初代「ゲームボーイ」34周年!ポケモン、テトリス、カービィなど現在も人気のゲームを生み出した歴史的ゲーム機

公開日: 2023/5/3
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34年前の1989年(平成元年)4月21日に任天堂の携帯ゲーム機「ゲームボーイ(GB)」が発売されました。

ゲームボーイは、任天堂が「ゲーム&ウォッチ」の次の世代に発売した携帯ゲーム機で、カートリッジ交換式による1つの本体で複数のゲームを遊べるようにした、当時では画期的な携帯ゲーム機でした。

同じようなカートリッジ交換式のゲーム機には

・セガの「ゲームギア」
・バンダイの「ワンダースワン」
・ホームエレクトロニクスの「PCエンジンGT」
・SNKの「NEOGEO POCKET(ネオジオポケット)」

などがありましたが、いづれもゲームボーイのようなヒットには至りませんでした。


ゲームボーイはモノクロ(正確には緑っぽい)の液晶画面を採用しており、コントラストボリュームで濃淡を表現することも可能でした。

ゲームボーイシリーズのゲーム機は後に「ゲームボーイポケット」などの派生ゲーム機、
カラー出力に対応した「ゲームボーイカラー」、高性能な「ゲームボーイアドバンス」と、2006年まで17年もの間に渡って販売され続けました。

1. ゲームボーイの歴史

ゲームボーイの歴史についてご紹介します。

1-1. マリオパワーでローンチ当時から大人気


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ゲームボーイは「ファミコン並のハイクオリティなゲームを持ち運ぶ」をコンセプトとした携帯ゲーム機です。


当時の任天堂は次世代機の「スーパーファミコン」を並行して開発していたため、ゲームボーイに多額の開発費をかけることができませんでした。

そのため、電池の持続性と価格を抑えるために「モノクロ画面」でゲームボーイを発売することを決断しました。

当時、任天堂の社内では「今更モノクロ画面で売れるのだろうか?」と、疑問の声もあったようです。


そんな意見もありながら、ゲームボーイは発売直後から爆発的なセールスを記録します。

ゲームボーイは発売開始から数カ月間は全国のおもちゃ屋で品切れ状態が続いていたといいます。


ゲームボーイが品切れになった大きな理由は、ローンチタイトルの「スーパーマリオランド」でしょう。

「ファミリーコンピューター(ファミコン)」で、歴史的大ヒットを記録した「スーパーマリオブラザーズ」が、携帯機でどこにでも持ち運べるのですから人気が出ないわけがありませんよね。

大人には同時に発売された麻雀ゲーム「役満」も人気があったようです。

1-2. テトリスの登場で爆発的大ヒット


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ゲームボーイの発売から2ヶ月後、ゲームボーイで初めて対戦機能が実装されたゲーム「テトリス」が発売され、3,500万本とパズルゲームとしては史上最大のヒットを記録しました。

テトリスの大ヒットはゲームボーイ本体の売上にも大きく貢献したと言えます。

1-3. 7年後にポケモンの登場、ゲームボーイ再ブームへ


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そして、ゲームボーイ発売から7年も経過し、ブームが落ち着いた頃。

ついにあの「モンスタータイトル」が発売されます。

そう、「ポケットモンスター(ポケモン)」の登場です。

ポケモンの登場はなんとゲームボーイ発売から7年も後の話だったのです。


ポケモンの登場でゲームボーイのブームは再燃、その後も6年、合計13年にも渡ってゲームボーイのソフトが販売され続ける事になりました。
※ゲームボーイカラー専用ソフトも含む

1つのゲーム機が13年もの間、ブームが覚めること無く売れ続けるって本当に凄いことですよね。

2. ゲームボーイは種類がたくさん!


https://classicgamestore.ch/gameboy-pocket


一言に「ゲームボーイ」と言っても、やはり13年も発売されていただけあり沢山の種類があります。

ゲームボーイの種類の中から、いくつか紹介していきましょう。

2-1. ゲームボーイ、ゲームボーイブロス


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「ゲームボーイ」はその名の通り、元祖「ゲームボーイ」です。

本体が大きくて重く、電池も単三電池を4本も使用する超重量級です。

「ゲームボーイブロス」は1994年に発売された「元祖ゲームボーイの色違い」であり、カラー以外は元祖ゲームボーイと同じものです。

2-2. ゲームボーイポケット


「ゲームボーイポケット」は1996年に発売された小型・軽量化されたゲームボーイです。

使用する電池は単四電池が2本と、消費電力も効率化されており、充電式のバッテリーパックを装着できる周辺機器も発売されていました。


発売当時は軽量化の影響か、電池残量を示す表示(左上のPOWER)が削除されましたが、後に発売されたモデルでは電池残量を示す表示が復活しています。

筆者が当時使用していたゲームボーイポケットは「POWER」の表記があるので、後期モデルですね。

2-3. ゲームボーイライト


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「ゲームボーイライト」は1998年に「日本国内のみ」で発売された特殊なゲームボーイです。

ゲームボーイライトの特徴は、その名の通り「バックライト」が光ることです。


「暗いところでもゲームボーイで遊べる!」当時の子供にとっては夢のような商品でした。

しかし、バックライトと白黒画面との相性はそれほど良くなく、あまり売れなかったようです。

日本国内のみの限定販売、販売数が少ない、ゲームボーイカラー発売の半年前ということもあり、流通数が少なく、マニアの間では高額取引がされている非常に珍しいゲームボーイです。

2-4. ゲームボーイカラー


「ゲームボーイカラー」は1998年に発売されました。

元祖ゲームボーイの発売から9年、ついにカラー表示に対応しました。

ゲームボーイカラーでは、ゲームボーイのソフトが遊べるのはもちろん、「ゲームボーイカラー専用ソフト」も遊べるようになりました。


しかし、発売当時の売れ行きは思ったほどではなかったのか、しばらくは「ゲームボーイ・カラー両対応」のソフトが目立つ時期が続いていた記憶があります。

数年前にポケモンが発売されて、誰もがゲームボーイを持っているような時期でしたし、家庭用ゲーム機はプレイステーションが大流行していた時期でした。

無理してゲームボーイカラーに絶対に買い換えないといけない理由も無い人が多かったのでしょう。

実は、ゲームボーイカラーには既に赤外線通信用のセンサーが搭載されていました。

3. ゲームボーイのおすすめソフト

ゲームボーイのおすすめソフトについてご紹介します。

3-1. ポケットモンスター ピカチュウ(黄)


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ゲームボーイで歴史的ヒットを記録したRPG「ポケットモンスター」の別バージョンの1つです。

ドット絵、一部登場キャラクターが「アニメ仕様」になっており、より馴染みやすい仕様になっています。

ポケモン人気の原因の1つである「多くのバグ」は修正されていますが、最も安心してプレイできるバージョンと言っても良いでしょう。

最近のポケモンでは見ることが多い「連れ歩き機能 ※ピカチュウのみ」が初実装されたゲームでもあります。

3-2. ゼルダの伝説 夢をみる島DX


https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000006764/


ゲームボーイで発売された「ゼルダの伝説 夢をみる島」をカラーリメイクしたゲームです。

ゼルダの伝説シリーズとしては異例の他作品とのコラボが多く含まれており、マリオシリーズからは「ワンワン」、星のカービィシリーズからは「ゴルドー」などが登場します。

Nintendo Switchにもリメイクされている作品の元祖をゲームボーイでプレイしてみませんか?

3-3. スーパードンキーコングGB


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スーパーファミコンで圧倒的なグラフィックとマリオにも劣らないアクション性で話題になった、「スーパードンキーコング」をゲームボーイ向けにアレンジしたのが「スーパードンキーコングGB」です。

ゲームボーイとは思えない書き込みのグラフィック、スーパードンキーコングそのままの操作性はゲームボーイで遊んでいることを忘れさせるほどのクオリティです。

ドンキーコング、レア社ファンの人は是非ともプレイしておきたいゲームの1つです。


続編の
・ドンキーコングランド(スーパードンキーコング2のアレンジ)
・ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング
・スーパードンキーコング2001(ゲームボーイカラー専用ソフトのリメイク版)
もおすすめです。

3-4. ロックマンワールド5


https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AB%E3%83%97%E3%82%B3%E3%83%B3-%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%895/dp/B000069TC6


「ロックマンワールド5」は、ゲームボーイで発売されていたロックマンシリーズ「ロックマンワールド」の5作目にして最終作です。

ロックマンワールド無印~4はファミコン版の敵ロボットを再利用していたのに対し、このロックマンワールド5に登場する敵ロボットは全てこのゲームのみのオリジナルです。


ロックマンワールド5独自の要素は敵ロボットだけではありません。

ロックマンの手助けをしてくれる猫型メカの「タンゴ」、ロックマンの新たな武器「ロックンアーム」など、他の作品では見られない要素が沢山あります。

ゲーム内のBGMも非常に素晴らしく、「隠れた名作」として高い評価を得ている作品です。

3-5. もんすたあ☆レース


https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%BC-%E3%82%82%E3%82%93%E3%81%99%E3%81%9F%E3%81%82%E2%98%85%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9/dp/B00005OUSS


「もんすたあ☆レース」はコーエーが発売したモンスター育成レースゲームです。

草むらに住む野生のモンスターを捕まえてバトルするという流れは「ポケモン」と酷似していますが、もんすたあ☆レースのバトルは全てレースで行われます。


各モンスターには「得意な地形」「苦手な地形」が設定されており、プレイヤーは目まぐるしく変化するレースフィールドに合わせてモンスターを交代する必要があります。

モンスターを賭ける「かけレース」では、勝利することで相手のモンスターを入手できますが、負けてしまうと自分の手持ちのモンスターをランダムにNPCに奪われてしまいます。

もちろん、最初に貰えるモンスター(ポケモンでいう御三家)や珍しいモンスター(伝説のポケモンのようなもの)も例外ではありません。


また、ミックスという2体のモンスターを融合して新たなモンスターを生み出すシステムも搭載されています。

ポケモンやデジモンに破れ、プレイステーション以降は続編が出ていませんが、隠れた名作として一定の評価を得ている良いゲームと言えるでしょう。