『VALOARANT Champions 2021』 最終日 グランドファイナル。激闘のBO5を徹底解説、優勝し初代世界王者となったのはこのチーム!
1. VALORANT Champions 2021 とは
ここに出場するチームはVCTChallengers、Mastersと呼ばれるVALORANTの公式大会で優秀な成績を収めた各リージョンのトップチームのみが参加できるものとなっており、まさしく世界一を決める大会に相応しい面々が集まる国際大会となっています。
1-1. 大会概要
- 開催日時:日本時間12月1日(水)~12月13日(月)まで
- 開催場所:ドイツ ベルリン
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大会ルール:予選グループステージの後勝ち上がった8チームにてプレオフが行われます。
(予選はダブルエリミネーション形式でBO3、プレイオフはシングルエリミネーション形式でBO3、グランドファイナルのみBO5)
2. グランドファイナル 『Gambit』VS『Acend』勝利の行方は・・・。
2-1. 第1マップ:ブリーズ (13-11 Gambit WIN)
https://www.youtube.com/watch?v=FiHwDGEeLRw&ab_channel=VALORANT-Japan
初代世界王者を決める重要なファーストマップはアタッカーGambit、ディフェンダーAcendで始まります。
最初に流れを掴むのはACE、前半戦ディフェンダーサイドでラウンドを連取し3-9と圧倒的なリードで後半へつなぎます。
アタッカーサイドでなかなかラウンドを取れなかったGMBは後半戦のディフェンダーサイドで逆転を狙います。
まずハンドガン、セカンドRを取ったGMBでしたが続く3、4Rを落としあと一本でマッチポイントのところまで追いつめられます。
しかしここからGMB怒涛の反撃。
d3ffo選手のオペレーターやnAts選手、Chronicle選手の堅い守りをAcendはなかなか突破できず一気に逆転11-12に。
後半流れをつかんだGMBはそのまま最後のラウンドを取りきりファーストマップを11-13逆転で勝利、初戦から手に汗握る逆転劇を披露します。
2-2. 第2マップ:アセント (7-13 Acend WIN)
https://www.youtube.com/watch?v=FiHwDGEeLRw&ab_channel=VALORANT-Japan
続くセカンドマップアセントはディフェンダーGambit、アタッカーAcendでスタート。
最初のハンドガンRをしっかりと取ったGMBでしたが、圧倒的有利なセカンドマップを落とし一気に厳しい展開へ。
この隙を逃さないACEはその有利を活かし一気にラウンドを重ねます。
このままワンサイドの流れになりそうだった前半戦でしたがGMBもなんとか立て直し5-7でこの窮地を乗り切りました。
続く後半戦、流れを掴むのはディフェンダーサイドACE。
注目のエースcNedのオペレーターが光るシーンも増え一気にマッチポイントへ。
なんとか粘るGMBでしたが、圧倒的なラウンド差を返すことが出来ずセカンドマップアセントはAcendが7-13で勝利となりました。
2-3. 第3マップ:フラクチャー (13-3 Gambit WIN)
https://www.youtube.com/watch?v=FiHwDGEeLRw&ab_channel=VALORANT-Japan
互いに1マップづつ取り合う激しい展開となったグランドファイナル、続くマップはフラクチャーでGMBの得意マップとなります。
アタッカーGambit、ディフェンダーAcendで始まる前半戦、やはりこのマップは圧倒的強さをみせるGMB。
ハンドガンRからきっちりと取り一気にリードを広げていきます。
nAts選手のラークやチームリーダーRedgar選手の使うブリーチのスキルを活かしラウンドWINを重ねまさかの前半11-1折り返し。
後半1ラウンドでも落とすと相手のマッチポイントとなるACEはこのマップを勝利するのは難しい状況となりました。
後半ハンドガンRを落としたACEは絶体絶命のところでセカンドバイを駆使し2R返すものの、この状況を覆すことは当然できず13-3でACE敗北。
しかしACEサイドの選手カメラでは落ち込む様子はなく余裕の表情の選手達、このマップは早い段階で諦め次に気持ちを切り替えていた様に感じました。
2-4. 第4マップ:アイスボックス (12-14 Acend WIN)
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優勝に王手がかかるこのアイスボックス。先ほど大敗となったACEでしたが、このマップはもう絶対に落とすことが出来ないマップとなります。
アタッカーGambit、ディフェンダーAcendで運命のフォースマップはスタート。
前半戦はややACE側に流れがあるように感じたものの、GMBもきっちりと反撃。5-7折り返しでACE有利なもののまだまだわからないラウンド差。
後半ハンドガン、セカンドRをきっちりと取り追いつくのはGMB。
初めてイーブンにもどったこの試合は、ここを皮切りに一進一退の攻防が続くシーソーゲームへとなっていきます。
差がつかないままラウンド数は進み12-12でオーバータイムがスタート。
オーバータイムでも強気に攻めるACE。
中央詰めで2ピックをとるstarxo選手のファインプレーもありこのオーバータイムを12-14でACEが勝利。ACEはなんとか最終マップスプリットまでつなぐことが出来ました。
2-5. 第5マップ:スプリット (8-13 Acend WIN)
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泣いても笑っても最後のマップとなるのはスプリット。ディフェンダーAcend、アタッカーGambitで運命のラストマップは始まります。
最初のハンドガンRを取り有利を作るのはACE。しっかりとセカンドもパーフェクトで取りきるACEは、続くサードRもBONECOLD選手、zeek選手のスキル合わせからのアグレッシブなワンピックで人数有利に。
しかしこのラウンドは絶対に落としたくないGMBはd3ffo選手、nAts選手二人でなんとか死守。
互いに一歩も譲らない攻防が開幕から続き前半戦は5-7折り返しとやや有利なのはACE。
しかしながらスプリットは防衛マップとも呼ばれているためこれくらいの差はアタッカー、ディフェンダーどちらを得意とするかで変わる範囲と言って良いでしょう。
後半ハンドガンRを取り勢いをつけるのはまたしてもACE。後半巻き返したいGMBにとって苦しい展開で後半戦もはじまります。
しかしバイラウンドでしっかりとGMBも返し、ラウンド差をあと1つにまで縮めていきます。
バイラウンドを落としもうほぼ差のないACEはここでTO(タイムアウト)。
このTOでしっかりと立て直したACEは一気にラウンドを重ねそのままマッチポイントまでラウンドを重ねます。
バイラウンドを続けて落としマネーが厳しい中でのマッチポイントとなってしまったGMBはここで無理買い。
武器差を活かした立ち回りで一人づつ落としていくACEが見事このラウンドを取りきり8-13でスプリットを勝利。
初代世界王者となったのはEMEAの強豪、『Acend』となりました。
2-6. VALORANT Champions 2021 最終結果
https://twitter.com/valesports_eu/status/1470776368787034122/photo/4
優勝チーム:EMEA→『Acend』
準優勝チーム:EMEA→『Gambit Esports』
ベスト4:EMEA→『Team Liquid』
ベスト4:LATAM→『KRU Esports』
以下画像参照。
https://liquipedia.net/valorant/VALORANT_Champions_Tour/2021/Champions
3. 今大会をかき乱したダークホースはこのチームはここ!
3-1. 数々の強豪を破り、今大会のベストバウトも魅せた『KRU Esports』
https://twitter.com/ValorantEsports/status/1469089382246363145/photo/1
今大会のベストバウトは?と聞かれたら多くの人が「KRU VS Gambit」を挙げるのではないでしょうか。それほどまでに接戦だったプレイオフセミファイナル。
オーバータイムが続く最終マップ”バインド”の見ごたえは、間違いなくVALORANT史に残る一戦と言える内容でした。
またこのセミファイナルに登り詰めるまでの過程も”KRU Esports”にはドラマが多くあり、それがまたこの戦いをより魅力的に演出したと言えるでしょう。
過去二回Mastersに出場するも世界レベルの高さを見せつけられた彼ら。
https://twitter.com/KRUesports/status/1467878869944475648/photo/1
しかし今大会では世界の強豪チーム”SENTINELS”や”Fnatic”を倒し、チームの成長をしっかりと感じさせてくれたKRU。
そんな彼らがSNS上や世界中のファンから注目、話題に挙げられるのは当然と言えば当然ですよね。
3-2. NAリージョンの強豪チームがことごとく予選落ちする大波乱
https://twitter.com/ValorantEsports/status/1467987343466381316/photo/1
VALORANT Champions 2021 では多くの波乱が起こりましたが、そのうちのひとつはNAリージョンから出場している多くのチームが予選落ちという厳しい結果となってしまったことでしょう。
元々は「NAかEUかどちらが最強なんだ?」と呼ばれ、世界で1,2を争う激戦区なのがNAリージョンです。
そんな強豪ひしめく激戦区を勝ち上がった彼らが予選落ちをすること自体稀な事。
最終的にはEnvyはX10C、SENTINELSはKRUに敗北し予選を敗退しています。