Apex Legends 大会中に起きたチート付与事件について Apex Legendsはどうなる?
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ALGSはApex Legendsにおける大会名称であり、各地域で予選やファイナルを開催し、最終的には国際大会で世界一を決めるトーナメントです。
2024年3月18日、ALGS北米地域における決勝大会が開催されましたが、この大会にて一部プレイヤーにチートが付与されるという事件が起きました。
これは選手が意図しない形でチートを使用させられ、該当選手はマッチからの離脱を余儀なくされる自体となり、北米地域決勝も延期となりました。
この事件はX等のメディアでも大きな注目を集めており、真意や動向が気になる方も多いでしょう。
そこで本記事では、Apex Legends国際大会ALGSで起きたチート付与事件に迫りつつ、今後のApex Legendsについても見ていきます。
1. チート付与とは?
https://www.gamerfun.club/2021/03/apex-legends-free-cheat.html
Apex Legendsをはじめ、さまざまなゲームタイトルにおいて、チートは強力なスキルを手にしたり、不正にアイテムを入手できるツールです。
これは手順等を省略して強力なスキルやアイテムを入手しているため、BAN対象となるのが基本ですが、「チート付与」というワードにピンと来ない方も多いでしょう。
そこでここでは、チート付与を具体的に掘り下げて解説します。
1-1. チート行為について
ゲームタイトルによってチート行為はさまざまですが、Apex Legendsにおける代表的なチート例は「ウォールハック・オートエイム」等が該当します。
ただし、これらはApex Legendsファイル単体では運用できず、外部ツールを使用しないと適応できません。
そのため、チートツールを販売業者から購入するなど、ルートを経由して導入する必要がありますが、基本的にPC内部に使用履歴が残るのが特徴です。
一般ユーザーでも使用していれば履歴が残るため、チートを使用しているか否か、この点についてはPCを調査するのが手っ取り早い手段になります。
1-2. チート付与について
チートは使用者のPCにチートツールが無いと基本的に運用できないため、基本的にチート利用は本人の意思が無いとあり得ません。
ですが、今回のALGSではチート使用歴等が一切無く、大会でも実績を挙げているクリーンなプロプレイヤーが意図しない形でチートを使用させられています。
本来、大会参加前にはチートツールのチェック等を行っているはずなので、大会参加中にチートツールが適用されたということに他なりません。
大会参加中にチートが適用されたということは、第三者がプレイヤーのPCに干渉し、チートツールを適用させたことです。
これを受け、該当プレイヤーはマッチを離脱し、大会運営はALGS延期を正式に発表しました。
2. チート付与事件が与えた影響とは?
https://dotesports.com/apex-legends/news/algs-confirms-the-apex-legends-tournament-series-will-return-for-third-year?amp
FPS国際大会において、チート付与が発生するという時点で前代未聞であり、大きな注目を集めているのがチート付与事件です。
この事件が発生してから時間はあまり経過していませんが、競技シーンをはじめ、一般ユーザーにもさまざまな影響を与えています。
ここでは、チート付与事件が与えるさまざまな影響について、解説します。
2-1. 該当プレイヤーがBANされた
https://apexranked.com/1-pc-apex-legends-pred-banned/
ALGS北米地域で発生したチート付与事件、全プレイヤーが対象で発生したわけではありませんが、該当プレイヤーはマッチを離脱するという措置を取りました。
しかし、大会中断後、チート付与事件に該当したプレイヤーアカウントはBAN、あるいはペナルティを受けています。
これに関しては運営もチート付与事件を把握しているため、時間が経過すればBANは解除されるでしょう。
ですが、「Apex Legendsが楽しい」という気持ちから競技に挑んでいるでしょうし、たとえBANが解除されたとしても、メンタル面で大きな遺恨を残すことが予想されます。
また、チート付与はされていなくても、参加している大会でこのような事態が発生し、運営に不信感を抱くプロプレイヤーの増加も懸念点です。
2-2. 一般ユーザーに影響を及ぼす可能性がある
今回のチート付与事件ですが、チートを隠しながらプレイしているわけでは無く、普通にプレイしていたにもかかわらず、突如チートが機能しています。
チートツールがPC内部に存在しなければ、本人の意思によるチート利用はあり得ない事実です。
つまり、Apex Legendsで導入されている「Easy Anti Cheat」をすり抜け、他者のPCを乗っ取ったということに他なりません。
「Easy Anti Cheat」をすり抜け、他者のPCを乗っ取るほどの技術力があるということは、Apex Legendsをプレイしているユーザー全てが危険に晒されてしまいます。
ハッキングを行う人物が全プレイヤーを対象に行うとは限りませんが、非公式ながらも「Apex Legends」のアンインストールを推奨する声も挙がっています。
2-3. 国際大会が延期
https://e.sport.fr/news/algs-2023-un-nouveau-format-avec-3-lan-et-5-m-de-cashprize-708871.shtm
FPS公式大会において、前代未聞となるチート付与事件、事件が起きた後もアンインストールが推奨されるなど、さまざまな影響を及ぼしています。
当然ですが、ALGSもこの影響を受けており、運営側は正式にALGSの延期を発表し、再開時期については言及していません。
ハッキングを行った人物の逮捕、あるいはゲーム側のセキュリティ強化等が実施され、問題が無いと判断されれば再開されるでしょう。
しかし、この問題はApex Legendsで給料を受け取り、大会で成績を残すことを目標にする競技シーンで起きています。
通常のチート問題とは比にならないほどに重く捉えなければいけないため、見切り発車で再開させることは難しく、最低でも月単位での時間を要するでしょう。
3. Apex Legendsはどう対処するべきなのか
https://wccftech.com/review/apex-legends-at-the-top-of-its-game/
公式大会でチート付与という前代未聞の事件が発生し、一般ユーザーまでもが影響を受ける可能性が示唆されています。
この事態を受け、ALGSの延期が発表されましたが、これはFPS界に激震を走らせる事実でもあるため、Apex Legends運営陣の対応が非常に重要です。
どう対処すべきなのかについて、ここでは見ていきます。
3-1. ユーザーへの明確な安全性の証明
今回のチート付与事件は競技シーンで起きましたが、事件後は「Easy Anti Cheat」の脆弱性が指摘されています。
X等でこのような指摘がある以上、SNSをチェックすると嫌でも目に入ってしまい、ゲームに対する不信感を抱いてしまうでしょう。
その不信感を根底から払拭するには、今回のチート付与事件を詳細に解明するとともに、個人情報や支払い情報等が抜き取られる危険性が無いことを照明する必要があります。
とはいえ、文章や口頭だけでは信じるのは難しいため、やはり具体的な根拠を示す必要があります。
とはいえ、Apex Legendsはリリース当初から半永久的にチート問題が挙げられていたため、徹底した証拠提示と根拠が無ければ信用を取り戻すのは難しいでしょう。
3-2. セキュリティ面の強化
今回のチート付与事件が大きな注目を集めていますが、Apex Legendsでチートが問題視されるのは今回が初めてではありません。
実際、2019年にリリースされて以降、当初からチート問題が挙げられていましたし、これまでにアップデート等を重ねても改善は見られませんでした。
今回、リリースから4年以上が経過し、ずっと悩まされてきたチート問題がさらに大きく発展してしまったため、セキュリティ面を迅速に強化する必要があるでしょう。
現状日本で高い人気を誇るVALORANTでは、チート検出の精度もさることながら、チート検出時にリマッチが機能するようにシステム化されています。
技術を丸ごと取り入れるのは難しいかもしれませんが、同様のシステムを取り入れるなど、強化しなければ不信感は拭えないと見ています。
3-3. ゲームの安定性を強化
https://gamepedia.jp/apex-legends/archives/801
Apex LegendsはFPSタイトルを広く普及させ、界隈の盛り上がりに尽力しましたが、当初からチート問題やサーバーの不安定性等が問題視されています。
安定性・信頼性に関しては後発タイトル「VALORANT」の方が圧倒的に高く、SNSや配信者の動きから見ても、ApexからVALORANTへの移行ユーザーが多めです。
これはやはり、単純なゲームの楽しさだけでなく、「チートが少ない」「サーバーが安定している」など、ストレスが少ないサービスを提供していることにあります。
チート付与事件に関しては大きく信頼を失う事件ですが、やはり元々のApex運営に対する信頼の低さも影響しているでしょう。
事件解決に努めるとともに、ストレスフリーでゲームが楽しめるサービスを提供するため、ゲームシステムを根底からチェンジするべきではないか、と考えています。
3-4. 犯人の特定及び公表を行う
これに関してはさまざまな意見があると思いますが、FPS国際大会の場でプロ選手のPCをハッキングするという事件は前代未聞です。
ハッキング行為自体も明確な犯罪行為ですし、Apex Legendsや大会運営サイド、そして参加している多くのプロ選手が被害を受けています。
「犯人特定までを都度報告してほしい」とまでは言えませんが、犯人の特定や逮捕に至った場合、明確な報告及び課せられる罪状や罰金等を公表するべきでしょう。
現地で大々的に報じられていない限り、加害者とはいえ、個人情報に関しては秘匿するべきですが、どのような処分が下るのか、これを公表することで明確な警告が行えます。
今回はApex Legendsで事件が起きましたが、これが他タイトルで絶対に怒らないとは言い切れないため、再発防止にも備えるのが賢明です。
4. まとめ
Apex LegendsはFPSブームの発端とも言える作品ですが、今回の事件が起こってしまった点に関しては運営の責任能力が大きいでしょう。
安定したサービス提供で信頼性の回復を図りつつ、同様の事件が二度と起こらないよう、運営の誠意ある対応を願うばかりです。