日本のeスポーツ業界も一流スポンサー企業が増加?!スポンサー企業は何をしているの?

公開日: 2020/12/24

日本ではまだまだ発展途上であるeスポーツ業界。
海外では多くの大手大企業がeスポーツチームであったり選手個人、大会などに出資しています。
なぜそれほどまでに海外では大企業が出資をしているかというと、スポンサーになると企業側にも当然大きなメリットがあるためです。

日本でもこういった海外の動きを経て、今や国内大手企業がこぞってスポンサーに名乗りをあげています。
今後こういった大企業の出資を得てeスポーツ業界は更なる飛躍を遂げることになると言えるでしょう。

大会の規模拡大であったり、広告であったりeスポーツを国内にもっともっと馴染みのあるものにするためには大きな資金が必要になってきます。
そのためにも、国内外問わず大手企業の力を借りeスポーツを日本また世界に広げていってもらいたいですね。

1. 大手企業がスポンサード理由

冒頭でも書いた通りスポンサーする企業側にも大きなメリットがいくつかあげられます。

1-1. 集客力の高さ

まずはじめに、集客力の高さという点です。
現在世界でeスポーツをプレイしている人口は約1億3000万人と言われています。
これは野球やサッカーなど世界でメジャーなスポーツと比べても3~4倍の人口ほど。

その中でも人気の高いLOL(League of Legends)の競技人口は1億人以上にも登り、これだけの市場があり、更にその規模の拡大も期待されているとなると、かなりの集客を期待出来ますよね。

1-2. 拡散力の高さ

eスポーツ業界で活動されている方は、主にプロゲーマー又はプロストリーマー(配信者)が 多く、どちらもこの業界において大きな影響力をもっています。

さらに、SNSや自身の配信を通して多くの情報を日々発信しているため、彼らの発信した情報はすぐに直接ファンの元に伝わります。

つまり、人気選手や人気ストリーマーのスポンサーにつけば、自社製品のPRにつながりますよね。情報発信を日々しているからこそPRの効果は絶大と言えるでしょう。

1-3. 今後の市場拡大

まだまだ国内では未だ発展途上といってもよいeスポーツ業界です。
10代20代の若い世代が注目する文化であるeスポーツは、今後さらに発展すると言われています。
近いうちにオリンピック競技になるのではないかと言われているほどです。

2. eスポーツを支える国内企業

eスポーツに協賛、出資するスポンサー企業は年々増えています。

こちらでは具体的にどういった企業がどんなゲームに関わっているのか、またどういった支援をしているのかなどを掘り下げていこうと思います。

2-1. 日清食品


世界最大級の格闘ゲーム大会「EVO」などに協賛している日清食品。
プロゲーマーのウウェアであったり配信画面などでもちらほら名前を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

大会の会場ではカップヌードルが配られるなど様々な支援をしています。

また1日のほどんどを家で過ごし半日以上をゲームについやすゲーマーにはインスタントヌードルなどの手軽に食べれる食品は欠かせない物と言っても過言ではありません。

2-2. TOYOTA


大手車メーカーのTOYOTAは、一見eスポーツとあまり関係ないんじゃないの?と思う方も多いはず。
実はeスポーツのオンラインイベント施設を無償提供などをしており、若者との接点づくりを積極的に取り組んでいる企業なのです。

また、グランツーリスモというゲームタイトルでは、オフィシャルパートナーとなり、eモータースポーツに本格参入することにもなりました。

2-3. au(KDDDI)


様々なサービスを手掛けるauは、DetonatioN Gamingのチームスポンサーや日本eスポーツ連合(JeSU)のオフィシャルスポンサーでもあります。
国内におけるeスポーツの普及へのバックアップを全面的に行っている企業の1つです。

2-4. 日本テレビ


テレビ局の中で最も早くeスポーツ業界とかかわりをもったのは、日本テレビです。
自社のeスポーツチーム「AXIZ」を立ち上げるなど、様々なゲームタイトルの大会に積極的に参加しています。

現在ではLoL部門、シャドウバース部門、格闘ゲーム部門の3つがあり、どの部門でも大きく活躍しています。

3. スポーツアパレルブランドも参入


協賛企業の中でも、最近はスポーツアパレルブランドなどの衣類メーカーなども多くみられます。
eスポーツ業界では他のスポーツ同様プレイ中やメディアに出る際はユニフォームを着用することがほとんどです。

ゲームプレイは長時間になる事も多く、ストレスで致命的なミスプレイを引き起こしてしまう事も多くあります。
そんな長時間のプレイにもストレスを最大限軽減すべく作られたのがeスポーツウェアなのです。

高い伸縮性や吸汗、速乾と抗菌、防臭にすぐれており、汗をかいてもすぐ乾く素材でつくられています。
従来のスポーツ同様に、様々な工夫がeスポーツウェアには盛り込まれています。

この、eスポーツウェアを手掛けるブランドの中の1つに「チャンピオン」というブランドがあります。
こちらは国内スポーツウェアブランドで初めてeスポーツ専用ウェアを手掛けたブランドです。

チャンピオンが手掛けているウェアは、上記のような基本性能に加え、eスポーツ用ということで更なる工夫が加えられています。

eスポーツ大会は基本屋内で行われるため常に冷暖房がきいてる環境下にあります。
さらに、電子機器に囲まれてることもあり乾燥した環境でのプレイが基本です。

これだけの条件がそろうと静電気の発生は不可避と言えますが、eスポーツウェアでは、素材に静電気軽減効果のある縫製糸が採用されています。

また、格闘ゲーム用のアーケードコントローラーは太ももにおいて使うユーザーが多いため、eスポーツウェアには太もも部分にシリコンプリントが施されているようです。
激しい入力でもコントローラーがズレない様な工夫が施されてるというのは、プレイヤーにとっては大変助かる工夫と言えるでしょう。

チャンピオン(ヘインズブランズジャパン)はDetonatioN Gamingとの複数年オフィシャルアウトフィッター契約も発表しており、今後もeスポーツ発展に大きく貢献していきたいと意気込むほど。
このような企業の支えがあることで、今のeスポーツ業界があると改めて実感させられます。

4. eスポーツ業界の今後の盛り上がり

eスポーツ業界を盛り上げるために様々なイベントや大会が世界各地で開催される中、日本でも様々な取り組みが行われています。

今後さらなるeスポーツ業界の発展が予想される中、どのようなイベントがあるのかご紹介させて頂きます。
もし興味を惹かれるイベントがあれば1度足を運んでみてはどうでしょうか。

4-1. 全国高校eスポーツ選手権


全国高校eスポーツ選手権は、全国の高校生を対象にしたeスポーツ大会になります。
主催は毎日新聞社とサードウェーブです。
日本でもっとeスポーツを発展させたいという思いから出来たこちらのイベントは、今回で2度目の開催となります。

競技タイトルは「ロケットリーグ」「リーグオブレジェンズ」の2種目。
プロの試合にはない熱気や若いパワーが開場中に広がっており、大いに盛り上がったイベントの1つと言えるでしょう。

4-2. Intel World Open


世界的企業インテルが主催するeスポーツ世界大会が日本での開催が決定しています。
こちらは2020年の東京オリンピックに合わせて開催される模様です。

種目となるゲームタイトルは「ストリートファイターⅤ」「ロケットリーグ」の2種目。
こちらの大会は東京オリンピック直前に行われる予定で、ファイナルが7/22~7/24の3日間が予定されています。

※イベント全体が新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2021年に延期される事が発表済み

賞金総額は50万ドル。
運営は世界最大のeスポーツカンパニーESL。

ストリートファイターⅤは1チーム4名による団体戦、ロケットリーグはゲームルール通りの3vs3形式の対戦となります。
こちらの大会の予選はプロ、アマ問わず誰でも参加できるオープン大会となっていますので、気軽に参加してみてはいかがでしょうか。

4-3. RAGE


国内の大会では歴史のあるRAGE。RAGE 2020 SUMMERは、残念ながら新型コロナウイルスの影響によりオンライン予選となっていしまいました。

前回のRAGEでは日本初のバーチャル空間「V-RAGE」β版にてオンラインとオフライン同時開催をするなど様々な挑戦を試みているイベントの1つです。
V-RAGEでは、ユーザーはスマホやPCからのeスポーツ観戦を楽しむことができ、国内外でイベント中止が相次ぐ中新しい形のeスポーツエンターテインメントを魅せてくれたのではないでしょうか?

1万人を超える来場者数を記録し、初めての試みとは思えないほどの成果を出したと言っても過言ではないでしょう。

5. まとめ

今回はいかに様々な企業や団体、イベントに支えられてeスポーツがここまで発展してこれたかと言う事を紹介させて頂きました。

皆さんの中には「eスポーツのことをまだ全然しらないよ」という方も多く居られるかと思います。
世界でこれだけの盛り上がりを見せるeスポーツ業界。
これから先日本でも更なる発展が期待されている中、知らないというのはもったいないです!

今回の記事で興味を持っていただけたのであれば1度eスポーツタイトルをプレイするもよし、eスポーツのイベントに参加するもよし。
どのような形であれ一度この世界に触れてみてください。必ずeスポーツの魅力に気づかされるはずです。