プロeスポーツチームに選手として加入するには?アマチュアとの違いは?
そんな夢を持っている人は必見です。
今日本では当然のようにeスポーツという言葉が使用されており、世界的にみても市場規模は1,000億円を超えており、日本でも130億円に迫る勢いです。
eスポーツ市場にとって欠かす事ができないものの1つが、プロeスポーツチームであり所属する選手達です。
現代ではプロゲーマーを目指す子供が増えており、将来の夢ランキングにもランクインするほど人気の職業です。
実際にプロeスポーツチームに加入する為には何が必要なのか、eスポーツ市場の現状も含めて解説していきます。
1. eスポーツとは
エレクトロニックスポーツの略で、電子機器を用いて行う競技や娯楽を指す言葉でもあります。
コンピューターゲームを使って、通常のスポーツのように対戦して勝敗を競う種目の名称です。
日本は比較的早い時期から、コンピューターゲームが開発されており、世界的にも有名なゲームは数多くありますが、実際にプロ化が始まったのは欧米や中国の方が早く欧米では1990年代にはプロ化がスタートしています。
日本ではeスポーツに個人で挑戦する人はいましたが、日本全体での認知度はなかなか上がらずeスポーツに対してあまり良い印象を持っていない人も多くいました。
今では日本にもeスポーツ協会が設立されており、続々と法人化された組織が設立されています。
このように日本でも市場が確立されてきており、1つの事業として、少しずつeスポーツの輪が広がっています。
2. eスポーツチームとは、プロとアマの違い
eスポーツはまだまだ発展途上の業界であり、クラン、コミュティ、アマチュアチーム、プロチームといった数多くの団体があります。
しかし、中には名前のみで実態を伴わないような団体もあるので、活動内容をよく見てどのような団体かを把握する必要があります。
eスポーツではこのような団体に様々な名称が使われており一見するとわかりづらいものも多いので、それぞれ解説していきます。
2-1. プロチーム
実際の競技シーンで上位を獲得する選手は、プロのチームに所属しており、実績に伴う報酬や月額で報酬を受け取るなどチームによって様々な報酬形態が存在しています。
プロチームの規模は様々で、大きなチームになると法人化されており、企業のように実際に事務所を建てそこを拠点に活動しています。
2-2. アマチュアチーム
チームにスポンサー企業などがついておらず、自分達で運営をしており、選手も実績に伴う報酬などはありません。
将来的にはスポンサー企業などを見つけてプロチームとして活動していくことを目標としているチームも多く、学生などが有志を集めて結成しているパターンが多いです。
2-3. クラン
クランメンバー同士で大会に出たり、練習したりどちらかと気軽に入ることができるコミュニティがクランとも言えます。
中には個別に報酬などを用意しているクランも存在しており、プレイヤースキルを上げたい人や友達を作りたい人など様々な目的を持った人達が利用しています。
未だに発展途上の業界なので、厳密に分けられているわけではありませんが、大きくわけると上記の3つに分類されています。
競技に力を入れているクランというのも存在していたり、報酬のあるアマチュアチームがあったりと厳密に決まりがあるわけではなく自分達がどう名乗るかによって呼ばれ方が違ってくることも特徴の1つです。
ゲームタイトルによって、チームが多かったりクランが多かったりすることもあるのでまだ日本では規模の大きなプロチームを除くと、明確な住み分けができていません。
3. プロのeスポーツ選手とは
プロのeスポーツ選手とは、その名前の通りプロチームに所属している選手の事を指します。
個人で活動している人に対し、敬意を込めて選手と呼ぶことがありますが、基本的にはチームに所属して、チームからバックアップを受けながら活動している選手のことをプロ選手と呼ぶことがほとんどです。
プロのチームなので、チームから報酬や年俸を受け取っており収益の基となるスポンサーのロゴが入ったユニフォームを着て大会に挑むことが多いです。
動画配信サービスで配信活動を行っていることも多く、ファンとの距離が近く選手に直接声援を届ける事ができる部分もeスポーツの良いところです。
4. プロeスポーツ選手になるには
実際にプロのeスポーツ選手になる為には様々な方法があります。
将来プロeスポーツ選手を目指している人は是非参考にしてみてください!
4-1. スカウト
自分からアクションを起こすわけではなく、良い実績を出し続けて他の選手を抑えて目立っていく必要があるのでハードルはかなり高いと言えます。
4-2. トライアウト
例えばeスポーツの専門学校などで、合同のトライアウト会を開きプロeスポーツチームの代表者などが実際にプレイしている姿を見学して、スカウトする方法です。
限られた時間の中で、実技などを通して直接自分の実力を示す必要があるので、プレイスキルはもちろんコミュニケーション能力やうまい魅せ方などが求められます。
4-3. テスト生
アマチュア部門や(チーム名)SECONDといったように、まだプロとしての加入とまではいかないけれど、見込みがある選手などを仮加入してもらう方法です。
チームによって異なりますが、仮加入後の実績や動向によって本加入を決定しています。
プロeスポーツチームの多くはSNSにてアカウントを所持しており、不定期で募集をしているチームがあります。
4-4. 応募する
その都度条件などは様々ですが、可能性を掴むチャンスなので、自分の加入したいチームが応募をしていたら迷わず応募してみましょう。
5. プロeスポーツチームに入るために大切なこと
プロの選手としてチームに加入する為に、ゲームのプレイスキルは必須条件です。
企業の就職面接のように、加入する時の礼儀やマナーも非常に重要なポイントとなっています。
現在では、eスポーツ選手の問題行動や、問題発言が一般のニュースにも取り上げられており、非常に大きな問題に発展してしまうケースも少なくありません。
チームとしてはどれだけ強い選手であろうと、チームの品格を落としてしまう選手との契約はリスクになります。
チームの収益の多くは、スポンサー企業とのスポンサー契約にのっとったスポンサー費用となります。
そのためチーム外でのイメージが非常に大切なものとなっており、ゲームスキルの他にもコンプライアンスの徹底や、ネットリテラシーの高さが求められています。
6. プロeスポーツ選手のリアルな収入源
プロeスポーツ選手も職業の1つなので、収入源はあります。
実際にはどのような活動をして収入源としているのでしょうか。
個々で活動内容は異なりますが、主に活動している人が多いものを紹介していきます。
6-1. 配信活動
YouTubeやTwitchといった動画配信サービスが人気で、中には年収が億を超える配信者もいます。
リアルタイムで選手とのコミュニケーションを取る事ができるので、ファンの間でも人気の活動で多くの選手が配信活動をしています。
6-2. 動画投稿
プレイの練習と動画作成をこなしていくには、非常にタイトなスケジュールをこなしていかないと難しいので、体力勝負ではありますが、自分のプレイ動画の良い部分をより多くのファンに知ってもらえる良い方法です。
中には、自分自身の経験や知識から、プレイのコツなどを紹介してくれている選手もいます。
6-3. チームからの報酬
現状のeスポーツ業界では固定報酬のみで生活できるのは一部のプロ選手のみで、企業とのタイアップやその他の活動で収入を得ているのが実情です。
タレントやYouTuberのような人気商売に近いものがあり、自分の好きなゲームに携わりながら一攫千金も狙える夢の職業ではありますが、ただゲームをプレイしているだけでなく様々な活動を行う必要があります。
アメリカの有名なゲーム配信者は
「学校にしっかり行っていたから、ゲームをやる時間が許された。学校を辞めてゲームをするなんてことはやってはいけない」
とアドバイスを発信しています。
eスポーツ先進国であるアメリカの配信者でさえ、まだまだ不安定な業界であるとの認識を示しているということです。
華やかな活躍の裏には、日頃の練習といった地味な努力や、いかにファンに楽しんでもらえるか工夫した日々の活動の積み重ねが重要で、収益を得るためには様々な活動を行う必要があります。
7. まとめ
発展途上な業界であり、チームも通常の企業のように収益化ができているところが少ないのが現状ですが、今でも市場は拡大を続けておりその中でも競技性の高いゲームタイトルにてプロのスター選手は続々登場しています。
サッカー選手や野球選手程の人気はまだありませんが、子供の将来の夢でもプロeスポーツ選手は上位にランクインしており、これからも人気が上昇していく見込みです。
プロeスポーツ選手に憧れ、夢にすることはとても素晴らしいことですが、今現役で活躍している選手達の声に耳を傾け、不安定な業界であることも覚悟の上で地に足をつけて活動していくことをオススメします。