プロゲーマーと仕事の両立は可能!働き方や両立方法を紹介
プロゲーマーは、「学生が将来なりたい職業」でもトップに入るほど有名な職種になりました。
しかし、専業プロゲーマーで食べていける人がごく一部というのもまた事実です。
そこでオススメなのが、「プロゲーマーと他職種」を兼業することです。
実際に、多くのプロゲーマーはプロゲーマー以外に他の仕事をしている人が多いです。
これは、プロゲーマーだけではなく、プロのスポーツ選手でもよく聞く話です。
では、実際に他職種の仕事とプロゲーマーを両立させている人達はどのような生活を送っているのでしょうか。
プロゲーマーと他職種の仕事を両立させている人達の例を見てみましょう。
1. 正社員とプロゲーマーを両立させている人達
1-1. ゲーム会社に転職・ネモ選手
http://fgamers.saikyou.biz/?%E3%83%8D%E3%83%A2
格闘ゲームのプロゲーマー、ネモ選手です。
彼は株式会社スクウェア・エニックスに勤務しつつ、Team Liquid所属のプロゲーマーとして活動しています。
会社では主にマーケティング業務を担当しているそうです。
平日はスクエニ社員として勤務しつつ、就業後にゲームセンターに通い練習しています。
彼は大会で賞金を稼ぐ力が無いから会社勤めをしているわけではありません。
「社会人になったらゲームを止めなければならないという常識を変えたい」という彼の信念によるものなのです。
限られた時間で練習しているにも関わらず、世界的にもその実力は認知されています。
アメリカでは、伝説の格闘ゲームプレイヤーとしても有名なほどです。
1-2. 農家の後継ぎ・モモ選手
https://event-info.xflag.com/monsterstrike/professionals/tour2018/team/4sleepers.html
モンスターストライクのプロゲーマー、モモ選手です。
彼は、大学卒業後に家業である農業を引き継いで米作りをしています。
プロゲーマーとなったきっかけは、モンストのLINEグループを通じた「くま選手」との出会いだったそうです。
くま選手の呼びかけにより、プロモンストチーム「4Sleepers」を結成しました。
4Sleepersのメンバーは他業種との兼業者が多く、午後9時~深夜0時までの遅い時間に練習をしているそうです。
他メンバーに迷惑をかけないために、その後も3時間の個人練習も欠かさないといいます。
そのため、就寝時間は午前3時、午前7時には起きて農業の仕事を開始とハードな生活を送っているそうです。
将来の夢はプロゲーマーを支える会社を経営して、地方からeスポーツ業界を盛り上げることだそうです。
1-3. プロゲーマー正社員枠・ガリレオ選手
http://geeks-it.com/geeks_pro_gaming/
BLAZBLUEシリーズのプロゲーマー、ガリレオ選手です。
ガリレオ練習は現在「プロゲーマーキャリア制度を」利用し、株式会社GEEKSに所属していますが、以前は「プロゲーマー正社員採用制度」でポノス株式会社に所属していました。
「プロゲーマー正社員採用制度」とは、ゲームの練習やプロゲーマーとしての活動を「通常勤務」として扱う制度です。
ガリレオ選手は、以前は仕事後にゲームセンターに通い練習する生活を送っていましたが、仕事の責任が重くなることでゲームと仕事の両立が厳しくなります。
引退せざるを得ないと悩んでいたところ、ポノス株式会社の「プロゲーマー正社員採用制度」を発見、即応募したそうです。
通常勤務時は取材対応、イベント登壇の他、自社タイトルのテストプレイなどを行っています。
15時頃には通常勤務を終了し、大会に向けたゲーム練習に専念しています。
ポノス株式会社代表取締役の板垣さんは「ゲーマー採用は狭き門ではあるが、興味のある方はぜひチャレンジして欲しい」とのこと。
プロゲーマー正社員を目指したい人はチャレンジしてみる価値は十分あるでしょう。
2. 両立する上で大変なこと
プロゲーマーと正社員を両立することは簡単なことではありません。
ゲーマーとしても会社員としても活躍するためには、様々な問題が発生します。
その問題について、いくつかまとめてみました。
2-1. 副業を認めている企業に就職する必要がある
多くの国内の企業は、プロゲーマーに限らず副業を認めていないところが多いです。
そのような企業に勤務していると、プロゲーマーとしての活動は不可能と言って良いでしょう。
プロゲーマーとして活躍をするには、副業を認めている企業に勤めることが大前提となります。
また、企業の責任者が「ゲームは遊び」と考えていることが多いのも事実です。
ゲーム業界などの「eスポーツに理解がある人が責任者」である企業の方が活動しやすいかもしれません。
2-2. スケジュール管理が大変
プロゲーマーと社会人を両立するとなると、双方のスケジュールをこなさなくてはなりません。
平日の日中は会社へ勤務し、深夜帯や休日にゲームの練習をすることになるでしょう。
また、仕事の納期やゲーム大会のスケジュールを上手く管理する能力も求められます。
2-3. 体調管理の徹底
https://www.akracing.jp/
プロゲーマーはプロスポーツ選手ですので、体調管理の徹底は必須です。
eスポーツ大会当日に体調不良で不戦敗なんて、プロとしてありえない話ですからね。
栄養バランス、十分な睡眠時間、定期的な運動など体調管理を徹底する必要があります。
プロゲーマーにとって特に注意すべきは「目と身体の姿勢」です。
プロゲーマーはモニターを直視する時間が長いため、どうしても目に負荷がかかります。
目への負荷軽減のための「目薬」や「ルテイン摂取」などで目を保護します。
姿勢に関しては、腰に負荷の少ない「ゲーミングチェアの使用」や「ストレッチ」などを欠かしません。
ゲーミングチェアは長時間座り続けるプロゲーマーにとっては必需品と言えるでしょう。
3. 現業ゲーマーの将来
プロゲーマーとしての人生は非常に短いものです。
多くのプロゲーマーは20代のうちにプロゲーマーを引退しています。
そんな元プロゲーマーたちは、引退後はどのような生活を送っているのでしょうか。
3-1. 引退しても社会人に戻ることができる
多くのプロゲーマーを引退した人達は、社会人として復帰しています。
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ゲームのコーチになる人、ストリーマーになる人、ゲーム開発者になる人、サラリーマンになる人など様々です。
プロゲーマーを引退したからといって、その先の仕事が無いという心配をする必要はありません。
4. Youtubeやストリーマーになった例
https://www.youtube.com/
https://www.twitch.tv/
元プロゲーマーとして、ゲーム業界を盛り上げている人も多くいます。
ゲーム業界への関わり方は人それぞれですので、例をいくつか見てみましょう。
4-1. KUN(くん)さんの場合
https://www.youtube.com/channel/UCGjV4bsC43On-YuiLZcfL0w
元プロゲーマーのYoutuberで有名なのは、KUNさんが良い例ですね。
KUNさんは、社会人をしつつBattlefieldシリーズを中心に活動したプロゲーマーでした。
現在はプロゲーマーも仕事も辞め、Youtubeでの活動に専念しているYoutuberです。
Youtubeではマインクラフトやフォートナイトを中心に、実況動画を投稿しています。
4-2. SoVault(ソバルト)さんの場合
https://www.youtube.com/channel/UC-8IQG9ldD4C5NNeMpBIkXw
Sovaultさんは、以前はKUNさんの動画編集者として活躍していました。
その後、KUNさんと共にDetonatioN Gamingで活躍、現在はYoutuberとして活躍しています。
Youtuberに転向後の現在もBattlefieldシリーズの実況動画を投稿し続けています。
Battlefieldシリーズの公認実況者にも認定されています。
今後もBattlefieldシリーズを盛り上げていってくれることでしょう。
5. ゲーム業界の企業に就職した例
5-1. Vader(べいだー)さんの場合
https://www.famitsu.com/news/201907/20179896.html
サドンアタック、オーバーウォッチ、PUBGなどで活躍した元プロゲーマー、Vaderさん。
Vaderさんも、元プロゲーマーとしての経験を活かしゲーム業界に貢献しています。
Vader さんは、バンダイナムコオンラインに開発スタッフとして入社ししました。
元プロゲーマーとしての経験や経験を活かし、ゲームバランスの調整などを担当しているようです。
上司からの評価も高く、これからは開発者としてゲーム業界を盛り上げてくれることでしょう。
5-2. Johnny R.さんの場合
https://liquipedia.net/counterstrike/Johnny_R.
Counter Strikeの伝説のスナイパー、Johnny R.さんも引退後にゲーム業界へ就職しています。
FPSプレイヤーには馴染み深い、Steelseriesというゲーミングデバイスの会社です。
Johnny R.さんはそこで、SenseiやKinzu、Kanaといった名作ゲーミングマウスの開発に携わりました。
昨年はEndgame Gearのマウス開発プロジェクトへ参加、名作ゲーミングマウス「XM1」を生み出しました。
彼のように、海外のプロゲーマーは引退後はゲーミングデバイスの開発に携わる人も多くいるのです。
日本でも近年、ゲーミングデバイスを開発する企業が増えてきました。
日本の元プロゲーマーが国産ゲーミングデバイスを手掛ける日もそれほど遠くはないでしょう。
6. まとめ
プロゲーマーを目指す人達が口を揃えて言うのが「将来の不安」です。
もちろん、大変な事ではありますが「プロゲーマーと他職種の両立は可能」です。
実際に多くのプレイヤーがそうしているのですから、あなたもやればできるはずです。
プロゲーマーを引退後も、プロゲーマーとしての経験を活かせる仕事は沢山あります。
それは、ゲーム業界だけに限られた話ではないはずです。
例えば、チームプレイが重視されるゲームの出身であれば、コミュニケーション力の高さが評価されるかもしれません。
もし、本気でプロゲーマーになって活躍したいと考えているのであれば、安心してeスポーツの世界に踏み込んでみましょう。