【VALORANT】公式大会 2021 VCT - Masters Stage 3 ベルリン、激闘の10日間。世界王者となったのはこのチーム!【前編】
VALORANT人気が国内でも高まる中、世界が注目する Valorant Champions Tour Masters が9月9日より開幕します。
ここではそんなVALORANT Champions Tour(以下VCT)とはどんな大会なのかといったところをご紹介させて頂きます。
1. 世界が注目する『VALORANT Champions Tour』とは?
VCTはChallengers、Masters、Championsの3段階に分けられ構成されている大会となっています。
各リージョンで地域代表を決める大会がChallengers。
その地域大会で上位の成績を収めたチームが出場する国際大会となるのがMasters。
これらの大会が年に3度行われ、シーズン最後にこれら大会でさらに上位の成績を収めた各リージョン代表チーム16組が出場するChampionsが開催されます。
今回のMastersはStage3(3度目)となっており今年最後のVCT Mastersです。
国内からはZETA Division、Crazy Raccoonの2チームが出場する予定となっています。
1-1. 各国のトッププロチームが揃う2021 VCT Masters ベルリン!
VCT Masters では各国のトッププロチームが大会を大いに盛り上げてくれます。
そんなハイレベルな戦いが見れるのはVCTだけの一番の魅力と言えるでしょう。
また各リージョンのチームを知り、選手を知ることでよりこの大会を楽しむことが出来るため更に深い所でVCTを楽しみたいという方は、国内のみならず各リージョンの予選ステージChallengersのチェックも忘れずにしておきたいところ。
地域ごとに戦い方に違いがあるのも特徴で、そういった事前知識を備えておくと彼らの戦いをより理解でき、何も知らずに見たときとでは違う楽しさも味わえるはずです。
1-2. 国内の人気強豪2チームが参戦
前述した通り国内からはChallengersを1位通過で勝ち上がったZETA Division。
惜しくも2位通過となってしまったCrazy RaccoonがこのMasters Berlinに参戦します。
元祖国内王者との呼び声が高いZETAは初のMasters出場となっており、世界からも注目される存在となっています。
また、Crazy Raccoonは前回のアイスランドで行われたMastersに出場しており、今回2度目の挑戦になります。
前回大会では予選グループを突破できず、2敗という悔しい結果となってしまったこともあり、今大会に懸ける思いは他チームの比ではないはず。
タクティカルシューター系のゲームで日本はマイナーリージョンであまり強くないと昔から言われ続けています。
日本から世界へ挑戦するこちらの2チームにはそういった弱いイメージを払拭できるような戦い方を世界にみせつけ、今大会で大暴れしている姿をぜひ国内のファンに届けてほしいですね。
2. 2021 VCT Masters Berlin 試合結果はこちら
ここからは2021 VCT Masters Berlin 予選グループステージの結果となっています。
ネタバレは避けたいという方はここから試合結果も載っていますので注意してください。
2-1. Group Stage-GroupA
チーム1:Vision Strikers - KR
チーム2:Acend - EMEA
チーム3:Super Massive Blaze - EMEA
チーム4:Paper Rex - SEA
一位通過となったのは韓国リージョンから参加しているVision Strikers。
初戦PRX戦(Paper Rex)、グループリーグ決勝Acend戦をどちらも2-0で勝ち上がり予選グループを勝ち上がりました。
両チームともにストレート負けと一見圧倒されたように結果だけ見ると見えますが、試合内容は実にいい試合と言えました。
しかしあと一歩VSには届かなかず、結果的には1マップも落とさず勝ち上がることができたVision Strikers。
こちらのグループリーグにはEMEAという激戦区を勝ち抜いた2チームAcend、SMBがいましたが、彼らを押さえて一位通過というのは、さすがはEスポーツ大国である韓国リージョンを一位通過したチームといったところではないでしょうか。
また、Paper Rexには今大会でも注目のデュエリスト使い、Forsakenが在籍しています。
彼は素晴らしいパフォーマンスを今大会でも発揮しますが、惜しくも0-2という悔しい結果となってしまいました。
2-2. Group Stage-GroupB
チーム1:Team Envy - NA
チーム2:KRU Esports - LATAM
チーム3:Keyd Stars - BR
チーム4:ZETA Division - JP
グループBには日本チームであるZETAのいるグループとなっており、国内のVALORANTプレイヤーの方は注目している方も多いのではないでしょうか。
同グループにはNAの強豪Envy、ブラジル予選を一位で通過したVK、前回大会のStage2 Masters にも出場するLATAMの強豪KRUとなっています。
激戦区NAを勝ち上がったEnvyが1マップも落とすことなくストレートで勝ち上がるものの、初戦のブラジル代表VKにはオーバータイムでの接戦を強いられるなどスピード感のあるブラジル戦術に苦しめられながらも見事一位通過となりました。
また二位通過のKRUは初戦で日本代表ZETAを2-1で倒しますが、続くアッパーブラケット決勝でEnvyに敗れロワーへ転落。
グループリーグ突破の座をかけてVKとのラストマッチ、2-0でKRUが前回大会出場の意地を見せ見事勝利。
結果はストレート勝ちですが、内容は1マップ目13-11、2マップ目13-11とオーバータイムにはいかなかったものの、かなりの接戦となりました。
日本予選を一位で通過したZETAは残念ながら2敗で世界大会を去る形となってしまいました。
2-3. Group Stage-GroupC
チーム1:100 Thieves - NA
チーム2:Gambit Esports - EMEA
チーム3:Crazy Raccoon - JP
チーム4:Havan Liberty - BR
こちらのグループCにはみなさんが注目しているであろう日本のチームCRことCrazy Raccoon。
そして今大会優勝候補の一角であるEMEA Gambit、NA 100Thievesの強豪2チーム。
最後はブラジル予選2位通過で今大会最もハイテンポな試合をみせるBR Havanの4チームで構成されたグループとなっています。
我らがCRにとっては優勝候補と言われている2チームに勝たなければ予選を突破できない地獄のようなグループリーグとなりました。
気になるグループC予選は、100Tが一位通過、Gambitが二位通過という結果に。
事前評価段階ではGambitが一位通過予想されており、多少予想とは外れたものの強豪2チームが順当に予選を勝ち抜けました。
GMBと100Tの試合はGMBが敗れはしたものの、試合は終始GMBペースでした。
1戦目のアセントではなんと13-5という大差で100Tを圧倒しており、続くIceBoxでは前半戦を9-3という圧倒的リードで折り返すも、100Tの今大会最年長レジェンドプレイヤーのHikoにクラッチプレイなどでペースを乱されそこから11-13で逆転されしまいます。
最終マップも10-13と流れはGMBでありながらも気合で100Tが押し切りNAの意地というものをみせられた気がしました。
日本チームCrazy Raccoonも初戦GMBには大敗をするものの、続くHL戦を勝利し、GMBとのリベンジマッチでも前回の戦いからは想像もつかないほどの接戦を繰り広げ世界に日本の強さというものをみせてくれました。
2-4. Group Stage-GroupD
チーム1:G2 Esports - EMEA
チーム2:Sentinels - NA
チーム3:F4Q - KR
チーム4:(欠場)Bren Esports - SEA
グループDではビザの関係で1チームが欠場となってしまい、総当たり戦の特殊なグループリーグとなっています。
またこちらのグループには前回大会の優勝チーム、SENTINELSがいるグループとなっており、注目度は他グループの比ではないでしょう。
そんなグループで彼らと戦うのはEMEA二位通過の強豪G2 Esports。そしてKR予選二位通過のF4Qとなっています。
G2はSNS上のパフォーマンスが毎度話題を呼びますが、今大会でもしっかりとそういったエンタメを披露してくれました。
SNS上で敵チームを煽ったり、試合中の煽り行為は一見マナーが悪いように感じてしまう方もいるかもしれませんが、それはあくまでパフォーマンス。
絶対にランクマッチなどで真似はしないように注意しましょう。こちらのグループリーグの結果はG2、Sentinelsが互いに3W1Lで予選を突破。
グループ予選で現世界王者Sentinelsがまさかの黒星をつけらてしまいます。そのSentinelsを0-2で倒したG2はやはり気をつけなければならないEMEAの強豪チームと言えますね。
F4Qは苦しくもG2、Sentinels相手に1勝も挙げることが出来ず辛い世界大会となりましたが、試合内容は悪くなく世界で戦えるだけの力をしっかりとみせてくれました。
特にレイズを使うBunnyの素早いエントリーなどはレイズ使い世界一を自称するだけのことはあり、視聴者を沸かせるプレイを度々していました。
3. 日本チームの活躍は・・・
3-1. ZETA Division編
まずは世界大会初出場となるZETA Division。1戦目はKRUとの対戦となりました。
1マップ目アセントでは前半を11-1という圧倒的大差で折り返し(負け側)となり、世界大会の洗礼を浴びるZETA。
後半戦苦しい中なんとかいつもの力を出す事で、7本返すなどの意地をみせますが結果は13-8となり1マップ目を落とします。
しかし、続くスプリットではいつものパフォーマンスを発揮することができZETAらしい戦いをみせ見事5-13という大差で1マップ取り返すことに成功。
3マップ目も前半は健闘するも後半戦一気に崩れ13-7で初戦KRU戦を敗北します。
とは言え、世界で戦える実力が日本チームにはあるぞといったところを見せてくれる良い一戦だったように感じました。
続く2戦目VK戦はなんと2-0のストレート負け。
1マップ目ブリーズでは13-3、得意のスプリットでも13-4という大差で負けてしまい、終始VKの勢いに飲まれ苦しい世界大会を経験したZETA Division。
いつものポテンシャルをしっかりと発揮できれば予選通過も出来たかもしれないZETAでしたが、初の世界大会はいつも通りの力が出せず2敗という苦い結果となってしまいました。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。2021 VCT Masters Berlinのグループ予選の結果、日本のZETA Divisionの活躍など大会の魅力をご紹介させていただきました。
後編では日本から出場しているもう1つのチームCrazy Raccoonの活躍やプレイオフの試合結果などVCT Mastersの最終結果までしっかりと紹介させて頂いています。
気になる方はそちらもぜひチェックしてみてくださいね。