
ゲーミング環境の構築にPCはベストなのか? ゲーミングPCを選ぶメリットやデメリットを解説!
2020年以前はゲーミングPC=玄人向けという評価が目立ちましたが、Apex Legends等の人気急増により、数年間でゲーミングPCの需要は爆上がりしています。
「やりたいゲームがPCにしか対応していない」等の理由からゲーミングPCを検討される方も多いですが、コスト等の懸念点から手が出せないという方もいるでしょう。
「数十万円もするのに早期故障したら悲しい」「コスト的にコンシューマー機よりもメリットが薄そう」と考える方も多いと思います。
そこで本記事では、ゲーミング環境を整えるにあたって、ゲーミングPCを選ぶメリットやデメリットを中心に解説します。
1. ゲーミングPCを選ぶメリット
コンシューマー機で安く環境が整えられる中、わざわざゲーミングPCを選ぶのには当然ながら特有のメリットが存在するからです。
とはいえ、ゲーミングPCの所持経験や利用経験が無ければ、「コストが掛かるだけなのでは?」と疑問に思う方も多いでしょう。
そこでここでは、ゲーミングPCでゲーミング環境を整えるメリットを解説します。
1-1. 遊べるタイトルが多い
MMORPGやFPSタイトル、昨今はさまざまなタイトルが配信されていますが、これらのタイトルの多くはPC環境のプレイが必須条件となっています。
つまり、ゲーミングPCで環境を整えれば、あらゆるジャンルのタイトルをプレイできるというわけです。
また、国内外のさまざまなゲームが配信されるプラットフォーム「Steam」も利用できるため、世界的に注目されるタイトルをいち早く遊べる点も魅力。
要求スペックが高いタイトルもあるため、それらを遊ぶとなるとスペック水準の高いゲーミングPCは要求されるものの、ゲーム好きならゲーム体験に勝るものは無いでしょう。
無料でプレイできるものから有料購入タイトルまで、数千タイトルに及ぶため、ゲーミングPCを購入すればゲームライフの充実は間違いありません。
1-2. グラフィックにこだわれる
コンシューマー機(PS5やSwitch等)は内部パーツによってグラフィック最大値が定められており、規定以上のグラフィックでプレイすることはできません。
昨今のPS5 ProやSwitch2は大きな進化を遂げたとはいえ、タイトルによっては4Kプレイは厳しいですし、フレームレートも60~120が限界値です。
ですが、ゲーミングPCはスペックに応じて細部までグラフィックにこだわれるので、画質ならフルHD~4K、フレームレートなら60~300とグラフィックで徹底的にこだわれます。
原神のようにキャラクターデザインに凝ったタイトルも美麗で楽しめますし、背景や映像美にこだわったタイトルを最高画質でプレイでき、深い没入感も体験できるのです。
グラフィックから生み出される没入感を深く体験できる、これはゲーミングPCにしか無いメリットと言えるでしょう。
1-3. 動画投稿/配信に1台でチャレンジできる
Apex LegendsやVALORANTなど、これらの人気タイトルの影響からゲーム配信/動画投稿の市場は大幅な拡大を遂げています。
市場拡大の影響を受けて「自分も配信をやってみたい」「動画編集技術を身に付けたい」と憧れを持たれる方も多いでしょう。
特に動画編集のスキルは業界次第では就職や転職時に有利に働くこともあるため、ゲーミングPCで技術を磨けるのは大きな利点です。
高画質でサクサク動くゲームを楽しみながら、趣味の範囲で配信を楽しんだり、編集スキルの勉強にも役立てられます。
配信に限って言えばPS5でも可能ではありますが、ゲーミングPCと比べると自由度は低いため、専門的な部分を磨くうえでもゲーミングPCはベストです。
2. ゲーミングPCを選ぶデメリット
ゲーミングPCはグラフィックにこだわってあらゆるタイトルをプレイでき、ゲーム配信や動画編集を学ぶこともできる優れたアイテムです。
しかし、決してメリットばかりではなく、ゲーミングPCを選ぶ前に必ず把握しておきたいデメリットもあります。
購入後に後悔してしまう可能性も少なからずあるため、デメリットは事前に理解しておくのが大切です
そこでここでは、購入する前に必ず知っておきたいゲーミングPCを選ぶデメリットを解説します。
2-1. 本体価格が高い
ゲーミングPCはミドル~ハイスペックパーツを組み合わせ、1つのマシンとして仕上げられています。
ミドルクラスのパーツでも安くて2万円程度は掛かりますし、ハイスペック相当のパーツは10万円を軽く超えることも珍しくはありません。
メモリやSSDのように安く抑えられるパーツでも数千円~1万円以上は掛かるため、全てを合算すると最低でも15万円ほどは予算が必要です。
また、予算15万円程度で実現できるのはミドルスペックが限界値となるため、グラフィックにこだわったり、1台で配信等を検討しているならさらに費用が掛かります。
BTOメーカーはある程度安く製品化されているとはいえ、10万円を切るようなモデルは無いに等しく、最低でも15万~20万円程度で見積もっておかなければいけません。
2-2. 周辺機器の購入も必須
ゲーミングPC本体を購入すれば終わりというわけではありません。
4Kグラフィックを楽しむなら対応モニターが必要ですし、ゲームプレイに必要なコントローラー、PC操作に必須となるキーボードとマウスも揃える必要があります。
モニターやキーボードとマウスはあくまでも最低限であり、配信や動画投稿を行うならマイク等の音声機材、顔出しをするならWebカメラも必須です。
特にモニターは注意する点が多く、高解像度や高フレームレートに対応しているか否か、理想の環境を目指すうえで購入前は気を付けなければいけません。
こだわりの環境を目指す場合、周辺機器を揃えるだけで10万円以上の出費も珍しくはなく、ゲーミングPC本体と合わせて莫大なコストが掛かる点はデメリットです。
2-3. 初期設定項目が多い
ゲーミングPCは高水準なパーツで構成されていますが、常にフルパワーで稼働させると劣化を加速させますし、電気代も高くなります。
そのため、ゲーム起動時のみフルパワーで稼働させる設定、平常時はできるだけ無駄なアプリをオフにするなど、細かな設定を最初に行わなければいけません。
設定項目でも専門的な名称が多くて迷いやすいですし、1つ間違えると動作に支障を与えることもあるため、情報を精査して慎重に設定を行うのが鉄則です。
また、モニター解像度やフレームレート出力値、音響機材の入出力、ゲーミングデバイスのドライバーインストールをはじめ、PCに接続するデバイスの数だけ設定項目も増えます。
コンシューマー機とは違い、接続して簡単な初期設定のみで済ませられない場合が多く、この点はゲーミングPC特有のデメリットと言えるでしょう。
3. ゲーミングPCでの環境構築に向いている人の特徴
ゲーミングPCはあれば便利ですし、高水準のゲーム環境を整えるには最適なアイテムです。
とはいえ、高い満足度が確実に得られるわけではなく、「コンシューマー機で揃えるだけでも十分だった」という場合もあります。
そこでここでは、購入後に後悔してしまう可能性を危惧する方に向けて、ゲーミングPCでの環境構築に向いている方の特徴を紹介します。
3-1. 高グラフィックでゲームを楽しみたい方
昨今はPS5やSwitch2をはじめ、コンシューマー機でもグラフィックは大きな進化を遂げています。
4Kや120fps出力への対応も実現していますが、やはり本格的なゲーミングPCと比べるとグラフィック水準は低めです。
コンシューマー機の場合、大雑把な設定項目しか用意されておらず、極端に言ってしまえば「フルHDor4K」の2択になりがちです。
ですが、ゲーミングPCでプレイする場合、画質をはじめ、影の描写や水面の質感、草木の揺れや濃さと細部まで設定できます。
ゲーミングPCもスペック次第で限界値はあるものの、ミドル以上ならグラフィックの質は’’ゲーミングPC>コンシューマー機’’でゲーミングPCが勝ります。
グラフィックの質はゲームの没入感に影響を与えやすいため、世界観に浸りながら楽しみたい方にはゲーミングPCは最適と言えるでしょう。
3-2. 対戦環境で上位を目指したい方
VALORANTやストリートファイターなど、ジャンルは違えど対戦系タイトルは根強い人気があり、プレイヤーは日々オンラインで切磋琢磨しています。
上記タイトルをはじめ、対戦型タイトルの多くはコンシューマーとPCどちらにも対応しているケースが多いですが、対戦環境で上位を目指すならゲーミングPC1択です。
何故なら対戦環境においてフレームレートの数値が重要となるからです。
ストリートファイター6は対戦時は60fpsに固定されるものの、144hz以上のモニターが1フレーム近い入力猶予を生むこともあり、コンボ精度や反応速度に直結します。
FPSも同様であり、60fpsと144hz~240hz以上では視認性や追従性がハッキリ違うため、高フレームレートでプレイできるゲーミングPCは必須級です。
3-3. 仕事や趣味でも活用する方
ビジネス系の業種やプログラマーなど、自宅でもPCを用いて作業を行う方も多いと思いますが、同時にゲーム好きであるならばゲーミングPCの購入はマストと言えます。
自宅で書類を作成したり、プログラムコードの書き込みを行いつつ、空いた時間でゲームを楽しむこともできるからです。
また、動画編集やゲーム配信、イラストやAI生成などの処理性能を要求されるものを趣味にしている場合も同様です。
作業や要求レベル次第でスペックに応じたコストは掛かるものの、ゲーミングPC1台でゲーム以外の趣味体験でも充実した時間を実現できます。
ゲームをしっかり楽しみつつ、多方面でもPCを全面的に使用していくのであれば、ゲーミングPCを購入して後悔する可能性は限りなく低いでしょう。
4. まとめ
特定のゲームだけを遊ぶならコンシューマー機で十分ですが、色々なゲームをプレイしたり、対戦環境で上位を狙うならゲーミングPCはベストアイテムです。
また、イラストやAI等の趣味に加えて仕事にも流用できるため、ゲームプレイを含めて日常的にPCを使用する方はコストを掛けてでも購入するべきと言えるでしょう。
