Pulsar Xlite V2 Wirelessレビュー 超軽量59gで価格も安い完全ワイヤレスマウス

公開日: 2022/10/12
話題のゲーミングマウス「Pulsar Xlite V2 Wireless」を入手しました。

筆者が購入したカラーは限定3,000個のレッドです。

前作のPulsar Xlite Wirelessは所持していないため、旧バージョンとの比較は無い新規でのレビューとなります。

1. Pulsar Xlite V2 Wirelessの基本スペック

「Pulsar Xlite V2 Wireless」は韓国のゲーミングブランド「Pulsar」から発売されています。

形状は左右非対称で一般的に「ZOWIE EC2クローン」「IE3.0クローン」と呼ばれるものです。


前作の「Pulsar Xlite Wireless」と同様に非常に人気が高く、発売直後は品切れ状態が続いていました。

2022年5月11日時点では在庫も安定し、Amazonなどで簡単に購入できるようになりました。


「スペック」

・カラー:ブラック、ホワイト、レッド(3,000個)、グリーン(1,000個)、MaxGaming限定カラー

・接続:2.4GHz無線接続

・形状:右手用のエルゴノミックデザイン(左右非対称)

・センサー:PixArt PAW 3370

・DPI:50~20,000

・ポーリングレート:125、250、500、1,000

・LOD:1mm、2mm

・サイズ:66.17 x 122.66 x 42.0mm(幅、長さ、高さ)

・重さ:59g

・ボタン数:5つ

・スイッチ:Kailh GM 8.0 Switch

・ライティング:底面LED ※DPI設定で変化

・バッテリー:最大70時間

・付属ケーブル:Type-C 1.8m

・ソフトウェア:Xlite Wirelessソフトウェア

2. Pulsar Xlite V2 Wirelessのサイズ・重さ


Pulsar Xlite V2 Wirelessのサイズは旧バージョンと同じく66.17 x 122.66 x 42.0mm(幅、長さ、高さ)です。

大きくも小さすぎることもなく、Mサイズに相当する大きさです。

ただし、手の小さい女性や子供には少し大きく感じるかもしれません。


Pulsar Xlite V2 Wirelessの重さは約60gです。

上記画像はガラスソール「Pulsar Superglide」を装着して計測した結果です。

PTFEソールを装着している際は、もう少し軽い結果になるでしょう。


ガラスソール込みでも60gという結果は、超軽量マウスで有名なLogicool G Pro X Superlightの軽さを上回ります。

Mサイズのワイヤレスマウスでこの軽さは驚異的と言えます。

3. 同梱物


https://pulsargg.jp/products/xlite-v2-wireless-gaming-mouse


Pulsar Xlite V2 Wirelessのパッケージ同梱物は以下の通りです。

・Pulsar Xlite V2 Wireless本体

・レシーバー、延長アダプター

・USB-A to USB Type-Cパラコードケーブル

・取扱説明書

・ステッカー


付属のType-Cケーブルは非常に柔らかいパラコードケーブルです。

有線版のPulsar Xliteのケーブルよりも柔らかく、有線接続しながらのプレイにも支障が出ないでしょう。


2.4GHz無線接続は低遅延ですが、電波強度が弱いという問題もあります。

USBレシーバーとマウス本体が離れてしまう場合は、延長アダプターを使ってUSBレシーバーをマウスの近くまで持ってきてあげましょう。

4. 肉抜きだらけながら凄い頑丈


Pulsar Xlite V2 Wirelessは軽量化のためにえげつない肉抜きを行っています。

上面や側面は格子状に肉抜きされ、底面はソールとセンサー部分は大きく肉抜きされ中身が見えてしまっています。

初めてPulsar Xlite V2 Wirelessを見た人は「これって壊れやすいのでは?大丈夫?」と感じるかもしれません。


安心してください。

Pulsar Xlite V2 Wirelessのビルドクオリティは非常に優れており、とても頑丈な作りになっています。

その耐久性は「米軍ミリタリーグレードのスタンダード規格を取得」するほどの非常に高度なものとなっております。

強く握ってもきしみませんし、マウス本体を振ってもカラカラと音がすることもありません。

5. バッテリーは長持ち・充電も速い


Pulsar Xlite V2 Wirelessは最大70時間の連続動作が可能なバッテリーを搭載しています。

また、一定時間操作がない場合には省電力のスリープモードへ移行します。


筆者は実際に使用していてバッテリー切れに悩まされる事は今のところありません。

それどころか休日ずっとゲームした後に「こんなにゲームしたのにまだ90%!?」と驚く程のバッテリー持ちの良さです。

また、Pulsar Xlite V2 WirelessはType-Cケーブルで充電を行います。

Micro-USBを使用するLogicool G Pro X Superlightなどより高速に充電できる他、キーボードやスマホなど他のType-Cケーブルを流用できるのも良い点ですね。

6. 持ち方はかぶせ持ちがおすすめ


Pulsar Xlite V2 WirelessはZOWIE EC2クローンな形状なこともあり「かぶせ持ち」に適しています。

「つかみ持ち」にも対応は可能ですが「つまみ持ち」との相性は良くないと感じました。

かぶせ持ちで持つことで手の全体がフィットして非常に操作がやりやすくなります。


グリップ性能は並程度のため、グリップ性能が不足していると感じた場合はグリップテープなどを購入して対策すると良いでしょう。

ZOWIE EC2やLogicool G703h、Razar Deathadder V2 Proなどを使用している人は違和感なく移行できるでしょう。

7. クリック感


Pulsar Xlite V2 WirelessのメインスイッチにはKailh GM 8.0 Switchが採用されています。

eスポーツレベルのハイスペックマウスで多く採用されている信頼性の高いスイッチです。

クリック感は少し重めですが、ゲームをプレイしている際には問題を感じませんでした。

FPSゲームではタップ撃ちなどを意図したタイミングでしっかりと行えます。


クリック感は指を置く位置により大きく異なります。

手前は非常に重く、奥に行くほど軽くなっていきます。

自分にとってクリックしやすい指の置き位置を意識しておくと良いかもしれません。

8. サイドボタン


Pulsar Xlite V2 Wirelessのサイドボタンは「かぶせ持ち」を意識した配置になっています。

かぶせ持ちをすることで、自然と親指が2つのサイドボタンに触れます。


サイドボタンのクリック感とクリック音は少し安っぽいように感じました。

Pulsar Xlite V2 Wirelessはコスパが魅力のゲーミングマウスですので、ここでコストを削っているのかもしれませんね。

ゲームでの操作には問題は無いので、ここは好みの問題でしょう。

9. ホイール


Pulsar Xlite V2 Wirelessのホイールは旧バージョンからアップグレードされています。

ホイールの高さが調整され、ホイールを回転させやすくなりました。


ホイールのクリック感は弱めです。

連続したスクロール操作に適していますが、1ノッチごとの正確な操作には適していません。

現在は軽いホイールが主流ですが、ZOWIEやVAXEEなどの硬いホイールに慣れている人には軽すぎて違和感を感じるかもしれません。

10. センサー性能


Pulsar Xlite V2 Wirelessには高性能センサー「PixArt PAW 3370」が搭載されています。

最大DPIは20,000、ポーリングレート1,000Hz、最大加速度50G、最大速度400IPSです。


DPIは公式ソフトウェアで50~20,000で50DPI単位で調整が可能です。

ポーリングレートは125、250、500、1,000Hzから選択できます。

LODは1mm、2mmから選択できます。

公式ソフトウェアはPulsarの公式サイトからダウンロードできます。


「Pulsar Xlite Wirelessソフトウェア」
https://pulsargg.jp/pages/download-xlite-wireless

11. まとめ

Pulsar Xlite V2 Wirelessをレビューしてきました。

Pulsar Xlite V2 Wirelessはわずか59gで高性能センサーを搭載した高コスパゲーミングマウスです。

大胆な穴抜きが各所に行われているにも関わらずビルドクオリティは高く、非常に頑丈です。


バッテリー持続時間も70時間と非常に長く、Type-Cケーブルによる素早い充電にも対応しています。

ゲーム中にバッテリー切れする心配はほぼありません。

緊急時に有線接続しながらプレイする事になっても、柔らかいパラコードでストレスを感じることは無いでしょう。


センサーのPixArt PAW 3370とメインスイッチのKailh GM 8.0 Switchはeスポーツグレードの高性能なパーツです。

競技シーンでゲームをプレイしている人にも十分満足していただける性能があります。

実際に、ValorantやApex legendsの競技プレイヤーでPulsar Xlite V2 Wirelessを使用しているプレイヤーは増加傾向にあります。

Apexソロプレデターを達成した実績のある「水埜アテルイ」さんもPulsar Xlite V2 Wirelessを絶賛しています。


その反面、ホイールの軽さやサイドボタンのチープさは好みが分かれるでしょう。

しかし、高性能・超軽量・1万円以下の価格を備えたPulsar Xlite V2 Wirelessは他のワイヤレスマウスには無い魅力が多く詰まっているのも事実です。

手が小さい女性や子供の人は新発売された「Pulsar Xlite V2 Wireless mini」を試してみるのも良いかもしれません。


「Pulsar Xlite V2 Wireless mini」
https://pulsargg.jp/products/xlite-v2-mini