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X-raypadは、幅広いスピードのゲーミングマウスを揃えています。

スピード系で人気な「Aqua Control 2」は、Apex LegendsやOverwatch 2のプレイヤーに高い評価を得ています。

コントロール系で人気な「Aqua Control 零」は、ValorantやCS2のプレイヤーに高い評価を得ています。


今回レビューする「Minerva DNA」は、現在X-raypadで発売されているマウスパッドの中で最もコントロールに寄った性能をしています。

https://www.fumo-shop.com/x-raypad-minerva-dna-gold-black.html

X-raypad最大の魅力は、「価格の安さ」と「品質の高さ」です。

もちろん、1万円近くのマウスパッドには劣りますが、その値段からは考えられないクオリティです。


しかし、それはここ2年間で販売されたマウスパッドのみに限定されます。

旧型Aqua Control以前のマウスパッドは「滑り止めが弱い」「ステッチが高い」などの問題を抱えていました。

「X-raypadの品質改善の有無」

・改善済み：
Aqua Control +（WAVE）、Aqua Control 2、Aqua Control 零、Minerva DNA、Equate Plus V2など

・改善前：
Aqua Control +、Aqua Control Super、Aqua Control Speed、Equate Plus、Equate、Traigun、Minervaなど

https://shop.x-raypad.com/shop/minerva-dna-6mm-heavy-gaming-mouse-pads/

X-raypad Minerva DNAは、現在X-raypadで販売されているマウスパッドの中では最もコントロールに寄った性能をしています。


X-raypad公式サイトに掲載されている図でも最もコントロール寄りの位置に置かれており、性能グラフでも「Stopping Power（止め性能）」や「Accuracy（精度）」といったマウスのコントロールに重要な部分の性能が高いことが分かります。

代わりに「Slide（滑り）」や「Flick（振り）」といったマウスを高速に滑らせるスピード関連の性能が低いことも分かります。

X-raypad Minerva DNAは、マウスの滑走速度を犠牲にしてまでコントロール性能に振り切った「超コントロール系マウスパッド」であることが分かります。


正直に言いますと、Apex LegendsやOverwatch 2などのトラッキングエイムが重要なゲームとの相性は最悪だと思います。

Valorantなどのフリックエイムが重要なタイトルでも、スピードが不足しすぎていると感じる人が多いかもしれません。


それほどに、X-raypad Minerva DNAはコントロールに寄っています。

全く持って万人受けする性能をしていないと思います。

しかし、そんな尖った性能をしているマウスパッドだからこそ、ハマる人はとことんハマる可能性を秘めているとも感じます。

X-raypad Minerva DNAの厚みは「6mm」と非常に分厚いです。

通常のゲーミングマウスパッドは3mm～4mmが多いので、2倍近く分厚いことになります。

開封直後は、そのあまりの分厚さに笑いが込み上げてくるほどでした。


厚みがあることもあり、マウスパッド本体の重さもかなりあります。

6mm厚による滑走速度への影響は、後ほど滑走面と合わせてレビューします。

X-raypad Minerva DNAはエッジにステッチ加工がされています。

6mm厚のマウスパッドでステッチ加工がされているのは珍しいのではないでしょうか。


ステッチ部分は滑走部より少し低くなるように縫われています。

マウス操作時に引っかかってしまうことは無いでしょう。

X-raypad Minerva DNAの滑り止め性能は並み程度です。

最近流行しているPORONベースやアルファセルベースには劣ります。

滑り止めの素材は同社のAqua Control 2やEquate Plus V2に採用されている物と全く同じです。


Aqua Control 2などでもゲームプレイ時にマウスパッドがズレるような問題はありませんでしたが、Minerva DNAはマウスパッド本体の重量が重いこともあり、グリップ性能が高まっているように感じます。

ゲームプレイに必要なグリップ性能を有しているので、これで十分だと思います。


X-raypadは滑り止めを更に改善したマウスパッドをゲームイベントで展示していました。

今後発売される新作ではそれらの新素材が採用されるかもしれませんね。

X-raypad Minerva DNAの表面にはX-raypadいわく「超精密ニット」が使用されているとのことです。

抽象的で良く分かりませんが、さわり心地は「PureTrak MF1」に近いので「合成繊維」を使用しているのだと思います。


滑走速度もPureTrak MF1に近く、滑り出しが鈍いコントロール系となっています。

表面は非常に滑らかで、サラサラとしています。

人気のPulsar ES2も「サラサラ系」と呼ばれていますが、それとは感触が異なります。


X-raypad Minerva DNAは、より表面の布に密度を感じるサラサラ感です。

X-raypad Minerva DNA は「超コントロール系」のマウスパッドです。

滑り出しはそれほど遅くはないのですが、滑り出すと少しぬめっとした感触で強い抵抗感を感じます。

そして、強いブレーキ感でマウスの停止をアシストしてくれます。

ValorantやCS2などの止め性能が重要なゲームをプレイしている人や、スナイパーライフルやショットガンを得意としている人には扱えるかもしれません。


その反面、Apex LegendsやOverwatch 2、他のゲームでもアサルトライフルやサブマシンガンを得意としている人には適していません。

良くも悪くも、完全にコントロールに全振りした性能をしています。


X-raypad Minerva DNAは6mm厚のマウスパッドです。

表面はそこそこ柔らかいので丸型のソールなどは力を入れると沈んでしまいます。


マウスソールが沈み過ぎてしまうと、滑走が不安定になったり、マウスの底を擦ってしまいます。

丸型ソール（汎用ソール）、または純正でもソールが小さいマウスを使用している人は注意しましょう。