Ninjutso Sora 4Kレビュー 進化して帰って来た人気の超軽量ゲーミングマウス

公開日: 2023/10/20

肉抜き無しで約45gの超軽量設計で多くのPCゲーマーを驚かせたゲーミングマウス「Ninjutso Sora」がポーリングレート4,000Hzに対応して帰って来ました。

「Ninjutso Sora 4K」は、Ninjutso Soraの人気の形状はそのままに性能向上、クリック感の改善などが施された、非常にクオリティが高いゲーミングマウスに仕上がっています。

1. Ninjutso Sora 4Kのスペック


Ninjutso Sora 4Kのセンサーは前作Ninjutso Soraと同じく、「PAW3395」が搭載されています。

最近のほぼ全てのハイエンドマウスに搭載されているセンサーなので、性能は間違いありません。


MCUには、Logicool G Pro X Superlightなどにも採用されているNordic製のMCUが採用されており、通信の安定性や遅延の少なさも優秀です。

Ninjutso Sora 4Kは付属のレシーバーで最大4,000Hzのポーリングレートに対応しています。


ポーリングレート4,000Hzは消費電力が多いため、普段使いの際は2,000Hz以下に抑えておくことをおすすめします。

「Ninjutso Sora 4Kのスペック」

  ・カラー:ブラック、ホワイト、ピンク
  ・大きさ:120.8×59×47mm(長さ×幅×高さ)
  ・重さ:49g±2g
  ・接続:USB、2.4GHzワイヤレス
  ・形状:左右対称
  ・ケーブル:USB Type-C
  ・センサー:PAW3395
  ・DPI:50~26,000DPI
  ・ポーリングレート:125~4,000Hz

2. Ninjutso Sora 4Kの形状・大きさ


Ninjutso Sora 4Kは右手用の左右対称型のゲーミングマウスです。

マウスの頂上は中央よりも後方寄りになっている、Endgame Gear XM1やZOWIE ZAシリーズに近い形状をしています。


左右のくびれはXM1やZAほど角度がきつくないので、より万人受けしやすい形状であると言えるでしょう。

旧作Ninjutso Soraはコーティングの品質が低く、滑りやすい事が問題視されていました。

Ninjutso Sora 4Kでは「プレミアムコーティング」を採用し、前作よりは滑りにくくなりました。

3. VGN Drahgonfly F1 MOBAとの大きさ比較



https://www.eloshapes.com/


Ninjutso Sora 4KとVGN Drahgonfly F1 MOBAの大きさを比較してみました。

どちらも最大ポーリングレート4,000Hzに対応している軽量ゲーミングマウスです。

全体的なサイズ感はほぼ同じですが、Ninjutso Sora 4Kの方がメインスイッチの位置が低くなっており、頂上との高低差が激しくなっています。


そのため、Ninjutso Sora 4Kの方がより「つかみ持ちに特化」したマウスであると言えます。

VGN Drahgonfly F1 MOBAはクセがなく、どのような持ち方でも無難に持てる形状と言えるでしょう。

4. 重さ・ビルドクオリティ


Ninjutso Sora 4Kの重さは実測値で約49gでした。

メーカー公称値の47±2gの範疇におさまっていますね。


前作Ninjutso Soraは約46gだったので、3gほど重くなっています。

しかし、コーティングの改善や4,000Hz対応をしながらも肉抜き無しでわずか3gの増加に抑えたのは凄いことだと思います。


ビルドクオリティは前作Ninjutso Soraと同じく、非常に良いです。

強く握っても軋みませんし、振ってもカラカラと音が鳴ることもありません。

軽量化と性能、ビルドクオリティの全てを備えた非常に優秀なゲーミングマウスです。

5. マウスソールの貼り替えの際は注意が必要


Ninjutso Soraの初期状態では四つ角に小さめのソールが貼られています。

付属品に大きなソールが2枚同梱されているので、好みに合わせて貼り替えも可能です。


しかし、Ninjutso Sora 4Kのマウスソールを貼り替える際は注意が必要です。

粘着剤が異常に強く、ガムのような塊になっていて、綺麗に剥がすのが難しいです。

筆者はアルコールシートを利用して貼り替えたのですが、それでも粘着剤が少し残ってしまいました。


Ninjutso Sora 4Kのマウスソールを貼り替える際は、必ずアルコールシートを用意して慎重にソールを剥がすようにしましょう。

6. スイッチ・クリック感


Ninjutso Sora 4KのメインスイッチにはOmron社製の光学スイッチが採用されています。

光学スイッチは従来のメカニカルスイッチとは異なり、物理的接点がないため非常に長持ちし、入力速度が早いのが特徴です。

光学スイッチは理論上はチャタリングが発生しないため、デバウンスタイムを0msに設定しても安心です。


Ninjutso Sora 4Kのメインスイッチはクリック時に甲高い独特な音を発します。

最初は違和感を感じるかもしれませんが、動作には問題はありません。

クリック感は非常に軽くなり、前作Ninjutso Soraで問題視されていたクリック感の固さの問題を克服しています。

「サイドボタン」


Ninjutso Sora 4Kのサイドボタンは前作Ninjutso Soraと全く同じです。

後ろのボタンが少し上に設置されており、つかみ持ちを意識した配置になっています。

「ホイール」


Ninjutso Sora 4Kのホイールは前作Ninjutso Soraと同じ見た目をしていますが、操作感は少し固くなり、ノッチ感が増しています。

武器切り替えなどの操作でご操作をしづらくなりましたが、APEXのストレイフなどキャラコンに利用するには少し重く感じるかもしれません。

7. センサー


Ninjutso Sora 4Kには最新のフラグシップセンサー「PixArt PAW 3395」が搭載されています。


PAW3395は最大26,000DPIに対応しており、DPIはマウス底面左のボタンで切り替えられます。

デフォルトでは400、800、1,600、3,200DPIから選択できます。

切り替えられるDPI値、設定数は専用ソフトウェアで変更可能です。

ポーリングレートは最大4,000Hzに対応しています。

8. 専用ソフトウェア


Ninjutso Sora 4Kには専用のソフトウェアがあります。

専用ソフトウェア無しでは4,000Hz接続できないので、必ずインストールしておきましょう。


Ninjutso Sora 4Kの専用ソフトウェアはNinjutso公式サイトからダウンロードできます。

「Ninjutso Software Download」

https://ninjutso.com/pages/download


Ninjutso Sora 4Kのインストーラーは.rar形式で圧縮されています。

CubeICEなどのソフトで解答し、「Ninjutso-Ninjutso_4K_バージョン_setup.exe」ファイルを実行してください。


Ninjutso Sora 4K専用ソフトウェアでDPIを変更することができます。

DPIは50~26,000DPIの間で50刻みで設定できます。


DPIを上げたい時は「+」、下げたい時は「‐」をクリックして調整します。

他にもスライダーを移動して調整することも可能です。

直接入力して設定することはできないようです。

※2023/10/17時点


「ポーリングレート」は「Report Rate」の値を選択することで変更できます。

ポーリングレートは125、250、500、1,000、2,000、4,000Hzから選択できます。

現状、多くのゲームは2,000Hz以上のポーリングレートに対応しておらず、消費電力も激しいので、普段は2,000Hz以下の設定に抑えておくことをおすすめします。


「LOD(リフトオフディスタンス)」も設定できます。

LODとは、マウスを持ち上げた際に反応しなくなる距離です。

特に理由がない場合は1mmに設定しておきましょう。


「Peak Performance」ではスリープまでの時間を設定できます。

9. 持ち方の相性


Ninjutso Sora 4Kの持ち方について感じたことをまとめてみます。

「かぶせ持ち」


Ninjutso Sora 4Kは「かぶせ持ち」も一応可能です。

前作Ninjutso Soraよりもクリック感が軽くなったので、かぶせ持ちでも連打しやすくなりました。


しかし、本体の頂点が後方に寄っているためフィット感はそれなりです。

Ninjutso Soraのクリック感が固くてかぶせ持ちを諦めてしまった人は試してみても良いでしょう。

「つかみ持ち」


「つかみ持ち」はNinjutso Sora 4Kと最も相性が良い持ち方です。

本体の頂点が後方にあるため、手のひらにピタッとフィットします。

サイドボタンの配置なども含めて、つかみ持ちユーザーに特化しているマウスです。

「つまみ持ち」


「つまみ持ち」とNinjutso Sora 4Kの相性はそれなりです。

本体サイズが小型寄りの中型で、重量も軽いので操作はしやすいでしょう。

しかし、特徴的な本体後部を全く活かせないのでNinjutso Sora 4Kである必要性がなくなります。


つまみ持ちがしたい人でポーリングレート4,000Hzに対応したゲーミングマウスはPulsar X2 V2 mini 4KやLamuzu Atlantis mini 4Kなどがおすすめです。

卵型マウスを好む人はZaopin Z1 Proなどもおすすめです。

10. まとめ


Ninjutso Sora 4Kは超軽量設計で人気のNinjutso Soraを性能アップ・改良したハイエンドゲーミングマウスです。

ポーリングレート4,000Hzに対応、光学スイッチを採用、プレミアムコーティングを採用など性能面やクオリティ面を強化しながらも、重さは約50gと超軽量を保っています。

マウス本体を購入するだけで4Kドングルが同梱しているため、別途4Kドングルを購入する必要が無いのも好印象です。


メインクリックに採用されている光学スイッチはメカニカルスイッチよりも高い耐久性、反応速度が特徴です。

前作Ninjutso Soraで問題視されていたクリック感の固さは解決されています。

しかし、甲高い特徴的な音が鳴るので、開封直後は気になる人が多いかもしれません。

様々なパワーアップを遂げながらもビルドクオリティも保ちつつ重量は約50gにおさまっているのは、流石はNinjutsoだなと改めて感心させられました。


Ninjutso Sora 4Kは前作Ninjutso Soraと同じく本体後部が盛り上がっている形状をしています。

Endgame Gear XM1やZOWIE ZAのように、かぶせ持ちユーザーに特化している形状です。


Ninjutso Sora 4Kは、かぶせ持ちでゲームをプレイし、超軽量でポーリングレート4,000Hz対応ゲーミングマウスを探している人には最高の選択肢の一つになるでしょう。

Ninjutso Sora 4Kは日本公式代理店の「ふもっふのおみせ」で購入できます。

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