【eスポーツ大会】史上最も盛り上がった?!カプコンカップXの予選の全容|前編【対戦型格闘ゲーム】
今回は、カプコンカップ史上最も盛り上がったと言っても過言ではない、カプコンカップXの予選の全容を紹介していきたいと思います。
今大会は日本人勢が大活躍したり、ノーマークだった選手が勝ち上がったりと見応え抜群の大会となりました。
賞金の件もあるかと思いますが、何より初のストリートファイター6の大会なのですから、選手の皆さんはスト6での初代カプコンカップ優勝者という称号が欲しかったに違いないでしょう。
そんなカプコンカップXは8日間の日程で行われ、このうち3日間は本戦の残り1枠を賭けて戦われました。
その激闘の3日間を今回は前半として、日本人選手を中心にお伝えしていこうと思います。
1. 大会1日目、2日目の全容
https://www.youtube.com/watch?v=nyeCZAcUO0g&t=31174s
大会1日目は3日後に本戦に出られる資格を決める予選会の初日となっています。
この予選に出場を決める事ができた日本人選手は、「ときど」「ひびき」「翔」「SAKO」「もけ」「ウメハラ」の名が知れたメンバーの他十数人となっています。
それでは、一人ひとりの結果を見ていきたいと思います。
1-1. 1日目は日本人選手の躍進が凄かった!!
https://www.youtube.com/watch?v=nyeCZAcUO0g&t=31174s
予選は4人1組で行われる事が決まっております。
まず、最初に登場したのが東大卒のエリート格ゲーマー「ときど」選手。
使用するキャラは、スト6 の大会が始まった当初から使い続けている「ケン」で勝負しにいきます。
メンバーの中には、大会常連のKUSANAGI選手も居ましたが、ときど選手は見事打ち破り、さらに他のメンバーからもことごとく勝ち星を上げ、見事第1予選を通過するのです。
次なる予選メンバーは、何と3人も日本人選手がいる組合せになります。
そのメンバーとは、「SAKO」選手、「翔」選手、「ひびき」選手の3名。
どちらかは確実に落ちるという、皮肉な組み合わせになっているのです。
しかし、それでもこの3名は全力を出し切り戦いました。
まず、予選通過を決めたのは「翔」選手でした。
使用キャラは「JP」
中でも我々を驚かせたのが、あの格ゲー5神と言われたSAKO選手から勝ち星を上げた事ではないでしょうか。
SAKO選手は春麗で相手をしており、キャラの相性は翔選手が若干有利である事を差し引いても、レジェンド選手から勝ち星を取ったのは、素晴らしい事です。
翔選手は同じ予選メンバーの、ひびき選手からも勝ち星を上げており、期待のルーキーの中では頭1つ抜けた存在である事は間違いないでしょう。
次なる予選は、「もけ」選手が登場しました。
使用するキャラは、SAKO選手と同じ「春麗」で勝負を仕掛けていきます。
もけ選手はこの予選、1戦は落としてしまいますがそれでも最後は勝利をもぎ取り予選通過を決めて行きます。
次なる予選は、いよいよあのウメハラ選手が登場します。
さらに、個人参戦で「SHIRAISHI」という日本人選手も加わって、かつてない予選が始まろうとしています。
ここまで熱い予選が予想されるのは、予選メンバーの中にあの「PUNK」選手がいるからなんです。
果たして、ウメハラ選手とSHIRAISHI選手はこの予選を見事突破する事は出来るのでしょうか。
まずSHIRAISHI選手の方はJPで挑戦し、初戦は突破するものの次戦で同キャラを使うVXBAO選手に敗れ敗退してしまいます。
しかし、個人参加でここまでいけるのは大したモノで、これからの活躍に期待が持てる選手でしょう。
さて、注目のウメハラ選手ですが、使用キャラはケンで初戦は難なく突破します。
続く2戦目も危なげ無く突破するのですが、3戦目が注目の1戦になってしまいます。
対戦相手がなんと、あのPUNK選手なんです。
PUNK選手の使用キャラはキャミィで、これまたPUNK選手の好みそうなテクニカルなキャラを持ち出してきました。
注目の1戦、1セット目はPUNK選手の的確な動きでウメハラ選手は1本落としてしまいます。
しかし、続く2セット目は華麗なプレイを見せるPUNK選手の動きについていき、それに合わせた攻撃を入れて何と2セット目をPUNK選手から取ってしまうのです。
一回りも歳が違う相手にここまで追いつくのは、格ゲー歴の長さの違いなのかもしれません。
運命の3セット目、PUNK選手も負けてはおらずウメハラ選手の攻撃をかわし華麗なコンボを叩き込み、ウメハラ選手はPUNK選手に敗れてしまうのです。
惜しくも敗れはしたものの、やはりこの人はまだまだやれるんだろうな、というプレイを我々に見せてくれたのは間違いありません。
ウメハラ選手はPUNK選手の対戦後もまだまだ試合が残っており、その試合に臨みましたがこの試合も惜しくも敗れてしまい予選通過にはなりませんでした。
この試合をもって、予選1日目は終わりを迎えました。
1日目からこんな見ごたえのある試合ばかりで、これから先はどうなるんでしょうか。
ワクワクするばかりで、2日目を迎えます。
1-2. 2日目はルーキー選手の躍進を目の当たりにする事に!!
https://www.youtube.com/watch?v=nyeCZAcUO0g&t=31174s
2日目も豪華な日本人選手で溢れております。
まず、先陣を切ったのは「ヤマグチ」選手。
期待のルーキーとして注目を浴びている彼の使用キャラはDJ。
そんなヤマグチ選手、世界舞台というプレッシャーも感じる様子も見せず、華麗なプレイで1回戦、2回戦と立て続けに勝利し見事な躍進を見せます。
そんなヤマグチ選手に負けずとヤマグチ選手の後に、こちらも期待のルーキー「ACQUA」選手も登場。
使用キャラは今大会結構見かけるJPを使用。
ACQUA選手もヤマグチ選手同様、2回とも勝ち星を上げ順調に駒を進めます。
そんな大躍進を進める両者が、なんと対戦相手として顔を合わせる事になります。
1セット目は両者お互いの様子見なのか五分五分の攻めで戦いを繰り広げ、最終的にはヤマグチ選手がこのセットを取る事になります。
これにヤマグチ選手は勢いづいたのか、2セット目の本数を全て取りACQUA選手から勝利をもぎ取るのです。
今回の勝負は、ヤマグチ選手の勝利となりました。
しかし、こうしてルーキーが育っているのは良い事ですね。
また、ACQUA選手は予選最終戦に挑み、見事勝ち星を上げ予選通過を決めました。
続いて登場したのはマゴ選手。
使用キャラは今大会では珍しいキャラのジュリで迎え撃ちます。
1回戦目は順調に勝ち星を取りましたが、2回戦目のJULIO FUENTESのJP戦で惜しくも敗れ敗退を喫してしまいます。
マゴ選手が参加していた予選組にはネモ選手、りゅうせい選手もおり、りゅうせい選手は惜しくも敗退してしまいましたが、ネモ選手はルーザー枠で勝利をもぎ取り予選通過を決めました。
次に登場した選手は「水派」選手。
使用キャラはキャミィでこれまでの大会と同じく活躍してくれるだろうと思った矢先、とんでもないプレイヤーが現れます。
名をRANDUMBという選手で、使用キャラが何と「マノン」を使う珍しいプレイヤーだったんです。
水派選手は1回戦を勝ち抜き、2回戦のRANDUMB選手と勝負し序盤は押していたものの勝負が長引くにつれ押し返され1セットを取られ、続く2セット目もなんと奪われてしまい敗れてしまうのです。
しかし、ルーザーズ枠でもう一度再戦する機会があり、何とか挽回しようと試みますが惜しくも敗れてしまい、水派選手は予選を落としてしまうのです。
大会にはこういう、普段は弱キャラと呼ばれるキャラでも使い込んで、強キャラたちを圧倒するプレイヤーがいるんだという事を改めて確認させられる試合でした。
2日目の予選、最後の予選組になるメンバーに竹内ジョン選手、ボンちゃん選手、ひぐち選手が登場します。
まず、最初に試合に臨んだのは竹内ジョン選手。
1回戦目、1セットを落とすものの2セット、3セットと勝ちを上げ白星を上げます。
次に挑んだのがボンちゃん選手。
使用キャラはルークで、1回戦は1本取られる展開もありましたが、1セット、2セット共にストレートで取り勝ちを上げます。
そして次戦、竹内ジョン選手、ボンちゃん選手が対戦相手として土俵に立ちます。
1セット目は1本、2本と竹内ジョン選手が順調に1セットを勝ち取ります。
しかし、ボンちゃん選手も負けてはおらず2セット目、ルークの火力のある攻めで竹内ジョン選手から1本取りますが、最後はラシードのテクニカルな動きに翻弄され2セットを落とし、若手の竹内ジョン選手に勝ちを譲るのです。
竹内ジョン選手も素晴らしかったのですが、ボンちゃん選手の様な往年のプレイヤーが若手とここまで張り合っているのは素直に感動することだと思いますね。
続いて「ひぐち」選手が登場し、中国のプレイヤー「Zhen」選手のDJと対戦。
ひぐち選手は日本人勢では珍しい「ガイル」を使用して迎え撃ちますが、DJのアクティブな攻めに敗れ惜しくも敗退してしまいます。
ひぐち
1-3. 1日目、2日目の大会の感想
https://www.youtube.com/watch?v=nyeCZAcUO0g&t=31174s
キャラのピックアップ率を見てみると、「ルーク」を愛用しているプレイヤーが多いように感じました。
本選に出場が決まっている選手たちもルークを使っている人が結構多いんです。
そんな中予選では、特に海外の選手が自分が好きなんだろうというキャラで勝負をしているのが、印象的で面白かったです。
RANDUMB選手は「マノン」を使っておりましたし、マゴ選手と戦ったULTRADAVID選手に至っては「エドモンド本田」の「モダン」で勝負していました。
本選とは違い、自分の好きなキャラで勝負をするプレイヤーの姿が見られるのは予選ならではの楽しみなんだな、と思いますね。
2. まとめ
https://www.youtube.com/watch?v=nyeCZAcUO0g&t=31174s
今回は、白熱のカプコンカップXの予選1日目と2日目を紹介させていただきました。
多くの日本人選手が3日目の予選最終日を迎えたのは、誇らしい限りです。
しかし、本選に駒を進めるのはその中からたった1人です。
一体、誰がその切符を手にするのか、この続きは後編で解説していきますので、ぜひよろしくお願いします。