ワイヤレスホリパッドと純正プロコンを比較レビュー
そのため、純正プロコンの代わりになる製品を探している人も多いでしょう。
実は筆者もその一人で、純正プロコンの代わりになりそうな互換品「ワイヤレスホリパッド for Nintendo Switch」を購入しました。
ワイヤレスホリパッド for Nintendo Switchは任天堂の公式ライセンス商品なので、他の中華製プロコンよりは品質に信頼が置けると考えたからです。
1. 付属品
・ワイヤレスホリパッド for Nintendo Switch本体
・充電用のUSB Type-Cケーブル
・取り扱い説明書
リニューアル前のワイヤレスホリパッドにはMicroB USBケーブルが付属しています。
また、充電もMicroB USBケーブルを使用します。
中古品のワイヤレスホリパッドを購入する際は充電口の違いご注意ください。
2. ワイヤレスホリパッドは純正プロコンよりかなり軽い
ワイヤレスホリパッドの重さは約170gです。
手に握った瞬間に、プロコンに比べて非常に軽いことが良くわかります。
純正プロコンの重さは約246なので、ワイヤレスホリパッドが軽く感じるのも当然ですね。
ゲームを長時間プレイする時はワイヤレスホリパッドの方が手が疲れづらいでしょう。
3. ワイヤレスホリパッドは純正プロコンよりも大きい
ワイヤレスホリパッドは純正プロコンと比較すると一回り以上大きいです。
グリップ部分が左右に開いていることもあり、実際に握ってみると見た目以上に大きく感じます。
手が大きい男性には良いですが、子供や女性など手の小さい人は一部のボタンに指が届きづらいほど大きく感じるでしょう。
4. 機能面の違い(amiibo、ジャイロ、HD振動など)
https://hori.jp/products/nsw/wireless_horipad_type_c/
ワイヤレスホリパッドと純正プロコンには機能面での違いがいくつかあります。
加速度・ジャイロセンサー
ワイヤレスホリパッドには純正プロコンと同じ加速度・ジャイロセンサーが搭載されています。そのため、純正プロコンと遜色なくジャイロでのゲームプレイを楽しむことができます。
スプラトゥーン3のエイムも全く問題ありませんでした。
筆者は過去に使用していた中華製プロコンではジャイロセンサーに不具合があり苦労していました。
流石は任天堂の公式ライセンス商品、ジャイロセンサーの精度は完璧です。
HOMEボタンでのスリープ解除
ワイヤレスホリパッドには純正プロコンと同じHOMEボタンでのスリープ解除機能が搭載されています。非純正プロコンの多くはHOMEボタンでのスリープ解除に対応していないため、この機能は非常に貴重です。
筆者はHOMEボタンでのスリープ解除機能の無い中華製プロコンからの移行のため非常にありがたく感じます。
NFC(amiibo読み込み)
ワイヤレスホリパッドはNFC(近距離無線通信)に対応していません。そのため、コントローラーからamiiboを読み込むことができません。
amiiboを読み込みたい場合はNintendo Switch本体に付属しているJoy-Con(ジョイコン)を利用しましょう。
HD振動
ワイヤレスホリパッドにはHD振動機能は搭載されていません。そのため、ゲームプレイ中の迫力あるシーンなどで振動による臨場感を楽しむことはできません。
振動がゲームの妨げになるという意見もあるので、この点は人の好み次第で評価が分かれるでしょう。
有線接続
ワイヤレスホリパッドはNintendo Switchへの有線での通信に対応していません。※Nintendo Switchに接続して充電することはできます。
背面ボタン
ワイヤレスホリパッドには背面ボタンは搭載されていません。背面ボタンが必要な人は、他のプロコン互換品を検討しましょう。
連射機能
ワイヤレスホリパッドは純正プロコンと同じく中華製プロコンのような連射機能は搭載されていません。使用することでハードウェアチートを疑われる心配はありません。
マクロ機能
ワイヤレスホリパッドは純正プロコンと同じく中華製プロコンのようなマクロ機能は搭載されていません。使用することでハードウェアチートを疑われる心配はありません。
5. ボタン・スティックの違い
ABXYボタン
ワイヤレスホリパッドの方がパコパコと安っぽい音がする印象があります。それでも、押し心地やプレイ時に問題を感じたことはありません。
ただし、跳ね返りが弱いのでマリオパーティなど連打を多用するゲームには不向きかもしれません。
十字キー
ワイヤレスホリパッドの十字キーはふにゃふにゃと柔らかい押し心地です。両サイドから押し込んだ際に軸を感じられないため、あまり良い十字キーであるとは言えそうにないです。
格闘ゲームなどで十字キーを多用する人は避けたほうが良いでしょう。
また、左右に広がるグリップの形状や後述するスティックの影響でアクセスのしづらさも感じます。
スティック
ワイヤレスホリパッドのスティックは左右ともに純正プロコンよりも背が高く、動作が軽く、可動域が大きいです。デッドゾーンが純正プロコンより広めなのもエイムの微調整に悪影響を与えているでしょう。
そのため、スティックを使ったFPSゲームプレイに関しては純正プロコンに劣る印象です。
※スティックの軽さ・可動域に関してはエイムリングなどで調整が可能です。
また、そのスティックの背の高さから、十字キーへ指を移動させて戻る操作にやりづらさを感じます。
指をスライドさせるように移動させると、スティックに横からぶつかってしまいます。
右スティックに関しても、かなり遠いように感じてしまいます。
筆者の手では、右手の親指を置いた時点で既に指が伸び切っている状態になります。
ここまで悪い点ばかり書いてしまいましたが、FPSなどをプレイしない場合は十分に優秀なコントローラーです。
L・Rボタン
ワイヤレスホリパッドのL・Rボタンは純正プロコンよりもストロークが深いように感じます。
LRボタンを連打する機会は少ないですが、あまり連打しやすいボタンとは思えません。
手が横に広がっている状態でも押しやすいよう考慮された形状なので、押しにくいなどの問題は全くありません。
ZL・ZRトリガー
ワイヤレスホリパッドのZL・ZRトリガーは純正プロコンと同じくON/OFF操作のみのアナログ入力です。
トリガーは引き金のような形状になっており、純正プロコンよりも押し込みやすいです。
ただし、他のボタンと同じくボタンの跳ね返りが弱いため、純正プロコンよりは連打しづらく感じます。
6. ワイヤレスホリパッドの登録方法
1.コントローラーの持ちかた/順番を変える
ワイヤレスホリパッドを使用するには、Nintendo Switch本体でコントローラーの登録をする必要があります。
ホーム画面の「コントローラー」から「持ちから/順番を変える」を選択します。
「使いたいコントローラーのL+Rを押してください」と出ますが、ここで指示通りにしても登録されません。
2.ワイヤレスホリパッドをNintendo Switchとペアリング
ワイヤレスホリパッドの上部にあるシンクロボタンを長押しします。
約5秒間長押しすることで、Nintendo Switch本体とペアリングされます。
3.コントローラーのLRを押して選択
ワイヤレスホリパッドがNintendo Switch本体とペアリングできたら、指示通りにL+Rボタンを押すことでコントローラーが選択され、操作できるようになります。
7. ワイヤレスホリパッドでスプラトゥーン3を遊んだ感想
流石、純正プロコンと同じジャイロセンサーを搭載しているだけあり、ジャイロでのエイムには全く問題ありません。
しかし、スティックが高くて軽いため、スティック操作の微調整がやりづらいです。
また、大きさやグリップの形状から十字キーが押しづらいので、ナイスやカモンをとっさに出しづらいのも問題ですね。
HD振動機能が無いのも少し寂しく、チャージャーやマルチミサイル、ナイスダマなどの臨場感・爽快感に欠けます。
やはり、可能であれば純正プロコンでプレイする方が良いでしょう。
8. まとめ
ワイヤレスホリパッドは任天堂のライセンス商品です。
そのため、純正プロコンと同精度のジャイロセンサーを搭載しています。
しかし、HD振動なし・NFC(amiibo読み込み)なしなど機能面で劣る点が多いです。
その他にもボタンのクオリティや本体サイズの大きさなどから来る操作のしづらさもあり、一部ゲームはプレイしづらく感じるでしょう。
マリオやピカチュウなどデザインが豊富なため、カジュアルゲーマーであれば買って後悔しないでしょうが、ガチゲーマーにはおすすめできるレベルではありません。
ワイヤレスホリパッドも純正プロコンと同じく品薄・高額転売の傾向が増しており、それながら機能やクオリティ面で劣るため、無理に購入する必要はないでしょう。
可能であれば、純正のプロコンを購入するべきです。
筆者は純正プロコンを手に入れられそうにないので、しばらくはワイヤレスホリパッドで耐えようと思います。
ワイヤレスホリパッドの詳細はHORIの公式ホームページをご確認ください。
「ワイヤレスホリパッド for Nintendo Switch」
https://hori.jp/products/nsw/wire