXbox Series Sの購入を視野に入れても良いと思います。

筆者は早速Xbox Series Sを購入、1週間ほど使用してみたレビューをお届けします。

1. Xbox Series Sのデザイン・サイズ



Xbox Series Sはホワイトカラーの本体です。

Xbox Series Sの本体上部と写真には写っていませんが側面にはメッシュ状の排気穴が空いています。

円形メッシュ状の穴の中には冷却ファンが搭載されています。

ファンの動作音は比較的静かなため、ゲーム中に音で集中を妨げられることもありません。



Xbox Series Sを開封して最初に感動したのはその圧倒的な小ささと軽さです。

Xbox Series Sのサイズは65 x 151 x 275mm

重量はたった1.97kgです。

このコンパクトさでレイトレーシングや最大120FPSのゲーム体験を可能としている事実は驚異的を言わざるを得ません。



Xbox Series Sの最大の特徴の1つが「ディスクドライブの廃止」です。

ディスクドライブをあえて非搭載にすることで低コスト化と小型化に成功しました。

どうしてもディスク版で遊びたいという人はXbox Series Xを選択しましょう。

Xbox Series Sは高速なカスタムSSDの搭載などでゲームのロードが非常に高速です。

また、日本国内ではXbox Series向けゲームのディスク版は元から入手困難なので、 ディスク版がプレイできないという点はデメリットになり得ないとも言えます。

後述する「Xbox Game Pass」もダウンロード版前提のサブスクのため、Xbox Series Sでも十分にゲームを遊び尽くせると思います。



Xbox Series Sのゲーム機本体裏には電源やUSBポート、HDMIポート、ストレージ拡張スロットがあります。

ストレージ拡張用スロットに専用の拡張カードを接続することで、最大1TBまで容量を拡張することができるようです。

外付けHDDでの拡張にも対応していますが、Xbox Series X/Sのゲームは起動できないようになっています。

「デザインまとめ」

・サイズ:65 x 151 x 275mm
・重量:1.97kg
・映像出力:HDMI2.1
・USB:USB 3.1×3(表1個、裏2個)
・ネットワーク:イーサネット、Wi-FI

2. Xbox Series Sのスペック

Xbox Series Sは上位版のXbox Series Xよりはスペックが抑えめになっています。

そのため、ゲームの画質や処理速度などはXbox Series Xに劣ります。

また、最大解像度は1440Pとなっており、4K画質での出力には対応していません。

ゲームのために4K環境を整える人もまだ多くないですし、解像度は問題にはならないのではないでしょうか。

「プロセッサ」

・CPU:8 コア @ 3.6 GHz (3.4 GHz w/SMT) カスタム Zen 2 CPU
・GPU:4 TFLOPS、20 CU @1.565 GHz
・SOCダイサイズ:197.05 mm


「メモリ・ストレージ」

・メモリ:10 GB GDDR6メモリ、128-bitバス幅
・メモリ帯域幅:8 GB @ 224 GB/s (ゲームタイトル向けメモリ)、2 GB @ 56 GB/s
・内部ストレージ:512 GB カスタム NVME SSD
・I/Oスループット:2.4 GB/s (Raw)、4.8 GB/s (圧縮データをカスタム ハードウェアによる展開時)


「グラフィック性能」

・ターゲットパフォーマンス:1440P @ 60 FPS、最大 120 FPS に対応。
・HDMI2.1対応機能:自動低遅延モード。 HDMI 可変リフレッシュ レート。AMD FreeSync。


「サウンド機能」

・DTS 5.1
・Dolby TrueHD Atmos
・7.1 リニアPCMまで対応


「入出力」

・HDMI:HDMI2.1
・USB:USB3.1
・ Wi-FI:802.11ac デュアル バンド
・イーサネット:802.3 10/100/1000 Mbps

3. Xboxコントローラー



Xbox Series Sには最新のXboxコントローラーが付属します。

やはりXboxコントローラーは流石の品質ですね。

コントローラーの品質に関してはNintendo SwitchやPS5に圧勝といった感じです。

グリップ感、ボタンの押し心地、各ボタンへのアクセスのしやすさなど全てにおいてバランスの良い設計で作られています。

トリガーボタンの押し心地も良好ですが、FPSゲームでタップ撃ちを多用する際などにはトリガーの深さが邪魔に感じるかもしれません。



Xbox Series Sの付属コントローラーは単3電池で稼働し、充電することはできません。

Nintendo SwitchやPC用のゲームパッドでType-C充電に慣れてしまった筆者にとってはこれは少しマイナスポイントだなと感じました。

他のコントローラのように充電して使用したい場合は、充電式バッテリーパックを使用する必要があります。

XboxコントローラーにはNintendo Switchのプロコンのようにメディアボタンがついています。

コントローラ中央の「シェアボタン」を押すことで1080pで最長1分、720pで最長3分間のクリップを保存することができます。

また、外部ストレージと接続している場合は最大60分までの撮影にも対応しています。

Xbox Series Sのシェア機能を利用してゲーム実況などをしたい場合は別途外部ストレージを用意してXbox Series Sと接続すると良いでしょう。

4. Xbox Game Passが超優秀


https://www.xbox.com/ja-JP/xbox-game-pass

Xbox Game Passはマイクロソフトが提供しているゲームの定額サービス(サブスク)です。

ゲームパスに加入するとXbox360、Xbox One、Xbox Series X/Sなど400種類以上のゲームを楽しむことができます。

PCやスマホでXboxのゲームを楽しめるクラウドゲームサービス「Xbox Cloud Gaming」の利用もできるようになります。

Xbox Game Passに加入すると様々な人気ゲームを追加料金なしでプレイできます。

400ものゲームを紹介するのは不可能なため、おすすめに絞ってジャンル別にタイトルのみ紹介します。


「RPG」

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてS
ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島
Cris Tales
The Elder Scrolls IV
The Elder Scrolls V: Skyrim
Fallout 4
Fallout 76


「アクション」

バンジョーとカズーイの大冒険
バンジョーとカズーイの大冒険2
ホロウナイト
7 Days to Die
Overcooked! 2
Maneater
My Friend Pedro
Ori and the Will of the Wisps


「FPS」

Back 4 Blood
Star Wars Battlefront 2
パーフェクトダーク
DOOM
Quake
Halo Infinity
Halo The Master Chief Collection


「スポーツ」

Forza Horizon 5
STEEP
Football Manager 2022
Madden NFL 22
MLB The Show 22


「その他」

ダンガンロンパ
スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園
塊魂アンコール
太鼓の達人 The Drum Master!
ゴロゴア
テトリスエフェクト
Among Us
マインクラフト
Stardew Valley
Subnautica


かなり控えめに書いたつもりですが、かなりの量になってしまいました。

上記のゲームはXbox Game Passに加入するだけで無制限で遊ぶことができますよ。

Xbox Game PassはXbox本体やゲーミングPCが無くても利用できます。

スマホやタブレットでクラウドゲーミングを楽しみたい人にもおすすめです。

5. 後方互換が優秀


Xbox Series Sは「Xbox、Xbox One、Xbox360」の下位互換に対応しています。

下位互換の対象タイトルは全ハードを合わせて3500以上もあります。

過去のハードで購入済みまたは新規にストアから購入したXbox~Xbox360のゲームをそのままプレイすることができます。

筆者はXbox One向けに発売されたタイトル「レアリプレイ」を後方互換でプレイしています。

かつて任天堂の参加にあり現在はマイクロソフトの参加に入った「レア社」が開発したゲームを多数収録した傑作ゲームコレクションです。

レア社のゲームが好きな人にもXbox Series Sは強くおすすめしたいですね。

6. 内部SSDの容量が小さい

Xbox Series Sの内部SSDの容量は512GBです。

ダウンロード専用のゲーム機としてはストレージ容量が少ないと言わざるを得ません。

最近のゲームはゲーム本体だけでも数十GBあるものも少なくなく、大容量のゲームを何本かインストールするとすぐに容量がいっぱいになってしまいます。

容量追加に外部HDDも使用できますが、Xbox Seriesのゲームは起動できないようにロックされています。

Xbox Seriesのゲームを保存するストレージを拡張するには、専用の拡張ストレージを購入する必要があります。

Xbox Series S用の拡張ストレージはMicrosoft公式以外にもSeagateからも発売されています。

円高や半導体不足の影響もあってか、価格は1TBで約30,000円となっており、とても気軽に買える値段ではありません。

7. まとめ


Xbox Series Sはハイスペックなゲーム機ながらもコンパクトで場所を取らないゲーム機です。

ダウンロード専用機となり、ディスク版のゲームが遊べなくなった代わりに低価格と小型化に成功しています。

ダウンロード専用機という特性はXboxの強みであるXbox Game Passとも相性が抜群です。

しかし、内蔵SSDが512GBと容量がダウンロード専用機にしては少なく、外部ストレージも高価という問題も抱えています。

容量の問題はあるものの、総合的に見て非常に優秀なゲーム機であることは間違いないです。