HORIグリップコントローラーFit レビュー!握りやすく連打機能もあるジョイコン
https://hori.jp/products/nsw/grip_con_bk/
HORIは以前より「HORIグリップコントローラー」という商品を販売していました。
しかし、HORIグリップコントローラーは日本人、特に女性や子供には大きすぎました。
そのような声を受け、コンパクトで女性や子供にフィットする小型版として発売されたのが今回レビューする「HORIグリップコントローラーFit」です。
本体が小さくなったものの、フィット感の良さはしっかりと維持されています。
背面ボタンや連射機能も搭載されており、ガチでゲームをやり込む人や、効率敵にレベリングや金策の作業をしたい人にもおすすめです。
もちろん、不満点が全く無いわけではありません。
実際に使ってみて、どのように感じたかなどをレビューで詳しくお伝えします。
1. HORIとは
https://hori.jp/
「HORI(ホリ)」は神奈川県に本社を置くゲーム周辺機器メーカーです。
Nintendo Switch用のプロコンやジョイコンはもちろん、Playstation4・5用のコントローラー、Xbox Series S/X用のコントローラーなども扱っています。
他にも太鼓の達人専用コントローラーやアーケードコントローラー、ハンドルコントローラーなどの特殊な製品も扱っています。
OEMとしては「PCエンジン mini」の本体及び周辺機器のハードウェア開発も担当しています。
※OEM:製造メーカーが他社ブランドの製品を製造すること。
HORIが販売するコントローラーは昔から一定以上の品質があると評価されており、ゲーマーからは「ホリコン」の愛称で親しまれています。
2. HORIグリップコントローラーFitの概要
「HORIグリップコントローラーFit」はNitendo Switch専用のジョイコンです。
純正ジョイコンには搭載されていない機能の「背面ボタン」と「連射機能」があります。
APEXなどをプレイしていて背面ボタンが欲しい人、ポケモンなどで楽に金策をしたい人におすすめです。
無線接続には対応していないため、「おすそ分けプレイ」などには対応していません。
あくまでも、Nintendo Switch本体に装着している時のみ操作が可能です。
また、ジャイロセンサーにも対応していません。
スプラトゥーン3などでジャイロを多様する人は購入対象から外れるでしょう。
amiiboにも対応していません。
amiiboを読み込みたい時はProコントローラーか純正ジョイコンを利用しましょう。
振動機能も搭載されていません。
【HORIグリップコントローラーFitのスペック】
・対応ゲーム機:Nintendo Switch ※有機ELモデル対応
・接続方法:有線 ※無線接続不可
・背面ボタン:あり ※マッピング可能
・連射機能:あり ※調整可能
・amiibo読み込み:なし
・ジャイロセンサー:なし
・HD振動:なし
・本体サイズ:104×63×42mm
・本体重量:64g
3. HORIグリップコントローラーFitのデザイン・大きさ
先程、HORIグリップコントローラーFitはHORIグリップコントローラーを女性や子供向けに小さくしたとお話しました。
しかし、それでもNintendo Switchの純正ジョイコンと比べると一回り大きいです。
本体サイズだけでなくスティック、ボタンも少し大きくなっています。
実際に握ってみるとこれくらいが丁度良いと感じます。
Nintendo Switchの純正ジョイコンが小さすぎるだけなんですよね。
3-1. 持ちやすいエルゴノミクス形状
HORIグリップコントローラーFitの背面は丸みを帯びているエルゴノミクス形状です。
この盛り上がっている形状が指にフィットするので、純正ジョイコンと比べると非常に持ちやすいです。
また、指が当たる部分にはザラザラとした表面加工が施されており、少し滑りづらくなっています。
重さ自体は純正ジョイコンよりも重たいのですが、持ちやすさのおかげか非常に軽く感じます。
3-2. 【注意】通常のケースに入らなくなる
HORIグリップコントローラーFitを購入するに当たって大きさ関連の注意点があります。
純正ジョイコンと比べて大きいため、通常のNintendo Switch専用ケースに収まらなくなります。
HORIグリップコントローラーFitを装着したまま外に持ち出したい場合は、HORIが発売しているグリップコントローラーFit専用のケースを用意することをおすすめします。
4. HORIグリップコントローラーFitの重さ
HORIグリップコントローラーFitの重さは64gです。
左右合わせて128gですね。
Nintendo Switchの純正ジョイコンの重さは52gです。
HORIグリップコントローラーFitと比べると12g、左右合わせると24g軽いです。
HORIグリップコントローラーFitは形状が良いためとても持ちやすいのですが、力の弱い女性や子供が長時間使う場合は重たく感じてしまうかもしれません。
5. 取り付けたまま充電ドックに差し込める
HORIグリップコントローラーFitはNintendo Switchに取り付けたまま純正の充電ドックに差し込んで充電することができます。
多くのサードパーティ製コントローラーは装着しながら充電ドックに差し込めません。
さすが任天堂の公式ライセンス品、しっかりと純正の充電ドックに対応してきました。
6. 【注意点あり】背面ボタンへの割り当て
HORIグリップコントローラーFitの背面ボタンには前面のボタン操作を割り当てることができます。
ただし、割り当てられるボタンは背面ボタンと同じサイドにあるボタンに限られます。
要するに、右コントローラーの背面ボタンにはRボタンを設定できますが、左コントローラーの背面ボタンにはRボタンを設定できないといった感じです。
割り当て方法は簡単です。
「ASSIGN(アサイン)ボタン」を押しながら、「背面ボタンに割り当てたいボタン」を押すだけです。
ASSIGNボタンの上のランプが赤く光ったら、背面ボタンに何かしらのボタンが割り当てられている状態です。
背面ボタンの割り当てを解除したい場合は、ASSIGNボタンを押しながら背面ボタンを押してください。
7. 【注意点あり】連射 / 連射ホールド機能
HORIグリップコントローラーFitには連射 / 連射ホールド機能があります。
ここで言う連射機能とは「ボタンを押している間、連射する機能」。
連射ホールドとは「何も操作をしていないのに勝手に連射し続ける機能」を指します。
※連射機能も背面ボタンと同じく、左右の設定が独立しています。
連射 / 連射ホールド機能の設定もとても簡単です。
「TURBO(ターボ)ボタン」を押しながら、「連射したいボタン」を押すだけです。
これで、そのボタンを押した時に連射してくれる「連射機能」状態になります。
「連射機能」状態がONになっている状態で「連射設定したボタン」を押しながら「TURBOボタン」を押すことで、「連射ホールド」状態へ移行します。
連射機能を解除したい場合は、もう一度「TURBOボタン」を押しながら「連射設定したボタン」を押してください。
「TURBOボタン」を押しながら「-か+ボタン」を押すと全ボタンの連射機能をOFFにすることができます。
8. HORIグリップコントローラーFitを使ってみた感想
8-1. ABXYボタンは純正ジョイコンより押しやすい
HORIグリップコントローラーのボタンはNintendo Switchの純正ジョイコンと比べて大きいため、非常に押しやすくなっています。
8-2. 左右スティックの操作感も良好
グリップ部分も大きく、少し上部がへこんでおり、滑り止めもとても優秀です。
スティックでの操作がメインとなる3Dゲームの操作に関してはHORIグリップコントローラーFitの方が圧倒的に操作しやすいです。
8-3. 十字キーの操作感はイマイチ
十字ボタンは純正ジョイコンと異なり、従来の十字キーを採用しています。
軸感があまりなく、ふにゃふにゃとした操作感のため、2Dゲームや格闘ゲームをガチでやり込む人には少し物足りないかもしれません。
8-4. 背面機能と連射機能は人を選ぶ
HORIグリップコントローラーFitのメイン機能とも言える背面機能と連射機能は人を選ぶと感じました。
筆者は子供の頃からゲームをやっていましたが、背面ボタンを使う習慣はずっとありませんでした。
そのため、背面ボタンは便利どころか指に触れる場所にあることが鬱陶しく感じてしまうこともあります。
また、連射機能が活躍する機会はかなり少ないと思います。
RPGのレベリングや金策で活躍するとは思いますが、APEXやスプラトゥーンなどの対戦ゲームで使用するのは「ハードウェアチート」に当たります。
ゲームの規約に違反し、最悪BANされてしまいますので絶対に対戦ゲームでは連射機能は利用しないでください。
8-5. ジャイロ・振動・amiibo読み込みが無いのは寂しい
HORIグリップコントローラーFitにはジャイロや振動、amiibo読み込みなどゲーム体験を楽しくする機能が搭載されていません。
スプラトゥーン3などでジャイロ機能でエイムをする人や、ゼルダの伝説 ティアーズオブキングダムのムービーシーンなどでHD振動による臨場感を味わいたい人には全くおすすめすることができません。
amiiboの読み込みにも対応していないため、amiiboを頻繁に利用するゲームを遊ぶのにもあまり適していないと言えます。