FPSゲーマーの永遠の課題であるマウス感度の調整方法
FPSの基本中の基本となるのがマウス感度です。
基本ではあるものの、操作だけでなく撃ち合いの強さにも大きく影響する要素でもあります。
マウス感度が合っていれば、操作がスムーズになるだけでなく、撃ち合いにも勝ちやすくなり、勝率が上がりやすくなります。
マウス感度はそれほどまでに重要な要素ではありますが、最適解というものがなく、プレイヤーの手の大きさやマウスの持ち方、机のサイズ、机の高さ、マウスの重さや大きさ、マウスパッドの質等によってちょうど良い感度が異なります。
明確な答えがないため、FPSゲーマーの永遠の課題と言っても過言ではありません。
この記事ではそんなマウス感度の調整方法について解説していきます。
マウス感度の正しい調整方法を知ることで、自分の環境に合った最適なマウス感度を見つけられるようになります。
マウス感度の調整方法を知り、快適なプレイを実現しましょう。
1. 全FPSに共通するのがマウス感度
FPSゲームにおいて、マウス感度は非常に重要な要素です。
適切なマウス感度は反応速度と精度のバランスを取ることができ、これによりプレイヤーは敵を素早く正確に狙えるようになります。
また、全FPSゲームに共通して、マウス感度の設定は個々のプレイスタイルや好みによって大きく異なりますが、どのゲームにおいても基本的な操作性に直接影響を与えるため、その重要性は計り知れません。
各プレイヤーは自分自身に最適な感度を見つけることが、ゲーム内での成功に不可欠です。
2. マウス感度はDPIとゲーム内感度が基本
FPSゲームにおけるマウス感度の調整には、「DPI」と「ゲーム内感度」の理解が基本となります。
DPIはマウス自身の感度を示し、この値が高いほどマウスの動きは敏感になります。
具体的にはゲーム以外のパソコン作業でマウスカーソルを移動するときの感度です。
一方でゲーム内感度はゲーム内限定の感度で画面上でのカーソルや視点の動きを制御します。
具体的には、エーペックスレジェンズのキャラの視点を動かすときの感度のことです。
DPIの設定範囲は一般的に400から1600DPIがおすすめされています。
特に低いDPI設定は、プロの間でも好まれる設定で、精密なエイムが求められる場面での利点があります。
逆に高DPI設定は視点の速さを優先するプレイスタイルに適していますが、細かなブレが出やすくなるため、最終的には低〜中程度のDPIが多くのプレイヤーにとって最適とされています 。
dpiを調べるには一般的なマウスの場合、マニュアルから読み解く必要があります。
大手ゲーミングデバイス会社の製品ならLogicool G HUBやRazer Synapse 3等のアプリケーションがあり、そこから確認できます。
また、忘れがちですが、センサーの位置によるマウスの挙動の違いも重要です。
センサーがマウスの前方に位置すると、手首を中心としたエイムが敏感になります。
一方、センサーが後方にあると、大きな手の動きによる精確なエイムが可能となり、特にFPSゲームでの長距離射撃に適しています 。
3. 一般的なセンシの特徴とメリット
ここからはマウス感度(センシ)の種類について解説します。
センシは振り向き○cmと表記されます。
これはキャラクターが完全に振り向くのにどれくらいマウスを動かす必要があるのかを数字に表したものです。
センシにはハイセンシとミドルセンシ、ローセンシの3つがあります。
各センシの設定がプレイスタイルにどのように影響を与えるか、具体的なメリットを交えながら説明することで、プレイヤーが自分に最適な感度を選べるようになるでしょう。
3-1. ハイセンシ
ハイセンシはマウスのわずかな動きで画面上の照準が大きく動く高感度に設定することです。
ハイセンシの振り向きは5cm~15cmになります。ハイセンシの最大のメリットは反応速度の早さです。
小さな手の動きで大きな視点変更を行えるため、敵の突然の出現にも素早く対応できます。
しかし、ハイセンシは精密なエイムが必要な長距離射撃には不向きであり、微調整が困難な場合が多いです。
そのため、この設定は短距離での戦闘が多いゲームや、敏速な動きが求められる環境で特に推奨されます。
具体的なタイトルを挙げるとコールオブデューティーシリーズやエーペックスレジェンズです。
3-2. ミドルセンシ
ミドルセンシは、FPSゲームにおいてハイセンシとローセンシの中間に位置するマウス感度設定です。
ミドルセンシの振り向きは15cm~20cmになります。
ミドルセンシは多くのプレイヤーにとって扱いやすい特徴があります。
ミドルセンシの最大のメリットはその汎用性です。
プレイヤーは速い反応と精密なエイムの両方を適度にこなすことができるため、ゲーム内で多様な状況に対応可能です。
特に、中距離戦においてこの感度設定は優れており、敵を素早くターゲットできる一方で、必要に応じて細かな調整も行えます。
また、長時間のゲームプレイでも手への負担が少ないため、疲労を感じにくいという利点もあります。
3-3. ローセンシ
ローセンシは、マウスで大きな動きが必要になるくらいマウス感度を低く設定する方法です。
ローセンシの振り向きは20cm~30cmになります。
ローセンシのメリットは、その精度の高さにあります。
特に長距離からの狙撃やヘッドショットを正確に狙う場面で効果を発揮します。
ローセンシのデメリットは近距離での戦闘や突発的な状況での対処が遅れる点です。
マウスを大きく動かさないとキャラの向きを変えられないため、反応が遅れてしまいます。
さらに、リコイルの強いゲームの場合、リコイルコントロールをしていると、マウスパッドの縦幅が足りないという状況になります。
大きなマウスパッドがあったとしても、マウスの位置が変わってしまい、マウスを元の位置に戻す手間がかかってしまいます。
ローセンシのメリットを活かすには適切なゲームタイトルを選ぶのが最適です。
具体的にはバトルフィールドシリーズやEscape from Tarkovは遠距離から正確な射撃が重要なゲームなので、向いていると言えます。
4. マウス感度の調整方法
適切なマウス感度を見つけるにはマウス感度の調整方法を知る必要があります。
マウス感度の調整方法には大きく分けて、3つの方法があります。
これらのステップを通じて、自分に最適なマウス感度を見つけ、ゲームでのパフォーマンスを向上させましょう。
4-1. 実際のゲームプレイから調整する
実際のゲームプレイからマウス感度を調整する方法は、初心者から上級者まで活用できる方法です。
具体的には、自由に操作できるカスタムマッチや射撃訓練場をプレイして、自分の間隔に合わせて感度設定を変更します。
一見、初心者がなんとなく調整しているような方法ですが、実際にプロゲーマーの中にはその日の調子によって感度を細かく調整している人もいます。
その日の体調によって、どれくらい腕が動かせるのか微妙に変わるので、その変化に合わせて、マウス感度を調整しているわけです。
自分の感覚を信じてマウス感度を調整するのも一つの手段と捉えておきましょう。
4-2. プロの設定から調整する
プロのマウス感度設定を真似するのもおすすめの方法です。
有名なプロゲーマーなら配信やSNSを通じて詳細な感度設定を確認できることがあります。
DPIやゲーム内感度を見て、そっくりそのままに設定するのも良いですし、一部を参考にして、似たような設定に変えるのも良い方法です。
プロの設定を試すことで、ゲームプレイの改善につながるでしょう。
また、マウス感度だけでなく、キー入力を真似するのも有効な手段です。
アマチュアプレイヤーとプロプレイヤーでは優先するキーが変わることが多いので、どのキーが押しやすい場所に設定されているのか知っておくのもゲームで勝てるようになる手段になります。
4-3. 別タイトルの設定に合わせる
最後は別のゲームタイトルのマウス感度設定に合わせる方法です。
一つのゲームで慣れ親しんだマウス感度を別のゲームでも一緒にすることで、他のFPSを遊んだせいで、よく遊ぶFPSのマウス感度がブレて撃ち負けてしまうことを防げます。
特にプレイヤーが複数のゲームを頻繁に行き来する場合、感度の調整は非常に重要です。
感度を異なるゲームタイトルに合わせる際に便利なツールとして「Mouse Expert」があります。
Mouse ExpertのURL:https://mouse-expert.net/
Mouse Expertは、異なるFPSゲーム間でマウス感度を変換する無料ツールです。
プレイヤーが普段プレイしているゲームとDPI、ゲーム内感度を入力し、プレイするゲームを入力することで、同じ操作感覚でプレイできる設定が表示されます。
これにより、エイムの練習をしながら、新しいゲーム環境を心置きなく楽しめるようになるでしょう。
「Mouse Expert」には2024年5月現在98種類のゲームタイトルに対応しており、エーペックスレジェンズやCall of Duty: Warzone、Overwatch 2、Valorant等にも対応しています。
主要なゲームタイトルに対応しているので、多くのFPSプレイヤーにおすすめできるツールです。
5. 自分に合ったマウス感度を見つけて、より上手にプレイしよう!
自分に合ったマウス感度を見つけることは、FPSゲームで上手にプレイするための重要な要素です。
自分に合ったマウス感度を調整することで、自分の反応速度やエイムの精度、そして全体的なゲームパフォーマンスを向上できます。
今回紹介したマウス感度の調整方法は簡単なようで奥が深い方法です。マウス感度の最適解は自分が操作しやすいかどうかです。
今回紹介した調整方法を参考に、自分の感覚を最大限活かせる設定を見つけましょう。