将来のeスポーツ選手必見!eスポーツ界の小中学生が盛り上がっている!
世界中で人気のある、DTCG(デジタルトレーディングカードゲーム)「ハースストーン」の大型大会である「マスターズツアー・アリントン」が2月3日まで開催されていました。
そんな世界中の頂点に立ち、見事優勝を飾ったのはフランス人のxBlyzes選手でした。
xBlyzes選手(Twitter)
また、日本でも2020年の9月13日と10月10~11日の2回に分けて、「eスポーツ選手権 2020 KAGOSHIMA」が開催される予定であったりと、国内外を問わずにeスポーツの人気は留まることを知りません。
しかしながら、まだまだ日本での知名度は低く、一般的な人気とまではいきませんが競技種目として扱われるようになるのには時間が掛かりそうです。
eスポーツと言えば、FPSやDTCGといった大人がプレイするものといったイメージがあるかもしれませんが、実は子供が参加できる大会も多数あります。
1. 小中学生のeスポーツプレイヤーが熱い
東京都やJeSU(日本eスポーツ連合)など、日本のeスポーツ運営を担っている多くの企業が参加した、東京eスポーツフェスタが2020年1月11日~12日に開催されました。
その中で「モンスターストライク」、「パズル&ドラゴンズ」、「太鼓の達人 NntendoSwitchば~じょん!」の3タイトルで決勝が行われ、見事優勝したのは小中学生でした。
「パズル&ドラゴンズ」では、史上最年少の中学2年生の海斗★選手が公認プロとして選ばれる等、ソーシャルゲームを小さなころからプレイしてきた環境が見事に合わさり、喜ばしい成果を挙げています。
対戦ゲームという点では、発売してから根強く人気のある「ポケットモンスター」の例を挙げるべきでしょう。
年に1度開催されるWCS(ワールドチャンピオンシップ)という大会では毎回ジュニア部門というものが設けられており、2019年度の優勝者は日本代表のツキデ コウ選手でした。
このように多くのゲームタイトルで、小中学生の若い世代が活躍しています。
2. TVで紹介されたこともあるeスポーツ小学生
今回はその中でもTVで紹介されたことのある小学生eスポーツプレイヤーを紹介したいと思います。
2-1. ほのか選手
ほのか選手は現在小学6年生で、ニンテンドーSwitchで販売されている「スプラトゥーン2」のプロフェッショナルです。
また、小学生でありながらも2018年3月から始動したチーム「忍ismゲーミング 花鳥風月」というゲーミングチームに所属しています。
2018年に放送された「マツコ会議」で登場した時は、司会者のマツコ・デラックスさん含めて、多くの視聴者がその若さと、そんな中でも見事な活躍をしていることに驚きを隠しきれませんでした。
放送後も順調に実力を上げていき、現在もスプラトゥーン2をプレイし続けており、2019年2月に開催された第5回スプラトゥーン甲子園関東地区DAY2では大人達と腕を競い合い、準優勝を飾っております。
2-2. 濱松奏月選手
レーシングゲームの金字塔である「グランツーリスモ」の大会、大人に混じり小さな手でハンドルを握り見事な運転裁きを見せているのが濱松奏月(そうげつ)選手です。
濱松選手は、9歳という若さで名古屋で開催された全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019の地区大会で2位という輝かしい結果を残し、岐阜県代表として本選に出場しています。
本選ではアクシデント等もあり結果は奮いませんでしたが、それでも9歳の少年が大人達と同じトップレベルの土俵に立ち、活躍したことに間違いはありません。
濱松選手のこれらの活動は中京テレビで放送されていました。
3. 小学生に人気!eスポーツタイトル3選
2000年代の一般家庭では、一つのゲームソフトを誕生日プレゼントのような特別な日に購入してもらい、隅から隅まで遊び尽くしていました。私も当時誕生日に購入して貰ったPSOep1&2Plus(ファンタシースターオンライン)をずっと遊び続けていたのを覚えています。
現代では、ゲーム機器だけでなくスマートフォンやPC等でもゲームを遊ぶことができ、無料で遊ぶことのできるゲームも沢山あり、まさにゲームで遊ぶには困らない環境となっています。
今回はそんな環境で、小学生の間で特に人気のあるeスポーツタイトルを3つ紹介します。
3-1. スプラトゥーン2
スプラトゥーン2は手軽にプレイできるTPS(サードパソンシューティングゲーム)です。
TPSというのは、第三者の視点になってゲームをプレイし、ゲーム内で武器を用いて戦うゲームのことです。
シューティングゲームというと血しぶきが出る等のゴア的な表現からあまり子供の教育上よくないように思いますが、スプラトゥーンの場合は血の代わりにインクが飛び散るのでそのような心配もありません。
そんなスプラトゥーンですが、初代「スプラトゥーン」は2015年にWiiUで発売されたTPSで、WiiUの売上を大いに上昇させるほどの人気が出たソフトでした。
様々なルールがありますが簡潔に言うと「自分の陣地を相手よりも多く取った方が勝ち!」というものです。
この手軽さとキャラの可愛さ、操作性のよさBGM等が非常に受け、フェスの開催でSNSでも話題になっていました。
2017年に販売された「スプラトゥーン2」もやはり評価の高いゲームとなっています。こちらはWiiUの後継機種であり、現在の最新機種であるニンテンドーSwitchでプレイすることができます。
前作以上に遊びごたえのあるものとなっており、発売されて3年が経過した今でもプレイ人口は衰えることはありません。
今日も大人や子供が夢中になってプレイしています。
また年に1回スプラトゥーン甲子園という全国大会が行われており、「eスポーツ」の面から見ても日本のeスポーツの考え方を向上させたソフトだと言えます。
3-2. ぷよぷよeスポーツ
ぷよぷよeスポーツは、2018年にPlaystation4とニンテンドーSwitchで発売されたパズルゲームです。
ぷよぷよと言えば、「魔導物語」からの派生作品として1991年に発売された落ちもの系パズルとして約30年以上愛されているゲームです。
基本的なルールは、同色のぷよを4つ以上連結させて、消滅させていくというすごく単純なものですが、連鎖等のギミックが白熱したバトルへと展開させていきます。
また、昔から2人プレイでの対戦等もあり、eスポーツとしての土台は既に完成されていましたので、ぷよぷよがeスポーツとなって世間でプレイされているのは最早必然と言えるでしょう。
3-3. パズル&ドラゴンズ
パズル&ドラゴンズは通称「パズドラ」として、日本のソーシャルゲームを引っ張ってきました。
ソーシャルゲームとしてのパズドラは、キャラを育てて様々な難しいダンジョンを落ちもの系パズルを解きながらクリアしていく形式です。
eスポーツとしてのパズドラは「パズドラレーダー」のスコアアタックダンジョンを使用して、指定された10体のキャラから4体を選び、パズルを行うのがルールとなっています。
ルールやソーシャルゲームという側面から見てPay to Win(基本無料で課金システムもあるゲームにおいて、課金システムを利用したユーザーが圧倒的に有利になるようなゲームバランス)が懸念されていますが、パズドラレーダーを用いることでこの懸念をなくそうとしています。
4. 小学生のためのeスポーツ大会がある
先程述べたポケットモンスターの大会であるWCSにもジュニア部門があるように小学生の為のeスポーツの大会も開催されています。
今後増えていくでしょうが、現在は主流な以下の3つの大会を紹介したいと思います。
4-1. コロコロカップ
有名な漫画雑誌であるコロコロコミックを出版している小学館が開催している大会です。
大乱闘スマッシュブラザーズやポケットモンスター、スプラトゥーンの大会等を定期的に開催しています。
4-2. 全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI
2019年に行われたeスポーツの大会です。各地域で予選を行いそこで上位2名に残ったものがこの「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI」に出場することができます。
競技種目は「グランツーリスモ」、「ぷよぷよeスポーツ」、「ウイニングイレブン2020」の3タイトルでした。
この大会で、先程述べた濱松奏月選手がグランツーリスモで活躍しました。
4-3. 太鼓の達人 Nintendo Switch ば~じょん!小学生ドンカツ王決定戦!
全国のゲームセンターで稼働している太鼓の達人のニンテンドーSwitchバージョンを用いた大会です。
地区大会を勝ち抜いて本大会に進んでいきます。 今年の本大会は1月12日に東京eスポーツフェスタで行われました。
5. eスポーツを始めたい小中学生の君へ
2019年、小学生の憧れの職業ランキングに「eスポーツ選手」が初めてランクインするなど、流行に敏感な小学生の間では「将来はプロゲーマーとして食べていこう」と考えている人もいるかもしれません。
そんな方のためにちょっとしたアドバイスを送りたいと思います。
5-1. 始めるなら早いほうがいい
どんな競技や趣味でも言えることなのですが興味があり、早いうちから始めるのがいいと思います。
しかし、「僕は将来プロゲーマーになるからずっとこのゲームを遊び続けるんだ」と言ってるわけではありません。
宿題や家事の手伝いをする合間にスプラトゥーンをしたり、みんなで集まって大乱闘スマッシュブラザーズで遊ぶことも立派なeスポーツの練習となります。
9歳の凄腕ドライバーである濱松奏月選手を制して予選を1位で通過した矢橋弘輝選手も学業を疎かにせず、剣道と水泳をやりながらeスポーツに打ち込む時間は休日の1~2時間程度だったと言います。
5-2. 夢はプロゲーマー
夢をプロゲーマーにするのは大変いいことですが、それ一択に現在から絞ってしまっていいのでしょうか?
また、プロゲーマーになるからと言ってただただゲームをしているだけではいけません。
時には英語を読解する力がいりますし、ゲームの成績から平均勝率を算出する時も出てくるでしょう。
ですので、学業を疎かにすることなく、コツコツとゲームも遊んでいくのが「プロゲーマー」の夢を叶える第一歩となるでしょう。
6. まとめ
今回は小学生向けのeスポーツ大会について紹介しました。
今後このような大会は増加していく傾向にあると考えていますので、自分の好きなゲームの大会等にはこぞって参加してみてはどうでしょうか。