Apex Legends アカウントリセット問題 過去の事例と対応について
https://gamerant.com/apex-legends-season-8-fuse-trailer/
Apex Legendsはシーズン20で大きな改革が実施されたり、さらには大会中にチートが付与されるなど、いい意味でも悪い意味でも大きく注目されています。
2024年3月に大会中にチート付与事件が発生しましたが、4月に突入すると今度はアカウントリセット問題が発生しました。
これは課金で入手したキャラクターや武器スキンをはじめ、戦績や獲得したバッジなど、さまざまな項目がリセットされるという危機的な問題です。
日本国内でも多くのユーザーに発生しており、話題を集めているリセット問題について、今回は迫っていきます。
1. アカウントリセット問題とは
https://apexnews.org/archives/2077
動向をメディア等でチェックしているならご存じの方も多いと思いますが、チェックしていない方の中には「アカウントリセット問題って?」と気になる方も多いでしょう。
そこでここでは、アカウントリセット問題が発生した日時等をはじめ、概要について解説します。
1-1. 問題が発生した日時
Apex Legendsはランクスプリット制を採用しており、ワンシーズン中にランクリセットや細かなバランス調整等のアップデートが実施されます。
日本時刻だと2024年4月3日午前2時にアップデートが導入されましたが、このアップデート実施直後から午前6時ごろまで、アカウントリセット問題が発生しました。
午前6時以降のログインに関しては公式が問題無いと明言しているため、午前2時~6時にログインしたプレイヤーにのみ問題が起きていたようです。
午前6時以降はアカウントがリセットされたという報告は無く、4月9日アップデートで復旧が実施されるまでの6日間、リセットされた状態が継続していました。
1-2. リセットされた内容について
https://gameclub.jp/apex-legends/54782
特定のタイミングでログインしたアカウントにリセットが発生しましたが、これはアカウントのあらゆるコンテンツが初期化されるという問題です。
例えばバトルパス報酬は再版等が無く、そのシーズンにプレイしたユーザーのみが獲得できるアイテムですが、これらも含めて課金スキンがリセットされていました。
さらに運次第では数万円ほどのコストが掛かるスーパーレジェンドアイテムも初期化されていたようです。
また、特定の条件を達成して獲得できるバッジ、シーズンごとのK/Dやダメージ戦績もリセットされ、中にはプレデターやマスターバッジが初期化されたケースもあります。
さすがに復旧されたとはいえ、この問題が自分のアカウントに起きた時のことを考えるとゾッとしますね。
1-3. CSプレイヤーにも影響があった
https://www.keengamer.com/articles/features/opinion-pieces/apex-legends-ranked-system-is-doomed-to-fail-again/
今回のアカウント問題は4月3日午前2時に実施されたアップデートが原因ですが、実はPCプレイヤーだけに起きているわけではありません。
Apex LegendsはPS4/5やSwitch等のCS機でもリリースされていますが、これらのコンソールでもアカウントリセットが確認されています。
PCプレイヤーだけでも数十万人ほどがプレイしているタイトルですが、CS機も含めれば100万人近いプレイヤーが被害を受けた可能性がある重要な問題です。
CS版もPC版と同じタイミングで復旧はされていますが、データ消失のリスクからプレイを制限されたプレイヤーも多く、今後は起きてほしくないバグですね。
2. 実は今回が初めてではない
https://sinzlog.com/apex-s14-accountlevel/#google_vignette
大会中のチート付与に続き、アカウントリセット問題が発生し、注目を集めているApex Legendsですが、実はリセット問題は今回が初めてではありません。
Apex Legendsは2019年2月にリリースされたタイトルですが、リリースから今回リセット問題が発生するまで、複数回同様の問題が起きているというのが重要です。
ここではその事例についても軽く触れていくので、見ていきましょう。
2-1. 2019年2月
2019年2月はApex Legendsがリリースされたタイミングであり、初めてアカウントリセット問題が発生した時期です。
被害は今回発生したリセット問題同様、スキンや戦績などのあらゆるデータがリセットされてしまうというものです。
当時はApex Legendsがリリースされた当初ということもあり、大きな被害も無く、今回同様にすぐに対応されています。
2-2. 2021年4月
今回発生したアカウントリセット問題はPCプレイヤーをはじめ、CS機でプレイしているユーザーも被害を受けました。
ですが、2021年4月に発生した問題においては、PCプレイヤーには被害が無く、PS4でプレイしていたユーザーのみが被害を受けた事例です。
また、被害内容に関してもスキンやスーパーレジェンド等は初期化されておらず、K\D比率や平均ダメージなどの戦績、進行中のランクのみがリセットされていました。
こちらは被害を受けたのがPS4ユーザーのみという点、さらに局所的なリセットのみだったため、大きく取り上げられることは無く、迅速に対応されています。
2-3. 2022年4月
2022年4月に発生した事例では、PCやCS機全般でユーザーが被害を受けましたが、スキンやキャラクター開放状況等のリセットはありませんでした。
見受けられたリセットは2021年4月にPS4で起きた事件同様、キャラクターレベルやバッジ、K/D比率や平均ダメージ等の戦績のみの初期化です。
初期化された内容としては被害は小さく、即座に修正対応が実施されましたが、今回同様にPCやCSを問わず、大多数のプレイヤーが被害を受けています。
こちらも復旧対象が局所的だったこともあり、短時間で修正されたため、大きな話題にはなりませんでした。
3. 運営に求められる対応について
https://www.xiaomist.com/2020/08/ea-origin-changes-logo-and-appearance.html
Apex Legendsは大会チート付与事件が発生した際、運営の対応が話題になりましたが、アカウントリセット問題も運営の対応が非常に重要です。
さらに言えば、今回初めて発生したというわけではなく、長年悩まされているチート問題同様、リリース当初から発生している問題です。
シーズン20アップデートが高く評価されているにもかかわらず、バグでユーザー離れが加速してしまう現状を打開するには慎重に対応する必要があります。
ここでは、運営が行うべき対応について見ていきます。
3-1. 再発防止を実施する
アカウントリセットはプレイヤーが築き上げた実績、課金して購入したスキンなど、大切なデータが失われる致命的なバグです。
当然バグである以上、時間が経てば修正されてデータは返ってきますが、過去に同様のバグが複数回発生しているというのは致命的です。
ましてや、アカウントリセット問題に関してはゲームシステムをはじめ、アップデート時に起きたバグでしか無く、100%運営の非と言えるからです。
国際大会まで開催される規模のゲームなら、なおさら緻密なデバッグを実施したり、起きてしまった事象から原因をしっかり特定しなければいけません。
運営を非難するような記載にはなってしまいますが、今回以降は発生しないよう、再発防止に尽力してもらいたいところです。
3-2. 対応内容を具体的に明示する
アカウントリセットはプレイヤーの財産であるデータがリセットされてしまうため、非常に致命的なバグです。
既にバグが発生してしまった後ですが、どういった対応を行って改善したのか、明確に提示する必要があります。
Apex Legends運営はバグや不具合等が起きた際、注意喚起や修正が完了した旨は報告しますが、具体的な修正内容はほとんど提示しません。
「現状のログインは問題ありません」「チートソフトを導入し、対策しました」、このような文章の後、結局再発しているのが現状です。
対応や導入ソフト等の具体的な明示を行い、詳細な説明をユーザーに向けて公表しつつ、再発の可能性についても言及する必要があるでしょう。
3-3. 正確性のある対応を行う
Apex Legendsはリリース当初から存在するチート問題をはじめ、チート付与やアカウントリセットなど、致命的なバグが非常に多いです。
チートに関しては使用者のBANをはじめ、アンチチートソフトの新たな導入等の試みはありましたが、結局チートユーザーで溢れかえっています。
チート付与に関しては公式国際大会中に発生しており、言葉を選ばずに表現するなら、もはや珍事件です。
アカウントリセットに関しても一時的とはいえ、プレイヤーの努力が無に帰すため、修正されることが分かっていても失望してしまいます。
これらの問題が最近初めて発生したならまだ理解できますが、何年も経過して未だに改善の兆しが見られないことは異常です。
運営に対する信頼性回復という面、プレイヤーが安心してプレイできるという面でも、再発防止に直結する正確性のある対応が必要でしょう。
4. まとめ
Apex Legendsにおけるアカウントリセット問題は修正されたとはいえ、過去に同様の事象が発生しているにもかかわらず、再度発生しているのは非常に大きな問題です。
ゲーム内容的には非常に楽しめるタイトルですし、プレイヤーを失念させないよう、再発防止を筆頭に正確性のある対応を期待するばかりです。