Pulsar ES2 4mm版 レビュー!最強の滑り止めを採用したバランス系マウスパッド
PCでFPSやTPS、バトロワなどのゲームをプレイする人は、「ゲーミングマウスパッド」を使用していると思います。
ゲーミングマウスパッドは、「フリック」や「トラッキング」などシューターゲームの勝敗を大きく左右する「エイムの精度」に大きな影響を与えます。
シューターゲームにおいてゲーミングマウスパッドは、ゲーミングマウスの次に重要なゲーミングデバイスと言えるでしょう。
今回は、「Pulsar(パルサー)」が2023年8月下旬に発売したばかりの最新ゲーミングマウスパッド「Pulsar ES2 4mm版」をレビューしていきます。
以前より販売していた「Pulsar ES2 3mm」とは異なる商品ですのでご注意ください。
1. Pulsarとは?
https://pulsargg.jp/
「Pulsar Gaming Gearts(パルサー ゲーミングギア)」は、2020年に設立された韓国の新興ゲーミングデバイスメーカーです。
ゲーミングデバイスメーカーとしては新興ですが、創業メンバーは10年以上ゲーミングデバイス業界に身を置いてきたエキスパートたちばかりです。
Pulsarは「Pulsar Xlite」という超軽量ながらもハイクオリティ、しかも価格が安いゲーミングマウスを発売したことから話題になり、その後も様々なゲーミングデバイスを販売しています。
Pulsarはゲーミングマウス以外にもゲーミングキーボード、マウスバンジー、グリップテープなども販売しています。
どれも業界最高クラスの品質・性能ながらもコスパが高く、プロゲーマーからカジュアルゲーマーまで幅広い人気を得ています。
2023年現在、PulsarはLogicoolやRazerと肩を並べる人気メーカーに成長しています。
今後はゲーミングヘッドセットなどのデバイスも開発・発売する予定があるようです。
【Pulsar Gaming Gearts】https://pulsargg.jp/
2. 【注意】Pulsar ES2 4mm版と3mm版は “別物”
https://pulsargg.jp/
今回レビューするのは「Pulsar ES2 4mm版」です。
2023年初頭に発売された「Pulsar ES2 3mm版」ではありません。
3mm版とは使用感・性能などが異なるのでご注意ください。
3. Pulsar ES2 4mm版
「Pulsar ES2 4mm版」は、2023年8月末に発売されたばかりのPulsarの最新ゲーミングマウスパッドです。
サイズはXとXLから選択でき、カラーはシンプルなブラックのみです。
【Pulsar ES2 4mmのサイズ】
・Lサイズ:420×330×4mm
・XLサイズ:490×420×4mm
今回、筆者が入手してレビューするのはXLサイズです。
3-1. Pulsar ES2 4mm版の基本情報
https://pulsargg.jp/products/es2-4mm
Pulsar ES2 4mm版の表面摩擦係数については、公式サイトに数値が掲載されています。
比較対象として「Brand A」の「Z」と「H」も合わせて記載されています。
この表の「Brand A」とは「Artisan(アーチザン)」「Z」は「零」、「H」は「飛燕」を指していると思われます。
カタログスペック上では、Pulsar ES2 4mm版の性能はArtisan 零よりも少し速いマウスパッドであることがわかります。
また、Artisan 飛燕よりも縦横方向の摩擦の差が少なく、安定した操作がしやすいマウスパッドであると考えられます。
縦方向よりも横方向の方が摩擦が少し少ないため、VALORANTなどの横へのマウス操作が多いタイトルと相性が良いでしょう。
詳しい使用感は後ほどお届けいたします。
・素材:ポリエステル(Puretrak P-51 Mustangと同じ素材)
・サイズ:420×330×4mm(L)、490×420×4mm(XL)
・エッジ:ステッチ加工あり
・デザイン:ブラック
3-2. Puretrak P-51 Mustangのデザイン
https://pulsargg.jp/products/es2-4mm
3-3. エッジ加工がとても高品質
Pulsar ES2 4mm版のエッジにはステッチ加工が施されています。
ステッチはかなりしっかりと縫い合わされており、解けてしまう心配は全く無さそうです。
ステッチは滑走部分と同じ高さになるよう縫われており、マウス操作に全く影響を与えません。
Artisanのマウスパッドと同等のステッチ加工が施されていると言っても良いでしょう。
3-4. アルファセルベースを採用した最強の滑り止め
Pulsar ES2 4mm版の裏面ラバーは業界でも最高クラスに優秀です。
滑り止めには「アルファセルベース」と呼ばれる新素材が使用されています。
この素材は、同じPulsar製品のPulsar ES2 3mm版やPulsar ES1はもちろん、Puretrak P-51 Mustangなどでも話題になっていました。
アルファセルベースの滑り止め性能は驚異的で、一度貼り付けると、ズレないどころか微調整さえも出来ないほどに滑りません。
滑り止めに関しては「全マウスパッドで最強の1つ」と言っても良いでしょう。
あまりにも滑り止めが強すぎるため、頻繁にマウスパッドの角度や位置を変えたい人にはおすすめできません。
また、アルファセルベースにも欠点が無いわけではありませんでした。
アルファセルベースは「強力な静電気」でデスクに吸着します。
剥がす際にはバチバチと音を鳴らしながら静電気を発生させます。
その静電気の量は身につけているイヤホンから電気が発生するほどでした。
イヤホンの故障や怪我の原因になるため、Pulsar ES2を含むアルファセルベースのラバーを採用したマウスパッドを剥がす際はイヤホンやヘッドホンなどは外しておきましょう。
3-5. 滑走面・操作性
Pulsar ES2 4mmの滑走面は「ポリエステル系素材」が使用されています。
この素材は、PuretrakのP-51 MustangやCLシリーズに採用されていた物と同じです。
Puretrak P-51 Mustangと同じ素材を採用しているとはいえ、縫い方が異なるためか、操作感は少しコントロール寄りになっています。
まず、表面を触って感じたのは「触り心地の良さ」と「滑らかさ」です。
ハイブリッドマウスパッドのザラザラ感が苦手な人やアームカバーで引っかからないゲーミングマウスパッドを探している人におすすめです。
Pulsar ES2 4mm版の操作感は「バランス系」だと感じます。
Pulsar ES2 3mm版は中間層が柔らかく、ソールが沈み込むため「コントロール系」と言われていましたが、Pulsar ES2 4mm版の中間層は固く、滑走速度が上がってコントロール性能が少し犠牲になっています。
マウスの滑り出しの速さは動き出す際の力の量で大きく変化する印象です。
大きく・速くマウスを操作したさいは、引っ掛かりもなくスムーズにマウスが滑ります。
細かいマウス操作(マイクロフリック)をした際は、少しぬめっとした引っ掛かりを感じます。
ハイセンシで細かいエイムをする人にはマウス操作がし辛いと感じるかもしれません。
VALORANT向けのマウスパッドに特化していると言われていたPulsar ES2 3mm版ですが、Pulsar ES2 4mm版はApex Legendsなどのトラッキングが重要なゲームにも対応が可能だと感じます。
VALORANTをプレイする人は、これまで通りPulsar ES2 3mm版を、Apex Legendsをプレイする人はPulsar ES2 4mm版を試してみると良いでしょう。
3-6. アームカバーとの相性
Pulsar ES2 4mm版とアームカバーと相性をテストしてみました。
テストにはCWXの指掛タイプのアームカバーを使用しました。
結論から言うと、Pulsar ES2 4mm版とアームカバーの相性は抜群です。
表面がザラザラしているハイブリッド系ゲーミングマウスパッドとは違い、アームカバーの相性を気にせずに使用できるでしょう。
もちろんPulsar ES2 4mm版の表面は非常に滑らかなため、アームカバー無しでも問題なく操作が可能です。
しかし、Pulsar ES2 4mm版の耐久性能はハイブリッド系ゲーミングマウスパッド程は高くないため、手汗や皮脂からマウスパッド表面を守るためにもアームカバーの装着をおすすめします。
4. Pulsar ES1との違い
https://pulsargg.jp/products/es1-mousepad
Pulsarからは同シリーズのマウスパッド「Pulsar ES1」も発売されています。
Pulsar ES1は表面がザラザラしている「ハイブリッド系ゲーミングマウスパッド」です。
他のハイブリッド系ゲーミングマウスパッドと同じく、Pulsar ES1の滑り出しはPulsar ES2よりも軽いです。
また、耐湿・耐久性能もPulsar ES1の方が優れています。
その反面、表面がザラザラとしているためアームカバーが引っかかりやすいデメリットもあります。
自分がプレイしたいゲームや求める耐久性能などを踏まえた上で、Pulsar ES1とPulsar ES2のどちらを選択すべきか考えることが重要です。
5. まとめ
今回は「Pulsar ES2 4mm版」についてレビューしてきました。
Pulsar ES2 4mm版は3mm版と同じくフラットパッケージに梱包されており、開封直後から巻き癖は一切ありません。
表面は非常にサラサラしており、アームカバーが引っかかることはありません。
操作感としてはバランス系になっており、Pulsar ES2 3mm版よりは少しスピードが増しています。
ただし、細かい操作(マイクロフリック)時の抵抗感が強いので注意が必要です。
Pulsar ES2の滑り止め性能は数多くあるマウスパッドの中でも最高クラスです。
背面には非常に強い吸着性能を誇る「アルファセルベース」が採用されています。
静電気でデスクに強力に吸着し、どんなにマウスを激しく降ってもマウスパッドがズレることはありません。
Pulsar ES2 4mm版はPulsar ES2 3mm版とは異なりVALORANTのためにあるようなマウスパッドではなくなっています。
中間層がかなり固く、マウスを押し下げても強いブレーキ感を感じることはありません。
操作の安定感が増した一方、Pulsar ES2 3mm版のような強力なストッピングアシストを得ることはできなくなっています。
Apex Legendsのようなトラッキングが重要なタイトルにも対応できるようになった一方、VALORANTなどのフリックゲームに特化したストッピング性能が少し犠牲になっています。
Pulsar ES2 4mm版は非常にハイクオリティでハイスペックなゲーミングマウスパッドです。
国内外で多くのハイエンドマウスパッドが7,000円前後で販売されていますが、Pulsar ES2 4mm版は4,900円で販売されています。
安くて高品質、プロゲーマーも使っているマウスパッドを探している人はPulsar ES2 4mm版を検討してみてはいかがでしょうか。
【Pulsar ES2 4mm】https://pulsargg.jp/products/es2-4mm