VGN Dragonfly F1 MOBAレビュー!4K Hz対応の超コスパマウス

公開日: 2023/7/26 更新日: 2023/7/18

ゲーミングデバイス好きを脅威のコスパで驚かせたゲーミングマウス「VGN Dragonfly F1」の最新版「VGN Dragonfly F1 MOBA」を入手しました。

VGN Dragonfly F1は中国国内での発表直後から非常に注目され、発売後も値段に対して「良い意味で」釣り合わない脅威のクオリティが評価されています。

1. VGN Dragonfly F1シリーズ

VGN Dragonfly F1シリーズには、現在4種類のバリエーションが展開されています。

PRO、PRO MAX、MOBAはNordic製SoCを搭載しており別売りのドングルを使用することによるポーリングレート4Kに対応しています。

通常のF1とPROは生産数が少ないのか入手困難になっており、現在はPRO MAXとMOBAが比較的入手が用意になっています。

PROとPRO MAX・MOBAの違いは主にバッテリー容量と本体重量です。

また、MOBAのみメインスイッチが「Kail GM 8.0」から「Huano Blue Shell Pink Dot」に変更されています。

【VGN Dragonfly F1シリーズの違い】


2. VGN Dragonfly F1 MOBAのスペック


VGN Dragonfly F1 MOBAのセンサーは最新の「PAW3395」が搭載されています。

数多くの最新ハイエンドマウスに搭載されており、その性能は間違いありません。


また、VGN Dragonfly F1 MOBAは別売りドングルと組み合わせることで、最大4,000Hzのポーリングレートに対応しています。

低価格ながらも性能はトップクラスと言っても良いでしょう。

VGN Dragonfly F1 MOBAのスペック表は以下のとおりです。

「VGN Dragonfly F1 MOBAのスペック」

・カラー:ブラック、ホワイト
・大きさ:121 x 63.5 x  37.6mm(長さ x 幅 x 高さ )
・重さ:55g
・接続:USB、2.4GHzワイヤレス
・形状:左右対称
・ケーブル:USB Type-C
・センサー:PAW3395
・DPI:100~26,000DPI
・ポーリングレート:125、250、500、1,000、2,000、4,000Hz

3. VGN Dragonfly F1 MOBAの形状・大きさ


VGN Dragonfly F1 MOBAは右手用の左右対称形のゲーミングマウスです。

無駄なライティングなどは搭載せずに、非常にシンプルなデザインをしています。


表面にはコーティングがされていないため、少し滑りやすくなっています。

ZOWIEやVAXEEのマウスのような手のひらに張り付くようなフィット感はありません。

かなり滑りやすい部類の表面なので、グリップテープを貼ることを強くおすすめします。

3-1. Ninjutso Soraとの大きさ比較


https://www.eloshapes.com/


VGN Dragonfly F1 MOBAとNinjutso Soraの大きさを比較してみました。

Ninjutso Soraは、メーカーこそ違うもののVGN Dragonfly F1と同じ工場で生産されているようです。

写真ではNinjutso Soraの方が小さく見えますが、実際はほぼ同じ大きさです。


VGN Dragonfly F1 MOBAの方がメインスイッチ部分の位置が高くなっており、そのせいか、山の頂点が本体中央あたりになっています。

3-2. 重さ・ビルドクオリティ


VGN Dragonfly F1 MOBAの重さは実測値で56gでした。

メーカー表記の55g+1gの誤差ですね。

十分にメーカー表記通りと言えるでしょう。


同シリーズのVGN Dragonfly F1 PROは49gですが、バッテリー容量が半分になっています。


約55gと軽量ながらもビルドクオリティは10,000円以上のマウスにも匹敵します。

降ってもカラカラと音はしませんし、強く握ってもきしむこともありません。

4. 4Kドングル(※別売り)


VGN Dragonfly F1 MOBAは別売りの4Kドングルとペアリングすることで、最大4,000Hzのポーリングレートに対応しています。

VGN Dragonfly F1 4K Dongleは、以下の製品にのみ対応しています。

・VGN Dragonfly F1 PRO
・VGN Dragonfly F1 PRO MAX
・VGN Dragonfly F1 MOBA


※VGN Dragonfly F1は非対応


4KドングルはMechKeysで12.99ドル(送料別)で発売されています。

5. マウスソール


VGN Dragonfly F1 MOBAには大型のマウスソールが上下に1枚ずつ貼られています。

オプションで小型のソールを上下に2枚ずつ貼ることも可能で、素材はいずれも100%PTFEです。

エッジは適切に処理されており、柔らかいマウスパッドで使用しても引っかかることはありません。

6. スイッチ

スイッチについて説明します

6-1. メインスイッチ


メインスイッチには「Huano Blue Shell Pink Dot」が搭載されています。

直前にNinjutso Soraを使用していたせいか、クリックは軽めに感じます。

歯切れが良いクリック感で、非常にタップ撃ちがしやすく感じます。


メインボタンが分離したセパレート設計になっているため、押し込む位置によるクリックの重さの変化が小さいです。

非常に優れたメインスイッチであると言えます。

6-2. サイドボタン


サイドボタンは他のゲーミングマウスに比べて出っ張りが大きくなっています。

これは、グリップテープを貼ることを前提としている設計に思えます。

実際にグリップテープを貼ることで丁度良い段差になりました。


位置的にも指に届きやすく、ゲームに重要な操作を割り当てても十分使えるでしょう。

6-3. ホイール


ホイールの高さは高くも低くもなく、丁度良いです。

回し心地は少し重めで、ノッチ感もハッキリしているため、繊細な操作が可能です。

ホイールクリックも少し重めで回転操作中に誤動作することはありません。

7. センサー


VGN Dragonfly F1 MOBAには最新フラグシップセンサー「PixArt PAW 3395」が搭載されています。

PAW3395は最大26,000DPIに対応しており、DPIは裏面スイッチで400、800、1600、3200から変更できる他、専用ソフトウェアで50~26,000DPIで調整することができます。

ポーリングレートは通常は1,000Hz、別売りの4Kドングル利用で4,000Hzまで対応します。

8. ソフトウェア(MOBA専用)


VGN Dragonfly F1 MOBAには専用のソフトウェアがあります。

※VGN Dragonfly F1、F1 PRO、F1 PRO MAXのソフトウェアとは別物です。

VGN Dragonfly F1 MOBAの専用ソフトウェアは以下のページからダウンロードできます。

https://micemod.gg/pages/vgndownload


ソフトウェアは全て中国語で記載されており、日本語や英語に変更することができません。

今後のアップデートで最低でも英語に対応することを期待しましょう。


中国語のため、多くの設定の詳細を把握できていない状態です。

今回は現時点で分かっている機能だけでも紹介します。

8-1. DPI変更


VGN Dragonfly F1 MOBA専用ソフトウェアでDPIを変更することができます。

DPIは50~26,000の間で50刻みに設定できます。

8-2. ポーリングレート・LOD・スリープ・デバウンスタイム


性能の画面ではポーリングレート、LOD(リフトオフディスタンス)、スリープタイム、デバウンスタイムなどが設定できます。

左上が「ポーリングレート」右上が「LOD」、その下が「スリープタイム」、そのまた下が「デバウンスタイム」です。


左側にON・OFFの項目がたくさんありますが、申し訳ございませんが筆者には何と書いてあるか分かりません。

9. 持ち方の相性


VGN Dragonfly F1 MOBAの持ち方について感じたことをまとめてみます。

9-1. かぶせ持ち


エルゴノミクス形状のマウスでは一般的な持ち方が「かぶせ持ち」です。

VGN Dragonfly F1 MOBAは左右非対称のマウスですが、相性は悪くはないと感じました。

本体上部が平べったくなっているので、なかなかのフィット感を得られます。


VGN Dragonfly F1は小さめのマウスなので、手が大きい人には窮屈に感じるかもしれません。

9-2. つかみ持ち


「つかみ持ち」はVGN Dragonfly F1 MOBAとの相性はなかなか良いです。

ただし、XM1やZA13のように本体後部が盛り上がっていないため、それらのマウスのようなフィット感を求める人は少し物足りなく感じるかもしれません。

9-3. つまみ持ち


「つまみ持ち」はVGN Dragonfly F1 MOBAとの相性はかなり良いです。

本体側部が適度に凹んでおり、平べったいまうすなので正につまみ持ち向けと言えるかもしれません。


表面がかなり滑りやすいので、必ずグリップテープで対策しましょう。

付属のグリップテープもありますが、Pulsarのグリップテープがおすすめです。

10. まとめ


ゲーミングデバイス好きに話題のポーリングレート4K Hz対応のゲーミングマウスVGN Dragonfly F1 MOBAを入手したのでレビューしてみました。


VGN Dragonfly F1 MOBAはどのような持ち方でもそれなりにフィットする無難な左右対称形のゲーミングマウスです。

逆に言えば、どの持ち方でも標準以上のフィット感は得られづらい形状とも言えます。


VGN Dragonfly F1 MOBAは55gと軽量ながらも4K Hzにも対応している非常にハイスペックなゲーミングマウスです。

価格もかなりお手軽(5,000~8,000円)なのも魅力的です。


問題点は「入手製の悪さ」くらいで、日本では購入することはできません。

海外大手通販サイト「MaxGaming」や「MechKeys」「AliExpress」などで購入できます。

筆者はAliExpressで購入し、購入から5日で手元に届きました。