中途採用・未経験でeスポーツ業界に飛び込もう!お金と仕事内容について解説!

公開日: 2020/12/9

ゲームが好きな人は、人生で一度くらいは「eスポーツ業界で働いてみたい」と思ったことがあるのではないでしょうか?
実は私もそのうちの一人でした。

幼い頃からゲームが大好きで、働けるものならeスポーツ業界でゲームに関わりながら仕事がしたいと思ったものです。
そのため私は今こうして、ライターとしてeスポーツの記事をかけることを嬉しく思います。

しかし世の中にはライター以外にもeスポーツに関する仕事がたくさんあります。
そこで今回は、eスポーツに関する職業3つと、eスポーツ業界への就職に関して解説していきたいと思います。

1. 未経験でeスポーツに関わる仕事3選!

eスポーツ業界で働くには、やはり何かしらの経験が必須なのでは?と心配になる方もいらっしゃることでしょう。
もちろん経験が必須な職種もありますが、中には未経験でもはじめられる職種はあります。

そのため、以下では未経験からでもはじめやすい職種を3つに絞ってご紹介していきます。

2. やっぱり1番はプロゲーマー


まずは、多くのゲーム好きが憧れる「プロゲーマー」です。
実力世界で戦っているプロゲーマーの方たちの仕事内容とはどんなものなのか?労働条件や給与はどうなのか?
詳しくみていきましょう。

2-1. 仕事内容

ほとんどのプレイヤーがプロのゲーミングチームに所属することになります。
そして大会に向けた日々の練習から大会出場はもちろん、スポンサーがつけばCMなどのPR活動を行ったり、YouTubeで動画配信を行ったりと、幅広く活動を行っていきます。

また、近頃ではeスポーツの専門学校やスクールが全国的に増えてきていますが、そこでプロゲーマー講師として直接指導をすることもあるようです。
プロゲーマーとはいえ、知名度があがればゲームプレイだけでなく、芸能人のように幅広いジャンルで活動を行っていくことになりそうです。

2-2. 労働条件と平均給与

プロゲーマーの給与相場は200万~1000万円以上と、実力勝負の世界ですので個人差がかなり大きくなります。
労働条件については、ゲーミングチームに所属した場合と、個人で活動していく場合でかなり差がでてくると思います。

まずプロのゲーミングチームに所属した場合は、ゲームの練習・大会出場に加えてイベントへの参加などゲームに直接関係のない仕事もでてくるでしょう。
スポンサーがつけば、CM撮影やPR活動も行っていくことになりそうです。

チームと契約をする以上、自分のペースだけで仕事を行っていくわけにはいきませんし、知名度があがれば芸能人のような立ち位置になりますので、労働条件としては厳しいかもしれません。
また契約内容によりますが、お給料は年俸制や月給制で支払われることになります。

逆に、個人のプロゲーマーとして活動していくとなると、多くの方が公式大会の賞金やYouTubeなどの動画配信サービスによる広告収入で収益を得ています。
動画配信サービスも、ある程度のPV数が獲得できれば十分にプロゲーマーとして活動していける資金は得られるでしょう。

3. 大会運営などの企画営業職


次に紹介するのは「大会運営などの企画営業職」です。
これはファンを魅了するイベントを裏方として企画・運営する仕事で、今後ますます活性化するであろうeスポーツ業界を盛り上げてくために、欠かせないとても重要な仕事といえるでしょう。

以下で、どんな仕事内容なのか、労働条件や給与をみていきましょう。

3-1. 仕事内容

現地の視察から企画・運営まで幅広く携わり、イベントを作り上げていきます。
またイベントを行うための営業や事務仕事はもちろん、PR活動や音響、照明、進行などスキルが必要となる業務を行うこともあります。

はじめは事務仕事や営業から学んでいき、後に少しずつ難しい業務に取り組んでいくパターンが多いです。
就職・転職を考えている人は、営業スキルや自ら率先して動いていく「行動力」をアピールしていくと良いですね。
音響、照明、モニター、演出など、特殊なスキルを持っているとさらに有利になるでしょう。

3-2. 労働条件と平均給与

給与相場は350万~550万円程度です。
労働条件については会社員である以上、就業規則にそって働くことになります。

しかし、イベントは土日祝日開催が多いため、休日出勤の回数は多くなりがちです。
そのため、土日休みがいい!という人には向いていないでしょう。

また、これからますます発展していくと予想されるeスポーツ業界だからこそ、イベント関連の仕事は忙しくなり、労働環境はなかなか安定しないかもしれません。

4. プロゲーマーのマネージャー職


3つ目に紹介するのは、「マネージャー職」です。
今後、プロゲーマーがますます増え、需要も高まってくると予想される職業です。

それでは、どんな仕事内容なのか、労働条件や給与をみていきましょう。

4-1. 仕事内容

簡単に説明すると、プロゲーマーに代わって営業活動やスケジュール管理などを行う仕事です。
細かく説明をしていくと、営業やスケジュール管理以外にも仕事はたくさんあります。

例えばプロゲーマーを仕事現場まで車で送迎したり、体調管理をしてあげることも仕事の一つだといえるでしょう。
決まり切った内容の仕事ではなくて、プロゲーマーが集中して仕事に取り組めるように、あらゆる観点からサポートをするのがマネージャーの役割ですね。

プロゲーマーのマネージャーになるためには、もちろん上記で説明したようなサポート(スケジュール管理や営業、車の運転、体調管理など)をそつなくこなせる人が望ましいといえます。

しかし、マネージャー職を経験したことがある人はそんなにいないと思いますので、そんな方はまずはマネジメント力をあげるために資格を取得することをおすすめします。
仕事に活かせるほか、就職や転職にも役立つはずです。

マネジメントに関する検定には次のようなものがあるので検討してみてはいかがでしょうか。

4-2. 労働条件と平均給与

給与相場は200万~500万円程度です。
労働条件については、会社員ですので基本的に就業規則にそって働くことになりますが、担当するプロゲーマーの忙しさによって大きく差があると考えられます。

駆け出しプロゲーマーの担当となれば仕事はそんなに多くないため、労働時間はそれほど長くはなりませんが、逆に人気プロゲーマーの担当となれば長時間の労働になる可能性はかなりあります。

マネージャーという仕事に本気でやりがいを持てる人でないと続けていくのは厳しいかもしれません。

5. ゲーム業界に飛び込む際に有利な経験


上記ではeスポーツ業界に関する職業を3つご紹介しましたが、今度はもう少しざっくりと、eスポーツ業界に飛び込む際に有利になる経験をご紹介していきたいと思います。

5-1. ひとつのゲームをやりこんだ経験

これは、新しい業界に入る上でのある種の本気度を表しています。
ゲームをしたことがないのに”eスポーツが好き”と言っている人は信用できませんよね。

それとは逆の意味で、eスポーツをやりこんだ経験があるからこそ、”eスポーツ業界で働きたい”という気持ちを相手に信用させることができるのです。

また、一つのタイトルをやりこむことでファン目線を持つこともできるため、お客さん目線で仕事ができるというメリットにもなるのです。

5-2. 大会出場などの経験


上記の経験よりも有利になるのが、この「大会出場などの経験」です。
上記で説明したように本気度を表せることに加えて、イベントの雰囲気やコンテンツ内容を把握しているとみなされます。

そうすることで”人よりも頭一つ抜けている印象”になるのです。

また実績が残せていれば、「どれほどやりこんだのか」、「プレイング能力はどのくらいあるか」を示すことができるので大きな強みになります。
外資系企業でTOEICの点数を公表するような感じですね。

さらにいうと、TwitterやYouTubeなどで顔が売れていたり、一定数のファンがついていたら言うことなしです。

6. 転職・キャリアアップにむけて再進学も


eスポーツ業界に就職・転職する方法としては、”再進学”という手もあります。
eスポーツ業界が少しずつ活性化してきたことで、専門学校なども少しずつ増えてきています。

6-1. eスポーツ専門学校に通う半分以上は再進学

現在、eスポーツ専門学校に通っている生徒の半分以上が再進学をした生徒だというデータもあります。
そのため、「今からじゃ遅いのでは…」と悩む心配はなさそうです。

6-2. 再進学することのメリット

再進学のメリットは次のとおりです。

  • eスポーツに関する正しい知識と技能が身につく
  • 学ぶ上で自分がどの職種に向いてるか模索できる
  • 人脈を広げるチャンスがあるかもしれない
  • 専門知識が身に着くため、経験が必要な職種に応募しやすい

こうしてみると再進学のメリットはたくさんありますね。
お金をかけて再進学をする価値はありそうです。

6-3. 再進学することのデメリット

メリットとは逆に、デメリットもみていきましょう。

  • お金がかかる
  • 時間がかかる
  • eスポーツ業界に就職できるとは限らない

当然ですが、お金と時間がかかるのは悩みどころですね。
こうしたデメリットを踏まえた上で、メリットで挙げたことと天秤にかけて考えてみるとよいでしょう。

7. まとめ


いかがでしたでしょうか。
eスポーツ業界における3つの職業解説と、有利になる経験、再進学についてご紹介しました。

職業の観点からeスポーツ業界をみてみると、やはり娯楽であるゲームとは少し違ってみえたのではないでしょうか。
「好きを仕事にしたい」という気持ちは多くの人が抱えているものですが、仕事である以上、覚悟や責任もふりかかってきます。

そんな時、「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、就職・転職をする前に「自分にはどんな職業が向いているのか」「eスポーツ業界でやっていけそうか」をじっくりと考えてみるとよいでしょう。