Puretrak P-51 Mustangレビュー! 滑り止めが最強で高品質なスピードバランス系マウスパッド
https://www.puretrak.com/products/p-51-mustang
PCでFPSやTPS、バトロワなどのゲームをプレイする人は、「ゲーミングマウスパッド」を使用していると思います。
ゲーミングマウスパッドは、「フリック」や「トラッキング」などシューターゲームの勝敗を大きく左右する「エイムの精度」に大きな影響を与えます。
シューターゲームにおいてゲーミングマウスパッドは、ゲーミングマウスの次に重要なゲーミングデバイスと言えるでしょう。
今回は、「Puretrak(ピュアトラック)」が2023年4月中旬に発売したばかりの最新ゲーミングマウスパッド「Puretrak P-51 Mustang(マスタング)」をレビューしていきます。
1. Puretrakとは?
https://www.puretrak.com/
「Puretrak(ピュアトラック)」は、アメリカのゲーミングデバイスメーカーです。
Puretrakが販売している製品は、全ての素材をアメリカ国内で調達し、製品本体・梱包・印刷物は全て大豆ベースのインクを使用し、環境に優しいトナー、リサイクルしやすい素材を使用するなど、リサイクルされた素材を使用して製造されています。
最近、世界中で話題になっている「SDGs(持続可能な社会)」への取り組みをゲーミングデバイスメーカーでいち早く取り入れた会社の1つと言えるでしょう。
Puretrakの製品は知名度は高くないものの、性能・品質共にとても優秀です。
eスポーツチームでの採用例もあり、国内外のレビュアーやストリーマーからも高い評価を得ています。
日本では公式代理店の「ふもっふのおみせ」でPuretrakの製品を購入することができます。
「ふもっふのおみせ」
https://www.fumo-shop.com/
2. 旧シリーズPuretrak CL1(旧:Talent)の強化版
https://www.puretrak.com/
Puretrakが過去に「Puretrak Talent」という商品名で販売していたゲーミングマウスパッド
「Puretrak CL1」というゲーミングマウスパッドがあります。
今回レビューする「Puretrak P-51 Mustang」は「Puretrak CL1」の表面素材をベースに、スピードを少し高め、ステッチ・裏面ラバーを含む全ての面でクオリティをアップさせた製品です。
Puretrak CL1はPuretrak製品の中でも特に評価が高かったため、Puretrak P-51 Mustangの期待値が高まっていたのも納得できますね。
3. Puretrak P-51 Mustang
「Puretrak P-51 Mustang(ピュアトラック P-51 マスタング)」は、2023年4月中旬に発売されたばかりの最新ゲーミングマウスパッドです。
サイズはXLのみの販売で、カラーはブラック・ブルー・オレンジから選択できます。
3-1. Puretrak P-51 Mustangの基本情報
https://www.puretrak.com/products/p-51-mustang?variant=40520054112317
Puretrak P-51 Mustangの表面摩擦係数については、公式サイトに数値が掲載されています。
しかし、この数字だけを見ても正直何が何だかよく分からないですよね。
詳しい使用感は後ほどお届けいたします。
・素材:ポリエステル(Puretrak CL1と同じ素材)
・サイズ:490×420×3.5mm
・エッジ:ステッチ加工あり
・デザイン:ブラック、ブルー、オレンジ
3-2. Puretrak P-51 Mustangのデザイン
ブラック
https://www.puretrak.com/products/p-51-mustang?variant=40520054112317
ブルー
https://www.puretrak.com/products/p-51-mustang?variant=40520054112317
オレンジ
https://www.puretrak.com/products/p-51-mustang?variant=40520054112317
3-3. エッジ加工はArtisan並み
Puretrak P-51 Mustangのエッジにはステッチ加工が施されています。
ステッチはかなりしっかりと縫い合わされており、解けてしまう心配は全く無さそうです。
また、ステッチは完全に滑走部分よりも低くなっているため、マウス操作に全く影響を与えません。
Artisanのマウスパッドと同等のステッチ加工が施されていると言っても良いでしょう。
3-4. アルファセルベースを採用した最強の滑り止め
Puretrak P-51 Mustangの裏面ラバーはこの上なく優秀です。
滑り止めには「アルファセルベース」と呼ばれる新素材が使用されています。
この素材は、先に発売された「Pulsar ESシリーズ」でも話題になっていました。
アルファセルベースの滑り止め性能は驚異的で、一度貼り付けると、ズレないどころか微調整さえも出来ないほどに滑りません。
滑り止めに関しては「全マウスパッドで最強の1つ」と言っても良いでしょう。
しかし、アルファセルベースにも悪い点が無いわけではありませんでした。
アルファセルベースは「強力な静電気」を発しています。
執筆時点の4月の下旬ですら、非常に強力な静電気を感じました。
マウスパッドを剥がす際にイヤホンをしていたのですが、静電気がイヤホンを通じで干渉して耳に「バチバチ」と当たって痛くなりました。
Puretrak P-51 Mustangなど、アルファセルベースのマウスパッドの触る際は、イヤホンを装着しないことをおすすめします。
3-5. 滑走面・操作性
Puretrak P-51 Mustangの滑走面は「ポリエステル系素材」が使用されています。
この素材は、Puretrakの旧製品「Puretrak CL1(旧:Talent)」で使用されていた物と同じです。
メーカーの表記ではPuretrak CL1を少しスピード寄りにした「中速~高速のマウスパッド」とされています。
まず、表面を触って感じたのは「触り心地の良さ」と「滑らかさ」です。
以前レビューした合成繊維を使用している「Puretrak MF1」程ではありませんが、非常に滑らかで触り心地の良い表面をしています。
Puretrak MF1と異なり、Puretrak P-51 Mustangは通常の布マウスパッドに近い素材が使用されている、コーティングが施されていないマウスパッドです。
また、少し前に流行した「ハイブリッド系のマウスパッド」でもありません。
筆者が使用経験があるマウスパッドで最も近い触り心地のマウスパッドは、「Odin Gaming ZeroGravity」であると感じました。
続いて、Puretrak P-51 Mustangの上でマウスを滑らせてみた感想です。
滑り始めの抵抗感は極めて少なく、とてもスムーズにマウスが滑り出します。
そして、程よい摩擦を受けながらマウスを止めることができます。
一部の海外のレビューでは「Artisan零に似ている、上位互換」という評価を得ていますが、安易に「Artisan零の上位互換」とは言えない性能だと思います。
表面の触り心地・滑らかさが全然違いますし、Puretrak P-51 Mustangの方が少しスピード寄りであると感じます。
ストッピングの性能に関してはArtisan零の方が優れていると感じました。
また、値段はPuretrak P-51 Mustangの方が圧倒的に高いため、同じ視点で比べづらいという問題もあります。
3-6. アームカバーとの相性
Puretrak P-51 Mustangとアームカバーと相性をテストしてみました。
テストにはCWXの指掛タイプのアームカバーを使用しました。
結論から言うと、Puretrak P-51 Mustangとアームカバーの相性は抜群です。
似た性能と言われている「Artisan零」とは違い、アームカバーの相性を気にせずに使用できるでしょう。
ただし、Puretrak P-51 Mustangの表面は非常に滑らかなため、アームカバー無しでも問題なく操作が可能です。
夏場など、汗でマウスパッドに影響を与えたくない時期や、少しでも肌への摩擦を無くしたい人は、アームカバーを装着すると良いでしょう。
3-7. P-51 Mustangと零式艦上戦闘機の関係性
https://ja.wikipedia.org/wiki/P-51_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
Puretrak P-51 MustangはPuretrakが「Artisan零に対抗するマウスパッド」として開発したことが予想されます。
なぜなら、名前の元となっているアメリカの戦闘機「P-51 Mustang」は、太平洋戦争時に日本の「零式艦上戦闘機(零戦)」に対抗するために開発された戦闘機だからです。
戦闘機のP-51 Mustangは、第二次世界大戦中~後期の最優秀戦闘機と呼ばれており、
数多くの優秀な戦果を上げたといいます。
マウスパッドに話を戻しますと、日本には世界的に有名でプロゲーマーにも採用例が多いマウスパッド「Artisan零」があります。
もちろん、Artisan零の名前の由来は日本の戦闘機である「零式艦上戦闘機(零戦)」です。
Artisan零は、アメリカでも非常に人気が高く、多くのゲーマーが使用していますが、日本から輸入する必要があり、値段も非常に高価な代物です。
日本国内でも入手困難なのですから、当然ですよね。
そんな中、Puretrakは「アメリカ国内で生産・販売できて零よりも優秀なマウスパッドを作ろう」と考えました。
そして、完成したそのマウスパッドに「Puretrak P-51 Mustang」と名付けたのです。
太平洋戦争で日本の零戦に対抗して開発されたP-51 Mustangがマウスパッドでも零の対抗馬として登場したわけですね。
なお、Puretrak P-51 Mustangはアメリカ国内で生産されているため、日本では逆に高価なマウスパッドとなってしまいました。
4. まとめ
Puretrak P-51 Mustangは、品質・性能共に素晴らしいマウスパッドです。
滑走面の品質、アルファセルベースを採用した最強の滑り止めは「最高」の一言です。
しかし、値段の高さから、簡単におすすめできるものでは無いとも言えます。
海外で比較されているArtisan零との値段の差は以下のとおりです。
【マウスパッドの値段比較】
Artisan 零:4,950円(送料抜き)
Puretrak P-51 Mustang:6,780円(送料込み)
日本に住んでいるみなさんは、Artisan零を購入したほうがコスパは良いかもしれません。
しかし、Puretrak P-51 Mustangも素晴らしいクオリティのマウスパッドであることは間違いありません。
Puretrak P-51 Mustangは、日本公式代理店の「ふもっふのおみせ」で購入が可能です。
「ふもっふのおみせ」
https://www.fumo-shop.com/mousepad-sole/puretrak.html