Ninjutso Sora先行レビュー! 穴抜きなし40g台の超軽量ワイヤレスゲーミングマウス

公開日: 2023/1/6
「Ninjutso Sora」という現時点では国内では未発売の最新ゲーミングマウスを入手しました。

Ninjutso Soraは2022年夏頃にNinjutsoの公式Twitterアカウントが入手困難なFinalmouseに挑戦状を突きつける形で発表された超軽量のワイヤレスゲーミングマウスです。


https://twitter.com/ninjutso_ninjas/status/1549070192616939522?s=20&t=5ZMaaKIusHD6pZtErWf1fw

「For those who’re unable to get one, we’ll have something in the 40 gram range for you.」

日本語訳「なかなか手に入らない方のために、40g台の物をご用意しております。」


Ninjutsoは過去にIMOクローンで約60g台の軽量ゲーミングマウス「Ninjutso Katana Superlight」を発売して、高い評価を得て知名度が上がったゲーミンマウスメーカーです。

Finalmouseのような穴抜きを行わずに軽量化し、ビルドクオリティの高さにも定評があります。

1. Ninjutso Sora


Ninjutso SoraはNinjutsoが新発売した超軽量ワイヤレスゲーミングマウスです。

筆者が購入した物はホワイトですが、一般的なゲーミングマウスに多いブラックカラーも販売されています。

日本国内ではNinjutsoの公式代理店「ふもっふのおみせ」が販売することが発表されています。

販売開始日などは、ふもっふのおみせの公式Twitterをご確認ください。


「ふもっふのおみせ(Twitter)」
https://twitter.com/fumoshop

2. Ninjutso Soraのスペック


https://ninjutso.com/products/ninjutso-sora-wireless-gaming-mouse


Ninjutso SoraはPixArtの最新ハイエンドセンサー「PAW3395」が搭載されています。

DPIは50~26,000DPIまで対応しており、ポーリングレートは125、250、500、1,000Hzから選択できます。

PAW3395は最近のハイエンドゲーミングマウスには必ずと言って良いほど採用されているほど性能・信頼性ともに優秀なセンサーです。

少し前に流行したガラス製マウスパッドも考慮されているため、マウスパッドの素材を選びません。


バッテリーは最大70時間駆動し、Type-Cでの充電に対応しています。

Katana Superlightは謎のマグネットケーブルによる充電だったので、普通のType-Cになってくれたのは嬉しいですね。

40g台と限界(空)まで切り詰めた重量で最高のスペックを有しているのは本当に凄いです。


「Ninjutso Soraのスペック」

●カラー:ブラック、ホワイト
●大きさ:120 x59 x 37mm(長さ x 幅 x 高さ )
●重さ:45g+-2g
●接続:USB Type-C、無線(2.4GHz)
●センサー:PixArt PAW3395
●DPI:50~26,000DPI
●ポーリングレート:125、250、500、1,000Hz

3. Ninjutso Soraの形状・大きさ


Ninjutso Soraは左右対称の中型から少し小さめのゲーミングマウスです。

中型サイズの定番ゲーミングマウス「Pulsar X2」や「Logicool G Pro X Superlight」よりほんの少しだけ小さいです。

本体表面は少しザラザラしており、グリップ性能も高いのでグリップテープは不要でしょう。


Ninjutso SoraとG Pro X Superlightの大きさを比較してみました。

写真では分かりにくいかもしれませんが、Ninjutso Soraの方が縦の長さが少し短くなっています。

手が小さい女性や子供、つかみ持ちでマウスを持つ人はNinjutso Soraの方が持ちやすいかもしれません。


裏側をチェックしてみるとNinjutso SoraとG Pro X Superlightの違いは明確です。

G Pro X Superlightの側面が真っ直ぐと素直な形をしているのに対し、 Ninjutso Soraは中央に向けてくびれた形をしていることが分かります。

この形状は人気ゲーミングマウス「Endgame Gear XM1」で人気になった形状です。

つかみ持ちやつまみ持ちをした際に、強いフィット感を得られるように設計されています。

4. Ninjutso Soraの重さ


Ninjutso Soraの重さは実測値で約46gでした。

※ソールを点ソールに貼り替えています。


メーカー表記では45g+-2となっているので、表記通りの範囲に収まっていますね。

以前レビューした超軽量ゲーミングマウス「Pulsar X2 mini」ですら53gだったので、その驚異的な軽さに驚きを隠せません。

マウス本体を強く握ってもきしむことはありませんし、振ってカラカラと音がすることもありません。

この驚異的な軽さを実現しながらもビルドクオリティも高い、一体どのような技術で作られているゲーミングマウスなのでしょうか。

まさに技術面での限界の軽さの高みである「空(Sora)」にふさわしいゲーミングマウスです。

5. センサー(PixArt PAW3395)


Ninjutso SoraにはPixArtの最新センサーPAW3395が搭載されています。

PAW3395はほぼ全ての最新のハイエンドゲーミングマウスに搭載されている定番のセンサーです。

ただ軽いだけでなく、最新のハイエンドセンサーで快適なゲームプレイを楽しめます。

6. 専用ソフトウェア


Ninjutso Soraの専用ソフトウェアは非常にシンプルなUIになっています。

1つの画面から以下の設定を変更できます。

●キーコンフィグ
●マクロエディタ
●バッテリー残量確認
●プロファイル管理
●DPI
●ポーリングレート
●リフトオフディスタンス(LOD)
●デバウンスタイム
●マウスプロパティ ※Windows設定


Ninjutso Soraに搭載されているPixArt PAW3395は50~26,000DPIまで対応しています。

ポーリングレートは150、250、500、1,000Hzから選択できます。


リフトオフディスタンス(LOD)とは、マウスをマウスパッドから離してセンサーが反応する距離を示します。

LODの数値は低いほど優れていると言えるので、1mmに設定しておくと良いでしょう。

デバウンスタイムはクリックしてから次にクリックできるまでの待ち時間のことです。

理論的にはデバウンスタイムは短いほど良いのですが、短くしすぎるとチャタリングの原因となります。

チャタリングとは、シングルクリック操作でダブルクリックが誤発動するなどの問題です。

Ninjutso Soraの専用ソフトウェアはNinjutsoの公式サイトからダウンロードできます。


「Ninjutso Download」
https://ninjutso.com/pages/download

7. マウスパッド相性


手持ちのマウスパッド数種類でテストを行ったところ、どのマウスパッドでも正常に動作しました。

PixArt PAW3395は少し前に流行ったガラス製マウスパッドでも正常に動作するように設計されています。

SkypadやD-GLOWなどのガラスマウスパッドを使用している人でもご安心ください。


「テストを行ったゲーミングマウスパッド」

●eSportsTiger EBA BLUE
●eSportsTiger Longteng Firecloud 2
●Gamesense Rader 3mm
●X-raypad Aqua Control 2
●Skypad Glass 2.0XL

8. マウスソール


Ninjutso Soraには大サイズと小サイズの2種類のマウスソールが付属しています。

開封後に元から貼られているマウスソールでマウスを滑らせてみたところ、「エッジの処理が甘い」と感じました。

滑り自体は悪くはないのですが、エッジの処理が甘いため、少し引っかかりのようなものを感じました。

違和感を感じた直後に丸形の「eSportsTiger ICE」に貼り替えてしまいました。

9. 各種ボタン(クリック間など)


Ninjutso Soraのメインボタンは「Huano Pink Dot」これは前作のNinjutso Katana Superlightと同じスイッチです。

人気のゲーミングマウス「Lamzu Atlantis」にも採用されています。

跳ね返りが強いため、タップ撃ちなどの操作が非常にやりやすく感じます。

一般的なスイッチ「GM8.0」よりも軽く、信頼性が高いと言われています。

※耐押下回数1000万回


Ninjutso SoraのサイドボタンはG Pro X Superlightに似ていますが、少し上方向に尖るような形状をしています。

これはNinjutso Soraが背面に向けて盛り上がる形状になっているため、つまみ持ちを意識してそのような形状にしたのでしょうか。

10. 持ち方の相性


Ninjutso Soraの持ち方について感じたことをまとめてみます。


かぶせ持ち


Ninjutso Soraの「かぶせ持ち」はかなり辛いです。

縦の長さが短く、背面に向けて盛り上がる形状になっているため、非常に窮屈です。

Ninjutso Soraでのかぶせ持ちはおすすめしません。


つかみ持ち


Ninjutso Soraと「つかみ持ち」は非常に相性が良いです。

背面に向けて盛り上がる形状のため、強いフィット感を得られます。

Ninjutso Soraはつかみ持ちのために設計されたゲーミングマウスと言っても過言ではありません。


つまみ持ち


Ninjutso Soraと「つまみ持ち」は相性がそれなりに良いです。

つかみ持ち程ではないですが、ある程度のフィット感を得られます。

ただし、背面に向けて盛り上がる形状を全く活かせないのは勿体ないと感じます。

11. まとめ


Ninjutso Soraは肉抜きなしで約45gと驚異的な軽さを誇る左右対称のゲーミングマウスです。

小さめの形状、背面に向けて盛り上がる形状から、つかみ持ちと非常に相性が良いゲーミングマウスだと感じます。

Ninjutso Soraは現時点では日本での発売時期は未定です。

公式サイトでの予約分は売り切れてしまい、次の入荷時期は発表されていません。

これから購入する人は、日本公式代理店の「ふもっふのおみせ」の発売日を狙うのをおすすめします。


「ふもっふのおみせ(公式サイト)」
https://www.fumo-shop.com/

「Ninjutso(公式サイト)」
https://ninjutso.com/