Retroid Pocket 2+レビュー Android搭載のゲーム機

公開日: 2022/6/13
海外のレトロゲーマーに人気のAndroid搭載のゲーム機「Retroid Pocket 2+ 」を入手しました。

非常にコンパクトながらもNintendo64程度のゲームを持ち運ぶには十分な性能があります。

今回は、Retroid Pocket 2+ のレビューや購入方法などを紹介します。

1. Retroid Pocket 2+ の販売ストア


Retroid Pocket 2+ はRetroidの公式ストアでのみ購入が可能です。

価格は99ドルで、別途送料がかかります。

カラーバリエーションは以下の5色です。

・Retro(ゲームボーイ風)※上記画像
・16Bit(スーファミ風)
・Indigo(ゲームボーイアドバンス風)
・Orange
・Black



「Retroid公式ショップ」
https://www.goretroid.com/


Retroid Pocket 2+ は受注生産かつ海外から発送される商品です。

注文確定から商品が手元に届くまでは2~3ヶ月ほどかかります。

2. Retroid Pocket 2+ のスペック

Retroid Pocket 2+ のスペックは以下の通りです。

・OS:Android9.0
・ディスプレイ:3.5インチIPS、タッチスクリーン
・解像度:640×480 ※レトロゲームに最適
・CPU:Unisoc Tiger T310
・GPU:PowerVR GE8300
・RAM:2GB
・ストレージ:32GB
・外部ストレージ:microSD
・サイズ:80×150×17mm
・重さ:198g
・バッテリー:4000mAh
・通信:Wi-Fi
・Bluetooth:対応
・充電:USB Type-C
・サウンド:ステレオスピーカー、3.5mmイヤホンジャック

2-1. Retroid Pocket 2+の大きさ・重さ



Retroid Pocket 2+の本体サイズは80×150×17mm、重さは198gです。

非常にコンパクトで軽量なので、出先でゲームをするのに便利そうです。



Nintendo Switch(旧Ver)と比較するとこんな感じです。

厳密にはNintendo Switchは携帯ゲーム機ではありませんが、 Retroid Pocket 2+が非常にコンパクトなゲーム機であることが分かります。



New 2DS LL(閉じた状態)と比較するとこんな感じです。

Retroid Pocket 2+と閉じた状態のNew 2DS LLはほぼ同じサイズですね。

サイズが近いのでNew 2DS LL用のケースを流用できるかもしれません。



PS Vita-1000とRetroid Pocket 2+を比較するとこんな感じです。

Retroid Pocket 2+はPS Vita-1000よりも一回り小さいですね。

こう見るとPS Vitaの画面サイズが携帯ゲームでは大きくキレイなのがよく分かりますね。

PS Vita-1000のディスプレイは新型Switchと同じく有機ELが採用されているのが大きいのでしょう。

3. Retro Launcher


Retroid Pocket 2+ には独自のゲームランチャー「Retro Launcher」が採用されています。

Retro Launcherからは各エミュレータやアプリゲームを直接起動することができます。

もちろん、通常のAndroidのUIでGoogle Playストアや野良APKをインストールすることも可能です。

3-1. ボタン配置と操作性


Retroid Pocket 2+ のボタンレイアウトはNintendo Switchと同じような並びになっています。

ABXYボタンのサイズは小さく、押し心地は少し硬く感じます。

L・Rボタンは非常に押しやすく、快適な操作が可能です。

ZL・ZRボタンは硬く、多用するゲームでは少し疲れやすいかもしれません。

左スティックはNintendo Switchのジョイコンのような操作感です。

右スティックはスライドパッドになっており、PSPのスティックのような操作感です。

左・右スティック共に押し込み操作には対応していません。

スティックの押し込み操作が前提のゲームはプレイできないため注意しましょう。

3-2. Antutuベンチマーク


Retroid Pocket 2+ はAndroid9.0、CPUはUnisoc Tiger T310を搭載しています。

最近のスマホやタブレットに性能は全く歯が立ちませんが、レトロゲームや軽いアプリゲームをプレイするには十分な性能です。

まずはAntutuベンチマークテストを行ってみました。

Antutuスコア:155,876

Retroid Pocket 2+ Antutuスコアは約15万点でした。

スマホで例えると、Snapdragon820のスマホと同程度の性能のようです。

Xperia XZなどに近い使い心地ということですね。

マイクラなどの軽めのアプリゲームやNintendo64程度までのレトロゲームは快適にプレイできるでしょう。

3-3. エミュレータ性能


Retroid Pocket 2+ はレトロゲームをプレイするには必要十分な性能です。

ゲームプレイの快適さ別にレトロゲーム機をまとめてみました。

※有名なゲーム機のみでまとめています。


「すべてのゲームを快適にプレイ可能」

ファミコン
スーパーファミコン
メガドライブ
ゲームボーイ、ゲームボーイカラー
ゲームボーイアドバンス
プレステ


「一部ゲームを除き快適にプレイ可能」

Nintendo 64
DS
セガサターン
PSP


「一部ゲームのみプレイ可能」

ゲームキューブ
3DS


「プレイ不可能」

プレステ2
Wii



ゲームの吸い出し環境が整っているゲームボーイ系、スーパーファミコン、Nintendo 64などをテストをしてみました。

どのゲームも基本的にとても快適に動作しました。

Retroid Pocket 2+ で動作したゲームリストは海外の有志たちによりスプレッドシートにまとめられています。

「RP2+ Game Compatibility」
https://docs.google.com/spreadsheets/d/103503TsnahFfuBKGlFAqC2r69acWaf578I6TEZuZDP4/edit#gid=564961685

4. 動作確認したゲームリスト


筆者が実際にRetroid Pocket 2+でプレイしたゲームの動作状況をまとめてみました。

なお、以下に書かれているゲームは全てゲーム本体を所持しCartrdge Readerなどで吸い出してプレイしています。

また、吸い出し環境やゲーム本体、BIOS吸い出し環境などを所持していないゲーム機などは検証ができていません。


「スーパーファミコン(Snes9x 2005Plus)」

クロノ・トリガー:非常に快適
カービィボウル:非常に快適
星のカービィ スーパーデラックス:非常に快適
MOTHER2:非常に快適
ロックマンX:非常に快適
ロックマンX2:非常に快適
ロマンシングサガ3:非常に快適
スーパーマリオRPG:非常に快適
スーパーワギャンランド:非常に快適
スーパードンキーコング:非常に快適
スーパードンキーコング2:非常に快適
スーパードンキーコング3:非常に快適
スーパーマリオコレクション:非常に快適
スーパーマリオカート:非常に快適
スーパーマリオワールド:非常に快適
ヨッシーのクッキー:非常に快適


「Nintendo64」

64で発見!たまごっちワールド:非常に快適
爆ボンバーマン:非常に快適
バンジョーとカズーイの大冒険:非常に快適
バンジョーとカズーイの大冒険2:非常に
ブラストドーザー:非常に快適
ボンバーマンヒーロー:非常に快適
カメレオンツイスト:非常に快適
チョロQ64:非常に快適
カスタムロボ:非常に快適
プロ野球キング:非常に快適
ディディーコングレーシング:非常に快適
ドンキーコング64:非常に快適
F-ZERO X:非常に快適
風来のシレン2:非常に快適
がんばれゴエモン ネオ桃山幕府の踊り:プレイ困難
がんばれゴエモン でろでろ道中てんこ盛り:非常に快適
007 ゴールデンアイ:非常に快適
星のカービィ64:一部不安定
実況パワフルプロ野球シリーズ:非常に快適
マリオカート64:非常に快適
パーフェクトダーク:非常に快適
ポケモンスナップ:快適
ポケモンスタジアム金銀:快適
スターフォックス64:非常に快適
スーパーマリオ64:非常に快適
ウェーブレース64:一部不安定
大乱闘スマッシュブラザーズ:快適


「ゲームボーイアドバンス」

Banjo Kazooie Grunty`s Revenge:非常に快適
ロックマンエグゼ1~3:非常に快適
ロックマンエグゼ4~6:非常に快適
星のカービィシリーズ:非常に快適
キングダムハーツ チェインオブメモリーズ:非常に快適
メイドインワリオ:非常に快適
マリオ&ルイージRPG:非常に快適
MOTHER3:非常に快適
ポケットモンスターシリーズ:非常に快適


「PS1」

メタルギアソリッド:非常に快適
パラッパラッパー:非常に快適
XI:非常に快適


「PS2」

キングダムハーツ:非常に不安定
キングダムハーツ2:プレイ不可
ドラゴンボールZ3:プレイ不可
ドラゴンボールZ Sparkingシリーズ:プレイ不可
メタルギアソリッドシリーズ:プレイ不可


「Androidアプリ」

5. まとめ


今回はRetroid Pocket 2+ をレビューしました。

コンパクトで軽量な本体ながらレトロゲームを遊ぶには十分なスペックです。

しかし、PS2やゲームキューブ、Wiiなど比較的新し目のレトロゲームを遊ぶにはスペック不足でした。

ボタン類の操作も基本的に問題はありませんが、左右スティックの押し込み操作に対応していない点は人によっては大きなデメリットになるでしょう。

安い価格でNintendo64まで程度のレトロゲームを持ち運べるAndroidゲーム機を探している人にはベストバイとなるでしょう。


「Retroid公式ショップ」
https://www.goretroid.com/