フォートナイトに課金したい子供との向き合い方 課金上限や約束
フォートナイトは世界中で大人気のバトロワゲームです。 小学生や中学生などの子供たちには特に人気があり、課金をしてプレイしている子も少なくありません。
一昔前までは子供が親にねだるのは「最新ゲームを買って欲しい」「おもちゃが欲しい」など「何かを購入」するのが当たり前でした。
しかし、現在は「ゲームに課金したい」というのが増えています。ゲームに課金すること自体は悪いことではありません。
ゲーム開発の開発資金にもなりますし、基本無料ゲームを提供し続けるには必要な事です。
しかし、課金には中毒性があり、過度な課金が危険であることもまた事実です。
ゲームに課金したがる子供たちとどのように向き合うべきなのでしょうか。
1. フォートナイトとは?
まずはフォートナイトがどのようなゲームであるか紹介しましょう。
フォートナイトは「バトルロイヤルゲーム(バトロワゲーム)」というジャンルのゲームです。100人のプレイヤーが最後の1人(1チーム)まで生き残るのを目指して戦います。
銃などの武器を使用するゲームですが、暴力・グロなどの表現は無いため、子供にも安心してプレイさせることができます。
人気Youtuberやテレビで取り上げられることも多く、小学生から大人まで幅広い層に人気があります。
1-1. フォートナイトに課金は必要?
正直に言いますと、フォートナイトをプレイするだけなら「課金は一切不要」です。 フォートナイトにおいて課金による優劣は無く、課金して得られるのはキャラクターの見た目アイテムのみです。
これは悪いことではなく、フォートナイトが課金に関して良心的なゲームであるということです。
基本無料のゲーム、特にスマホゲームでは「Pay to Win」と呼ばれる課金をすればするほどゲームで有利になる設計のゲームが多くあります。
フォートナイトは課金をしても強いキャラが出に入るなどはなく、バトロワモードにはガチャも実装されていません。
フォートナイトに課金することに「大きなメリットもデメリットも無い」 課金はキャラの見た目を変えて楽しむのに使うものと考えておきましょう。
1-2. 課金メリット①ゲーム内での見た目(スキン)を変えられる
子供たちからすればフォートナイトのスキンは非常に魅力的なものなのです。
「カッコいいスキン」「可愛いスキン」「面白いスキン」どれも惹かれるものがあります。
かつての子供たちがいくつもの人形を勝ってもらい、ヒーローごっこをしていたのに近い感覚と言って良いでしょう。
子供たちにとっては、ゲーム内の見た目を変えて遊ぶのが凄く楽しいことなのです。
1-3. 課金メリット①「バトルパス」でさらにゲームが楽しくなる
フォートナイトには各シーズンごとに「バトルパス」と呼ばれる課金要素があります。
フォートナイトをプレイしている子供が最も課金をしたいと感じるのがシーズンの変わり目、バトルパスの発売日です。バトルパスの値段は約1000円(900V-Bucks)です。
1000円課金をすることでキャラクタースキン、武器スキンなど様々な報酬が手に入るようになります。
また、1500円分のゲーム内通貨を獲得することができるため、アイテムショップでの購入に使用することもできます。
スキンが出る度に課金するよりは、シーズン切り替えのタイミングでバトルパスを買ってしまった方がお得です。
2. 課金アイテムの価格
フォートナイトの課金アイテム、課金コンテンツにはそれぞれ異なる価格が設定されています。
それぞれのアイテムやコンテンツにどれだけお金がかかるのか把握しておきましょう。
2-1. ゲーム内通貨「V-Bucks」
https://gamerant.com/fortnite-free-v-buck-scam/
フォートナイトで課金アイテム、課金コンテンツを購入するにはゲーム内通貨である「V-Bucks」を購入する必要があります。
「1V-Bucks=約1円」と考えていただいて結構です。V-Bucksはゲーム機、スマホのストア経由で購入することになります。
Nintendo Switchの場合は「My Nintendo Store」 Playstation4の場合は「Playstation Store」 iPhoneの場合は「App Store」 Androidの場合は「Google Play」です。
課金方法はクレジットカート、各ストアのプリペイドカードなど様々です。 おすすめは「Paypal」という決済サービスです。
クレジットカードと紐付いていますが、サポートが充実しており安心です。V-Bucksの価格はゲーム機ごとに微妙に差がある場合があります。
参考までに、Nintendo SwitchでのV-Bucksの価格表を載せておきます。
V-Bucks 1,000V-Bucks → 日本円(税込)880円
V-Bucks 2,800V-Bucks → 日本円(税込)2,200円
V-Bucks 5,000V-Bucks → 日本円(税込)3,520円
V-Bucks 3,500V-Bucks → 日本円(税込)8,800円
2-2. スキン・エモートなどの価格
フォートナイト内にはキャラクターの見た目を変える「スキン」とキャラクターが踊る「エモート」などのアイテムがあります。
これらのアイテムには「レアリティ」という概念があり、高レアリティなアイテムほど高額になります。
ゲーム内アイテムの価格は全てゲーム内通貨である「V-Bucks」で表示されます。
『キャラクタースキンの値段』
レアリティ レジェンド(金色) → 価格 2,000V-Bucks(約2,000円)
レアリティ エピック(紫色) → 価格 1,500V-Bucks(約1,500円)
レアリティ レア(青色) → 価格 1,200V-Bucks(約1,200円)
レアリティ アンコモン(緑色) → 価格 800V-Bucks(約800円)
『エモートの価格』
※2021年6月現在、エモートにレジェンドレアリティは存在していません。
レアリティ 価格 エピック(紫色) → 価格 800V-Bucks(約800円)
レアリティ レア(青色) → 価格 500Bucks(約500円)
レアリティ アンコモン(緑色) → 価格 200V-Bucks(約200円)
3. 課金にまつわる小中学生のトラブル事例
フォートナイトに限らず、課金にまつわる小中学生のトラブルは後を立ちません。
「課金をしたことによるトラブル」「課金をしないことによるトラブル」原因は様々です。
3-1. 親のお金を勝手に使う
小中学生の課金にまつわるトラブルで最も多いのが「親に隠れて親のお金を勝手に使う」という問題です。
課金アイテムが欲しいが自分はお金がない、そして黙って親のお金に手を出してしまう子供が多くいます。
お金が使われたことはクレジットカードの請求書が届くまで気づかない、最悪の場合何ヶ月も気づかないという事さえあります。 気づいたときには何十万円もの請求が来ており、裁判沙汰にまで至った事例もあります。
まず、お金を勝手に使われないように自分のクレジットカードや財布は子供が手を出せない場所にしっかり保管しておきましょう。
ゲーム機などはクレジットカードの紐付けはせず、課金の度に親の確認が必要な状態を保っておくことが大切です。
3-2. 無課金が理由でいじめられることがある
課金を全て制限してしまうのもまたトラブルの原因となります。 無課金であることで、流行りのスキンなどを持っていないことで「いじめの原因」となった事例もあります。
課金のしすぎも良くないですが、ある程度の課金は許容する方が学校の友達などからいじめを受ける心配は減るでしょう。
4. 家庭で話し合い、ルールを決めましょう
フォートナイトと課金にまつわるトラブルを避けるためにも、家族で話し合ってルール決めをすることが大切です。
4-1. 全面的に禁止する
きっぱりと「課金は禁止」としてしまうのも1つの方法です。 フォートナイトは無料のゲームですし、普通に遊ぶだけなら一切の課金は不要です。
しかし、先述の「無課金が理由のいじめ」などを受けてしまう可能性もあります。
4-2. お小遣い、もしくはお年玉の範囲内で認める
月々のお小遣いやお年玉にゲームの課金に使うお金を含めてしまうのも1つの手です。例えば、月に1,000円のお小遣いをあげているとします。
子供はその1,000円をすぐに課金してしまうか、本当に欲しいスキンが出るまで待つか考えることになるでしょう。
お金のやりくりの練習にもなるのでおすすめのルールの1つです。
4-3. 成績に応じて金額を決める
学校や習い事、部活の成績や努力に応じて報酬として課金させてあげるのも良いでしょう。例えば、テストの成績に応じて課金額を決めるというのはどうでしょう。
「テストで80点以上取れたら1,000円課金」など明確な目標を定めると子供もやる気を出して取り組むはずです。
勉強などのモチベーション向上にもなりますし、勉強とゲームの両立にも繋がります。 小学生の子供がいる方に特におすすめの方法です。
5. まとめ
フォートナイトは世界中で子供から大人まで幅広い層に人気のバトロワゲームです。
小中学生の子供たちも多くプレイしており、課金にまつわるトラブルに巻き込まれる可能性ももちろんあります。
しかし、課金にまつわるトラブルの可能性だけを理由に流行りの楽しいゲームを子供から取り上げてしまうのは可愛そうですよね。
子供を課金にまつわるトラブルに巻き込まないためにも、家庭内での話し合いとルール決めをしっかりと行いましょう。
「課金のタイミングはいつなのか」「課金金額はいくらまでか」など、話し合うことで様々な問題や解決策が出てくると思います。
また、ゲーム機やスマホには子供による課金を制限する機能が搭載されています。
子供の課金を制限する機能に関しては、各ゲーム機やスマホの公式サイトをご確認ください。