Artisan 零 XL MID レビュー! プロが使う大人気バランス系ゲーミングマウスパッド
PCゲーム、特にFPSやTPSをプレイする人は「ゲーミングマウスパッド」を使用していると思います。
ゲーミングマウスパッドはFPSなどのシューターゲームで重要な「フリック」や「トラッキング」などの「エイムの精度」に大きな影響を与えます。
ゲーミングマウスパッドは、FPSなどをプレイする人にとっては、ゲーミングマウスに次いで重要なゲーミングデバイスであると言えます。
今回は、様々なFPSタイトルのプロゲーマー(eSportsプレイヤー)にも採用されている国産の人気ゲーミングマウスパッド「Artisan 零 MID」をレビューします。
なお、今回レビューするのは「NINJA FX」と呼ばれるバージョンの最新版です。
「Classic」や旧型のNINJA FXとは使用感が異なる可能性があります。
1. Artisanとは?
https://www.artisan-jp.com/company.html
Artisan(アーチザン)とは、日本のゲーミングマウスパッドメーカーです。
※Artisanはゲーミングマウスパッドを越えたスポーツパッドを自称しています。
Artisanとは、英語で「職人」という意味です。
Artisan(職人)の名に恥じず、マウスパッド作りへの拘りは他メーカーを圧倒しています。
Artisanはテクノロジー的アプローチにより、原料・部材から厳選・開発を行ってきました。
Artisanのマウスパッドの品質・性能は世界中で認められ、現在はプロゲーマーやストリーマーなど多くの有名人がArtisanのマウスパッドを使っています。
あまりの人気の高さに、生産が追いつかなくなってしまっているほどです。
それでも、Artisanはマウスパッドを大量生産したりはしません。
なぜなら、大量生産してしまうと必然的に1つ1つの製品のクオリティが下がってしまうからです。
Artisanは売り上げよりも「高性能・高品質」な製品を製造し続けることを重要視しているのです。
Artisanのマウスパッドは「フラットパッケージ」に梱包されています。
そのため、開封時から巻グセが一切ない状態で使用することができます。
Artisanは様々なゲーミングマウスパッドを製造・販売しています。
2023年10月23日時点で販売されているゲーミングマウスパッドは以下の通りです。
【Artisanマウスパッド】
・零(ぜろ) ※新カラー橙が追加されました。
・疾風乙(はやておつ)
・疾風甲(はやてこう)
・飛燕(ひえん)
・雷電(雷電)
・紫電改(しでんかい)※V2にアップグレードされました。
2024年以降に「ROKKAKU」「ROKKAKU SPEED」が発売される予定です。
2. Artisanマウスパッドは固さで性能が違う
https://www.artisan-jp.com/fx-zero.html
Artisanのマウスパッドには「MID」「SOFT」「XSOFT」という中間層の硬度が異なる3つのバージョンがあります。
硬度によって使用感が大きく異なるため、自分のプレイスタイルやプレイするゲームに適した硬さのバージョンを選ぶようにしましょう。
※今回レビューするArtisan零はMIDバージョンです。
【中間層の硬さと性能の違い】
・MID:スピードが速く、マウスソールが沈み込まないので滑走速度が安定しやすい。
・SOFT:スピードはそこそこ、マウスソールが沈み込むので止め性能が高い。
・XSOFT:スピードが遅い、マウスソールが非常に沈み込みやすく止めやすいが滑走速度が安定しない。
中間層が硬いMIDはマウスソールが沈みにくく、安定した操作感が魅力的です。
中間層が柔らかいSOFTはマウスソールの沈み込みを活かして強力な止め性能を発揮できます。
XSOFTは沈み込みしやすすぎて操作感が安定しません。
常に脱力してエイムができる人だけにおすすめです。
3. Artisan 零について
【注意】
今回レビューするのは「Artisan NINJA FX 零 MID」の新型です。
Clasicc版や数年前に販売されていた旧型のNINJA FXとは使用感が異なる可能性があります。
Artisan 零は滑り出しの速さと止め性能を両立したバランスタイプのゲーミングマウスパッドです。
筆者が購入したMIDは中間層が硬いため、滑走速度が安定しています。
※SOFT、XSOFTはコントロール寄りのバランスタイプになります。
Artisan 零は新カラーが追加され、ブラックと橙(オレンジ)から選択できるようになりました。
なお、黒と橙で性能が異なるとの噂もありますが、橙色のArtisan 零を所持していないため、今回は比較検証を行いません。
Artisan 零 MID黒のみのレビューとなることはご了承ください。
【Artisan 零 MIDのサイズ】
・S:24 x 21 x 0.4 cm *MID は 3mm厚
・M:31 x 24 x 0.4 cm *MID は 3mm厚
・L:42 x 33 x 0.4 cm *MID は 3mm厚
・XL:49 x 42 x 0.4 cm *MID は 3mm厚
今回レビューするものはMIDのため3mm厚となっています。
4. Artisan 零 XL MIDの基本情報
https://www.artisan-jp.com/fx-zero.html#
Artisan零は、Artisanが有名な海外製マウスパッドに対抗して生み出したゲーミングマウスパッドです。
その有名海外製マウスパッドは、世界中のFPSプレイヤーが使用しており、当時は完全にマウスパッドの覇権を握っている状態でした。
その製品の品質に疑問を持ち、Artisan(職人)としての強いこだわりを持って生み出されたのが「Artisan零」です。
滑走速度は「有名な海外製マウスパッド」に寄せつつも、より素早い操作を可能にし、尚且つ止め性能が維持されています。
・素材:ポリエステル
・サイズ:490 x 420 x 3 mm
・エッジ:ステッチ加工あり
・デザイン:ブラック、橙(オレンジ)
5. Artisan 零のデザイン
【ブラック】
https://www.artisan-jp.com/fx-zero.html#
【橙(オレンジ)】
https://www.artisan-jp.com/fx-zero.html#
6. ステッチ加工は業界最高クラス
Artisan FX NINJA 零のエッジにはステッチ加工が施されています。
※Clasicc版にはステッチ加工が施されていません。
筆者が購入したArtisan 零は新型で、旧型のArtisan 零よりもステッチの幅が狭くなっています。
ステッチ部分はしっかりと縫い合わされており、滑走部分と一体化しているかのように縫われています。
ステッチ加工が施されていながら、まるでステッチ部分が無いかのような安定したマウス操作が可能です。
これ程までに高品質なステッチ加工は他メーカー製品では見たことがありません。
やはり、Artisanの自社製品の品質に対するこだわりは凄いですね。
7. 滑り止め性能はそこそこ
Artisan 零の裏面の滑り止めは吸着構造のラバーが使用されています。
MIDは中間層が硬くて3mmと薄いせいか滑り止めがSOFTやXSOFTほど機能していません。
一度張り付けば簡単に剥がれたりズレたりすることはありませんが、マウスパッドを設置する際に少しスルスルと滑る感じがします。
※デスク天板の素材によってグリップ性能は変化する可能性があります。
8. 滑走面・操作性
8-1. 表面素材について
Artisan 零 MIDの滑走面には「ポリエステル素材」が使用されています。
この素材は「Puretrak P-51」などでも使用されています。
ポリエステルは通常の布製マウスパッドよりも湿気や摩耗に強いのが特徴です。
ただし、アムンゼン織りを採用した「ハイブリッドマウスパッド」ほどの耐久性は無いので注意です。
使用されている素材は同じものの、触り心地や滑走速度はPuretrak P-51とは異なります。
表面は少しザラザラとしており、衣服やアームカバーに引っかかりやすいです。
8-2. 操作性について
Artisan 零 MIDはバランスタイプのゲーミングマウスパッドです。
※SOFT、XSOFTは少しコントロール寄りになるのでご注意ください。
初動は軽めながらも、表面のザラザラによる抵抗感を少しだけ感じます。
マウス滑走時は常に一定の抵抗感を感じます。これも表面のザラザラによるものでしょう。
マウスは表面の摩擦のみを利用して止めることができます。
中間層が非常に硬く、マウスソールが沈むことが無いので、常に安定したマウス操作が可能です。
その反面、中間層へのマウスソールの沈み込みを利用した止め操作は不可能となっています。
Artisan 零はフリックもトラッキングも幅広く対応できる性能をしています。
実際に「Valorant」や「Apex Legends」など、ゲームを問わずに多くのプロゲーマーも採用しているのも納得です。
滑りと止めの性能を高次元で両立している、他のゲーミングマウスパッドではなかなか見られない特徴を高次元で実現しています。
プレイするゲームを選ばないので、誰にでもおすすめできる非常に高性能なゲーミングマウスパッドです。
9. アームカバーとの相性
Artisan 零とアームカバーとの相性をテストしてみました。
テストにはCWXアームカバーとD-GLOWテフロン加工アームカバーを使用しました。
CWXアームカバーのような通常のアームカバーとの相性は良くありません。
表面のザラザラがアームカバーに引っかかってしまい、快適にエイムすることができませんでした。
D-GLOWテフロン加工アームカバーとの相性はとても良いです。
D-GLOWのアームカバーは表面にマウスソールと同じくテフロン素材が貼り付けられており、使用するマウスパッドを選ばないので当然の結果ではあります。
基本的に、Artisan 零とアームカバーの相性は良くないと考えてください。
10. まとめ
https://www.artisan-jp.com/fx-zero.html#
今回は「Artisan NINJA FX 零 MID XL」をレビューしてきました。
Artisan 零は、Artisanが「有名海外製マウスパッド」に対抗して販売したゲーミングマウスパッドです。
表面にはポリエステル素材を利用しており、触るとザラザラとしています。
通常の布製マウスパッドよりも耐久性が高いですが、ハイブリッドマウスパッドには劣るので注意が必要です。
Artisan 零はバランスタイプのゲーミングマウスパッドです。
滑り出しは速いのに、十分な止め性能もあるという、非常に高い性能を有しています。
Artisan 零の滑りと止めを両立した性能は世界中で評価されており、プロゲーマーやストリーマーはもちろん、競技エイマーやカジュアルゲーマーまでも幅広い層でリピーターが続出しています。
Artisan零は公式サイト、アーク、PCワンズ、一部家電量販店などで購入できます。
Amazonでも購入できますが、転売価格の商品が多いためご注意ください。
【Artisan(公式サイト)】
https://www.artisan-jp.com/