【当てはまったら要注意】子どものゲーム時間管理:親が知っておくべきポイント

公開日: 2024/4/22

インターネットとデジタルメディアの普及により、子どもたちは誘惑に満ちたデジタル世界に没頭しやすくなっています。

子どものネット利用やゲームの時間を管理することは、現代の親にとってますます重要な課題となっていますね。

しかし、過度な制限や一方的な制限は禁物。


適切なゲーム時間管理は、子どもの健康な発達とバランスの取れた生活に不可欠です。

ここでは、親が知っておくべきゲーム時間管理のヒントと時間管理に使えるアプリやソフトについて探ってみましょう。

1. 当てはまったら要注意!親のNG行動

 1.厳しすぎる制限

 2.例外を許さない

 3.自己中心的なルール設定

 4.ゲームに対する否定的な態度

 5.無視や放置

いかがでしたか?

親としては良かれと思ってしてしまいがちなことも含め、これらの行動、状況は、親子ともにしんどいですね。


実は、子どもの健康的なゲーム時間管理に影響を与える可能性があるため、このような状況は親が自身のアプローチを見直す必要があります。

1-1. 制限時間15分⁉


「制限時間15分」「30分で自動的にOFF」というお宅がそれぞれありました。

お子さんもルールをしっかり守っていました。


でも、15分の子は、デバイスを立ち上げるところからタイマーが発動され、ログイン、お友達と合流の頃にはあっという間に時間が経っていて、1ゲームもまともにできないうちに時間切れ。


30分の子は、何とか1ゲームほどはできるものの、時間が来ると同時にゲームがOFFになるため一緒に遊んでいるお友達に挨拶すらできず。

ゲームタイトルによってはセーブすらできないことも。

時間切れになる前にセーブしたらいいわけですが、子どもにとってはなかなかタイトです。


人間は制限がきつすぎると心理的にも落ち着かず、かえって集中の妨げに繋がります。

このような状況で、そもそも楽しめるでしょうか?満足感を得られるでしょうか?

特に学年が低いうちは、「あー、楽しかった!」と満足できることで次の行動への切り替えが早くなるともいわれています。

1-2. ルールと柔軟性

ルールを設定することは重要ですが、親が一度設定したルールに柔軟性を持たず、特別な状況や要望を無視することも過度な制限につながります。

時にはゲーム時間の例外を必要とすることもあるため、親も柔軟に対応する必要があります。

1-3. 親の都合、子どもの都合

一方で、親が自分の都合や価値観だけでルールを設定したり、例外を作っていませんか?

「今日は○○だから」と親の都合で特別に長時間ゲームできる日を作ることはあるのに、子どもの都合は知らん顔だったり。

子どもが謎解きゲームやマインクラフトのようなコツコツと作業が必要で完成まで時間のかかるゲームに興味を持っているのに、ほんの少しの時間しか与えなかったらどうでしょうか。


子どもの年齢や個性、関心に合わせてルールを設定することが重要です。

1-4. 否定しない

そもそも親がゲームに対して否定的な態度を示し、子どもを非難すること。

これは子どもの自尊心を傷つけ、親子関係を悪化させる可能性があります。

代わりに、建設的な対話やポジティブな関わり方を心がけることが大切です。

1-5. 無視や放置をしない

これを読んでくださっているということは、当てはまる方はそういないとは思いますが、ゲーム時間管理に関して親が無関心であったり、子どものゲームについて放置してしまうこともやはりNGな行動です。


これにより子どもが無制限にゲームをプレイしたり、心身の健康等のバランスを欠く可能性があります。

また、放置することにより、知らぬ間に課金していたり、見ず知らずの人との関わり合いやトラブルに巻き込まれないとも限りません。

適切な管理をしていくことが重要です。

2. バランスが大事


親は子どもの日々のスケジュールを考慮し、ゲーム時間を他の活動や責任と適切なバランスを保つよう心がけることが重要です。

日々の時間を管理して、宿題や家の手伝い、運動などの活動とバランスをとる習慣を促すことで、健康的な生活習慣を身につけていくことができます。


また、異なる活動を通じて様々なスキルや興味を育むことができ、豊かな人間性を養うことに繋がっていきます。

2-1. ルールを明確にする

子どもと一緒にゲーム時間のルールを明確に定めることが重要です。

親は子どもと協力して、どのようなルールが家族全体にとって適切かを考えます。


例えば、平日は学校や習い事、家事などの責任を果たすためにゲーム時間を制限し、週末や休日に長時間のプレイを許可するルールを設けることが有効です。

また、ゲーム時間の前後には宿題や家の手伝いを行うようにルールに明記することで、子どもが責任感を持ち、バランスの取れた生活を送ることができます。


明確なルールは子どもに安定感を与え、納得した上で自己管理を促す効果があります。

2-2. ポジティブな関わり方を心掛ける

子どものゲーム時間に対してポジティブな関わり方を心がけることが重要です。

親は子どものゲームに興味を持ち、時には一緒にプレイすることでコミュニケーションを深めることができます。

子どもが興味を持っていることに関心を示すことで、親子関係が強化され、子どもが親に対してオープンになることができます。


また、子どもの成長や努力を褒めたり、プレイ中に子どもと会話を楽しむことで、ポジティブな経験を共有することができます。

状況に応じて柔軟に対応していくことも大切です。

このようなポジティブな関わり方は、子どもの自尊心や自信を高め、健康な心の成長を促す効果があります。

2-3. ゲームナイトもおすすめ

家族全員でゲームを楽しむ時間を設けることで、子どものゲーム時間を管理することができます。

定期的に家族でゲームナイトを開催したり、休日に家族で一緒に遊ぶ時間を設けることで、家族の絆を深めながら、子どものゲーム時間をバランス良く調整することができます。

家族全員が参加することで楽しさが増し、親子や兄弟姉妹間のコミュニケーションが促進されます。


また、共有時間を通じて家族の価値観やルールを共有し、家族全体で一貫したルールを守る意識が醸成されます。

2-4. 結局は親の背中

親自身が良い例を示すことも重要です。

親が自身の時間を管理し、他の趣味や活動にも時間を割くことで、子どもに良い影響を与えることができます。

親がバランスの取れた生活を送ることで、子どももその影響を受けて健康的なライフスタイルを身につけることができます。

親が自己管理をし、責任を果たす姿を見せることで、子どもは自らも責任を持つことに対する意識を高めることができます。

良い例を見せることは、子どもの模範となる行動を示し、健康的な生活習慣を身につける手助けとなります。

2-5. 時間管理のスキルを育てる

時間管理にはいくつかの方法があります。

例えば、タイマーを設定してゲーム時間を制限する方法や、ゲーム時間を家族のスケジュールに組み込む方法などがあります。

タイマーを利用することで、子どもに時間の経過を実感させ、自己管理の手助けをすることができます。


また、子どもと一緒に目標を設定し、報酬やインセンティブを与えることで、子どもが時間を管理するスキルを身につけることができます。

目標達成の喜びや報酬を通じて、子どもは自己成長を感じ、時間管理の重要性を理解することができます。


親は子どもの成長や性格に合わせて適切な方法を選択し、時間管理のスキルを育てることが重要です。

3. ペアレンタルコントロールの活用


子どものゲーム時間や機能の使用を管理するためにはペアレンタルコントロール機能の活用がおすすめです。


ペアレンタルコントロールとは、保護者が子供のデジタルデバイスの使用を管理・制限するための機能です。

これにより、子供がインターネットやアプリを安全に利用できるようにサポートします。

具体的には、以下のような管理が可能です。

・アプリやコンテンツの年齢制限

子供がアクセスできるアプリやコンテンツに年齢に応じた制限を設けることができます。

・使用時間の制限

デバイスの使用時間やゲームのプレイ時間を設定し、制限することができます。

・通信の制限

通話やメッセージングの相手を制限したり、特定の連絡先との通信をブロックすることが可能です。

・購入やダウンロードの制限

アプリ内課金や新しいアプリのダウンロード、コンテンツの購入に対する制限を設けることができます。

・Webコンテンツへのアクセス制限

不適切なWebサイトへのアクセスを防ぐためのフィルタリング機能を利用できます。


ペアレンタルコントロールは、ゲーム時間管理だけにとどまらず、子どもがデジタル環境で自立して行動できるようになるまでの間、保護者が適切な指導と監督を行うための重要なツールです。

Windows、iOS、Androidなど、多くのオペレーティングシステムやデバイスで利用できる機能ですので、適切に設定して活用していきたいですね。

4. 子どものゲーム時間管理におすすめ5選


最後に、ゲームやネットの使い過ぎ防止に役立つツールをご紹介します。

・各種ゲーム機のペアレンタルコントロール機能

アプリやブラウザから管理します。

 -Nintendo みまもり Switch

 -PlayStation ファミリー管理

 -Xbox Family Settings

・Windows ファミリー機能

Windows 11にはファミリーセーフティ機能が標準搭載されており、子どものパソコン使用時間や閲覧を制限することができます。

・Mac スクリーンタイム機能

Macではスクリーンタイム機能を使って、使用時間や時間帯を制限することができます。

・Cisdem AppCrypt

MacとWindowsの両方で利用できるセキュリティソフトウェアです。

このアプリは特に、アプリケーションのロックやウェブサイトのブロック、利用時間の管理などを行うために設計されています。

・Wifiルーターのタイマー機能

一部のWifiルーターにはタイマー機能があり、インターネットの使用時間を制限することが可能です。


これらのツールを活用することで、子どものゲームやインターネットの使用を適切に管理することができます。

詳細な設定方法や機能については、各アプリやソフトウェア、各種機能の公式サポートページで確認してください。

5. まとめ

子どものゲーム時間を管理することは親の責任であり、その重要性はますます高まっています。

適切なバランスを保ち、健康な生活を送るためには、家族でルールを設定し、適切な活動を提供し、良好なモデルを示すことが重要です。

せっかくゲームやネットを使わせるのであれば、子どもにとってより良い経験につなげたいですよね。

余裕を持った制限時間と適切な管理の元、親も子も安心して、満足感、達成感を味わえるひと時になることを願っています。