【VALORANT】公式大会 2021 VCT - Masters Stage 3 ベルリン、激闘の10日間。世界王者となったのはこのチーム!【後編】
1. VALORANT Champions Tour Mastersの面白さとは
1-1. 魅力的なチームの数々
まず初めに挙げたいのが各リージョンから選び抜かれたトップチームが出場するという点。
国内のVCTしか見たことない方や、全くVCTを見たことがないという方でも「世界のレベルはこんなにも高いのか」「montage動画で見たことある!」なんていうプレイも数多くみることができるのは、ハイレベルなチームの揃うこのVCT Mastersで誰もが楽しめる部分と言えるでしょう。
またさらに深くチームの魅力や個人にスポットを当て、深堀していく事で推しプレイヤー、推しチームなんかを見つける事ができ、VCTをより楽しむことができるはずです。
リージョンごとに違ったカラー、戦い方を見せてくれるのがVALORANTのトッププロチーム。
そんな魅力的なチームが一堂に会するのはこのVCTだけとなっています。
1-2. 日本、アジア勢の活躍
前述した”チームの魅力”といった部分に近い楽しみ方にはなりますが、国内またアジア勢のチームが世界の大きな舞台で活躍している姿は、普段こういった大会を見ない方でもアツくなれるものがあるはずです。
また普段から国内のVCTを見ている方にとっては自分の事以上に勝てば喜ぶことができ、負ければ悔しく感じ、ワクワクやドキドキといったアドレナリンが爆発するような感覚になること間違いないでしょう。
ワールドカップ、オリンピックなどスポーツの世界大会と同じく、普段見ない方が見ても十分そういったドキドキ感や一体感を味わうことができるのは世界大会ならではの楽しみ方です。
1-3. 世界トップの人気プレイヤーのプレイに注目!
世界中から注目を浴びるようなトッププレイヤーが集うVCTでは、彼らの活躍をリアルタイムでみることができる数少ない機会となっています。
Youtubeなどの動画でまとめられているカッコいいプレイや、とんでもない連携、個人技など超ハイレベルなプレイを見ることができるのはVALORANTプレイヤーにとってなによりの魅力ではないでしょうか。
今大会ではTenZ、cNed、nAts、Heats、Forsaken、Staxなど各国の人気トッププロ選手が多く参加しています。
こういった大会で彼らのプレイを見てファンになる方も少なくないはずです。
そんな彼らのスーパープレイを楽しむのもVCTの楽しみ方として良い方法かもしれません。
2. 2021 VCT Masters Berlin 試合結果はこちら
ここからは2021 VCT Masters Berlin プレイオフの結果となっています。
ネタバレは避けたいという方はここから試合結果も載っていますので注意してください。
2-1. Play offs
Play offs 進出チーム紹介
SENTINELS - NA1位通過、グループ予選2位通過。
100 Thieves - NA2位通過、グループ予選1位通過。
Team Envy - NA3位通過、グループ予選1位通過。
Gambit Esports - EMEA1位通過、グループ予選2位通過。
Acend - EMEA3位通過、グループ予選2位通過。
G2 Esports - EMEA4位通過、グループ予選1位通過。
Vision Strikers - KR1位通過。グループ予選1位通過。
KRU Esports - LATAM1位通過。グループ予選2位通過。
こちらの合計8チームで戦うのは Play offs となります。
2-2. Quaterfinals
Acend VS 100 Thieves
・1-2 100T WIN
SENTINELS VS Team Envy
・0-2 ENVY WIN
Gambit Esports VS Vision Strikers
・2-1 GMB WIN
KRU Esports VS G2 Esports
・0-2 G2 WIN
となっております。
Playoffs初戦でまさかの現世界王者であったSENTINELSが敗退という波乱が起こるも他は事前評価通り順当に勝ち上がった1回戦目となりました。
次のSemifinalsでは上のブロックではNA同士がぶつかり、下のブロックではEMEA同士がぶつかるというなんともおしろいトーナメントになり決勝戦はタクティカルシューターでは長年因縁のあるNA VS EU(EMEA)がこの時点で確定となりました。
2-3. Semifinals
Team Envy VS 100 Thieves
・2-0 ENVY WIN
G2 Esports VS Gambit Esports
・0-2 GMB WIN
NA対決、EMEA対決を制したのはENVYとGMBとなりました。
ENVYはチーム全体の仕上がりが素晴らしく特に輝いていたのはなんといってもyayでしょう。
今大会でジェットを使うプレイヤーは全員とんでもなくハイレベルな選手ばかりですが、その中でもyayの仕上がりは一つ抜けているように感じました。
対するEMEA対決を制したのはお手本のような攻め方、今大会もっとも安定した戦い方をみせるGambit Esportsとなりました。
そんな隙の少ないGMBの注目選手はなんといってもnAtsでしょう。
センチネル、コントローラーを使うプレイヤーながらACS(アベレージコンバットスコア)ランキング上位に名前を連ねているところを見ると、彼のポテンシャルの高さがよくわかります。
2-4. Grandfinals
Gambit Esports VS Team ENVY
・3-0 GMB WIN
Masters Berlinの最終戦はGMB対ENVYになりました。
最終戦に相応しい強さを誇る両チームですが、事前評価ではGMB有利と出ていました。
結果は事前評価通りとなりましたが試合内容はとんでもなくハイレベルで最終戦に相応しいアツい試合でした。
1マップ目は互いに一歩も譲らず15-13のオーバータイムでの決着。これ5戦目までもつれる試合になるだろうと誰もが予想したことでしょう。
続く2マップ目ではENVYが4-8の優勢で前半を折り返しますが、後半CR戦でもみせた怒涛の粘りをGMBがみせ13-11の逆転勝利を掴みます。
この2マップ目ではyayのとんでもプレイが飛び出るなど個人的には、今大会で最もハイレベルなプレイが見れた気がしました。
このまずい流れのまま始まる続く3戦目。スプリットをなんとか6-6で折り返すENVYでしたが終始押され気味、流れも良くないまま3マップ目後半戦へ。
しかしENVYは悪い流れを変えることができず試合は13-9のGMB勝利となりMasters Berlin最終戦はGambit Esportsのストレート勝ちで幕を閉じました。
3. 気になる 2021 VCT Masters 最終結果まとめ
3-1. Crazy Raccoon編
その予想を裏付けるかの如く初戦GMB戦は1マップ目13-1、2マップ目13-1で、28ラウンド中2ラウンドしかとれないという前代未聞の大敗を期すことになりました。
見ているこちら側も辛くなる試合内容でしたが、選手達はそれ以上につらい経験となったことでしょう。
もちろん実力をしっかりと発揮できなかったのは間違いないでしょうが、本番で実力を出すというのもプロ選手にとって必要な力であり、それを言い訳に負ける事はプロチームには許されません。
続く2戦目、前日の大敗後の試合ということもあり、気持ちがしっかりとリセットできているか不安な部分がありましたが、そんな不安を一切感じさせない試合をCRはみせてくれました。
1マップ目では前半戦から7-5有利から折り返し最終的に13-9で勝利。続く2マップ目も9-3有利でディフェンダー有利マップであるスプリットのアタッカーサイドを乗り切り、13-8で見事ストレート勝ち。
前日大敗したあとのメンタルとは思えないほど強気なプレイといつもの実力をキッチリと出し切るCRらしいプレイをみせ国内初の世界大会での白星を勝ち取ります。
ロワ―ブラケット決勝は初戦で大敗してしまったGMBとのリベンジマッチ。正直先日の戦いを見た誰もがこのGMB戦は大敗してしまうのではないだろうかという予想をしていたことでしょう。
結果から言うと2-0のストレート負けとなり予想は半分的中します。しかしながら試合内容は天と地ほど差があるものとなりました。
初戦アセントは前回1ラウンドしか取れなかったディフェンダーサイドをなんと5-7有利で折り返すというだでも予想しなかった展開に。
しかし後半GMBは得意のディフェンダーサイドで意地を見せ13-8でしっかりと得意マップアセントを押さえます。
1マップ目を落としてしまうものの、前回1ラウンドしかとれなかったチームとは思えないほど良い戦いをみせたCRは続く2マップ目アイスボックスにすべてを懸けます。
2マップ目でも前半有利で折り返したのはまたしてもCR。4-8でアタッカーサイドで有利をつくります。
この流れは完全に勝ちの流れかと思われましたが、後半またしてもGMBが粘りをみせオーバータイムへ突入します。
最終的に14-12敗北という形で2マップ目アイスボックスを落としてしまったCRの世界大会はここで終わってしまいました。
しかしながら優勝候補のGMBをここまで苦しめたチームはそうはおらず、日本が世界で戦えるだけの力を持っているという事を証明したCrazy Raccoonには世界中から賞賛の声が寄せられていました。
たらればにはなってしまいますが、もしアイスボックスをCRが勝っていれば、続く3マップ目はCR得意のスプリットということもあり、もしかしたらGMBを破るといった未来があったかもしれません。
今回のMasters世界大会は惜しくも負けてしまったCRでしたが、年末に予定されるChampionsに出場が決まっているCRのVCTはまだ終わりません。
ここでの経験は必ず次に繋がることでしょう。
4. 年末に開催予定、真の世界一を決めるVCT Championsも見逃すな!
今年の12月にはシーズン最後のフィナーレを飾る今年最後の世界大会『2021 VALORANT Champions Tour Champions』が開催予定されています。
前回のアイスランド大会、今回のベルリン大会でのサーキットポイント取得数上位16チームがこの大会への出場権を得ます。
現在出場が決定しているチームは、Gambit Esports 、SENTINELS、Team Envy、KRU Esports、Team Vikings、Keyd Stars、Acend、Fnatic、Vision Strikers、X10 Esports、Team Secret、そして日本からはCrazy Raccoonの合計12チームの出場が決定しています。
残りの枠を懸けて熾烈な争いがNA、EMEA、SA Last Chance、APAC Last Chanceでこれから行われる予定となっています。
国内からはZETA DivisionがAPACに出場が決まっているため、ぜひともベルリンでの悔しさをバネにこちらの大会で優勝できるよう応援していきましょう。
5. まとめ
いかがだったでしょうか。VCT Masters 激闘の10日間を余すところなくお伝えさせて頂きました。
こちらの記事でもっと試合の詳細がみたいなどの興味を持った方は是非、YoutubeやTwitchのアーカイブをチェックしてみてくださいね。