【2024年?】eスポーツがオリンピック正式種目に採用される可能性は?問題点も解説
2023年3月遂に国際オリンピック委員会から、オリンピックeスポーツの詳細が発表されました。
eスポーツを愛する人達にとって朗報とも言えるものではないでしょうか。
eスポーツの世界的認知が深まってきた証拠であり、これからeスポーツ業界が更に発展する兆しとなるのではないでしょうか。
今回はeスポーツのオリンピック採用に関して未だ残る問題点やメリット、どんな種目の競技があるのかを解説していきます!
この記事を最後まで読めば、オリンピック正式採用のeスポーツについて更に理解を深めることができます!
1. 遂にeスポーツがオリンピックに
この朗報を待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。
国際オリンピック委員会から公式に、国際競技連盟やゲーム会社と連携して設立されたバーチャル&シミュレーションスポーツ競技会の詳細が公開されました。
世界で最も有名な、スポーツの祭典にeスポーツが採用されたのは、eスポーツ業界にとってとても大きな発展であり、今後より大きな業界へと成長できるきっかけにもなりますね。
2. eスポーツオリンピックはいつ?どこで?
記念すべき第1回大会が開催されるのは、2023年6月22日〜25日の予定です。
開催地はシンガポールでの開催を予定しており、シミュレーションスポーツ分野の最新技術とイノベーションの展示がされます。
世界的な祭典で、選手ではない一般の人でも世界の最新技術を知る事ができる貴重な機会の1つです。
3. オリンピックに採用されるeスポーツ種目は?
eスポーツオリンピックに採用される種目は、どんなものがあるのかを解説していきます。
日本でもお馴染みのゲームも採用されているので、興味がある人は早速プレイしてみましょう。
3-1. アーチェリー(Tic Tac Bow)
アーチェリーと言えば弓を引いて的に矢を当てる競技ですが、こちらはスマホのアプリです。
驚くことにオリンピック正式種目化の公式発表されるまではダウンロード数も100件程度と非常に少なく、更に驚愕なのが予選に参加する権利をAndroidユーザーでアプリさえダウンロードできれば誰でも参加できる点です。
ゲームの内容はアーチェリーの矢で、〇×ゲームを行うといったもので距離や風によって軌道が変動するので割と難易度は高く、奥が深いものです。
もしオリンピックを目指しているのであれば、このゲーム一択ですね!
3-2. サイクリング(Zwift)
Zwiftは、屋内で楽しむことを目的としたサイクリングゲームです。
サイクリングマシンや、固定された本物の自転車に乗って画面を観ながら10個のバーチャルワールドを走る事ができるので、屋内にいながらもまるでサイクリングコースを走っているかのような気分を味わえます。
天候を選ぶことなく、いつでも屋内で自転車に乗る事ができるので、今回のeスポーツ大会にはピッタリですね!
3-3. セーリング(VirtualRegatta)
セーリングは日本では馴染みが薄いスポーツかもしれませんが、海外ではこのゲームの世界大会が開催されており、スマホなどでもプレイできます。
外洋ヨットレースゲームで、実際のレースと同じルートで気象条件などもそれぞれ異なりリアルタイムでの参加が可能となっています。
2020年には150万人のアクティブプレーヤーがゲームをプレイしており、今回のオリンピックにも採用されています。
3-4. ダンス(JustDance)
モーションコントローラを使用して、画面上に表示されているキャラの動きを真似してプレイするゲームです。
楽しくダンスするだけでなくその中に競技性もあり、熱狂できるシステムです。
ゲーマーはもちろん、本物のダンサーも参戦するので、実際のダンサーかゲームを極めたゲーマーのどちらが強いかを競う場面が観られるなど見どころは抜群です!
3-5. チェス(Chess.com)
チェスと言えば世界で1番有名とも言えるボードゲームの一種ですが、今回のオリンピック種目に採用されるにあたって、国際チェス連盟とタッグを組み実現しました。
eスポーツオリンピックで初のチェスマスターになれるよう、オンラインで予選が開催されています。
オンラインで予選ができる点もeスポーツならではで、より多くの猛者が参加できるのでレベルの高い大会になりそうですね!
3-6. テニス(Tennis:Clash)
テニスも世界的に有名なスポーツで、有名な大会がいくつもあり、プロのトッププレーヤーは全世界の注目の的です。
今回のeスポーツオリンピックでも国際テニス連盟と提携して、バーチャルテニスでアスリート達が競い合います!
3-7. テコンドー(Virtual Taekwondo)
格闘技からはバーチャルテコンドーが選ばれています。
モーショントラッキングを利用して、身長や体格、年齢、身体能力の違う相手と非接触で戦うことが可能となりました。
出場する選手は、現役選手や将来を有望視されている選手が選抜されており、16名で競い合います。
試合は配信されるので、現地にいなくても観戦が可能な点はeスポーツならではですね!
3-8. モータースポーツ(GranTurismo™)
日本でも大人気のレースゲームからは、グランツーリスモが選ばれました!
予選はオンラインで開催される予定で、2023年の4月13日〜30日の期間にオンラインでタイムトライアルに挑戦して上位に入賞すれば、オリンピックに招待されます。
3-9. 野球(WBSCeBASEBALL™パワフルプロ野球)
日本で野球ゲームと言えば、パワフルプロ野球の名前をあげる人が多いのではないでしょうか。
ついにパワフルプロ野球がオリンピック種目へ正式採用されました。
予選は誰でもチャレンジすることが可能なので、世界中のだれもがオリンピックに行くチャンスがあります。
日本が誇るゲームなので、ぜひ日本人に頑張ってもらいたいですね!
4. eスポーツをオリンピックに採用するメリットは?
オリンピックにeスポーツを採用するメリットは膨大です。
デジタル競技に熱中し、つながっている視聴者層を獲得できることで、オリンピックは前例のない観客にリーチすることができます。
また、eスポーツはすでに世界的な存在であるため、eスポーツを取り入れることで、オリンピックは投資を増やし、国際的な認知度を高める大きな可能性を手に入れることができます。
さらに、世界中から新たなプレーヤーが集まることで、国やプレーヤーの代表がより多様化することになります。
さらに、eスポーツオリンピックは、オリンピックがテクノロジーと伝統の最先端の革新に遅れを取らないようにし、現代における関連性を維持するのに役立ちます。
4-1. 誰でも参加が可能
誰でもこの機会に参加し、世界的に有名なアスリートになることができます。
経歴、生い立ち、学歴に関係なく、必要なのはeスポーツを学び、成長しようとする意欲だけです。
年齢や性別を超えて競い合うことも可能で、手元でできるゲームなどであれば、障害の有無などの壁も乗り越えることが可能です。
4-2. どこからでも参加が可能
eスポーツは、世界のどこからでもプレイすることができます。
そのため、ゲーマーがプロのプレイヤーになり、世界中の観客と一緒にプレイする機会が豊富になりました。
ハイスペックなハードウェアの入手が容易になったことと相まって、テクノロジーの進歩により、eスポーツは世界で最も急速に成長している産業の1つとなっています。
eスポーツ業界は近年急速に人気を高めており、2022年には全世界で4億5,400万人を超えると推定されています。
リーグ・オブ・レジェンドやFIFAなどの有名なゲームフランチャイズが参加する限定トーナメントを開催し、何百万人もの愛好家がオンラインでプロプレーヤーの戦いを観戦しています。
大学や草の根イベントなどの新しい取り組みにより、業界は進化し、より多くのゲーマーがプロの舞台に立つ機会を提供しています。
技術や回線速度の壁が解消していくことで、今後は会場に行かなくても自宅からオリンピックに参加することも夢ではありませんね。
4-3. 選手生命が長くなる
eスポーツが日程に加わることで、アスリートは自分のゲームの専門知識を披露するだけでなく、国際的なコミュニティの一員となり、世界規模で評価される機会を得ることができるという報酬を保証することができます。
体力などに縛られずに活躍することもできるので、加齢による体力の低下に伴い一流のアスリートが引退する年齢を引き上げる事ができるかもしれません。
4-4. 会場が低コストで準備できる
eスポーツに必要な機材は非常に少ないため、会場の設営やメンテナンスのコストを抑えることができます。
また、eスポーツのイベントは多くの視聴者に向けて配信されるため、広告収入をイベントの開催費用に充てることができます。
また、人気のある大会を開催することで、スポンサーやパートナーから追加資金を得ることができ、会場がさらにコストを削減することができます。
eスポーツは、エンターテインメントとしての可能性を秘め、会場が低コストで利用できる利点があります。
5. eスポーツのオリンピック採用にはまだまだ課題がある
eスポーツのオリンピック採用には、まだ課題があります。
問題点を解決して、eスポーツの領域になかなか足を踏み入れることができない人たちのために、参加者がゲームにアクセスする機会を増やし、必要なスポーツインフラを整えることがeスポーツの発展には必要不可欠です。
5-1. ゲーム障害による健康面での不安
eスポーツには伝統的なスポーツのような身体的な敏捷性やスキル、運動神経が必要ないという批判があります。
eスポーツに集中してしまうことで、まだまだ世論では体力の低下やゲーム障害などの健康面で不安視される声が多いのも事実です。
5-2. ゲームの内容によっては開催できないものもある
eスポーツのゲームには、暴力や銃といったゲーム的な要素が、オリンピック委員会から不適切とみなされる可能性のあるものもあります。
そのようなゲームはIOCから開催を拒否されるパターンもあると考えられていますが、eスポーツの中にはそのようなゲームが多いことも問題視される1つの要因です。
5-3. 版権関係の問題
更にeスポーツは民間企業が開発したゲームを種目にするので、版権面での問題もあります。
多種目になるにつれてその分版権の許可が必要になることや、国を超えた版権関係の法律の問題など、超えなければいけない壁が多くあります。
版権があるということは、その分人気なゲームなので、版権問題をクリアすることで更にeスポーツ人口を増やす事が可能とも言えます。
6. まとめ
eスポーツのオリンピック採用に関して、まとめてきました。
オリンピックと言えば誰でも知っているスポーツの祭典ですが、eスポーツに対しては日本国内ではまだまだ批判的な声が多く認知はあまりされていません。
オリンピックの種目として開催される事で、そこで日本人が活躍すれば同じ国内での意見もより良いものに変わっていく可能性も高いので、是非これからのオリンピック開催に向けて日本がeスポーツで活躍できる未来であって欲しいものですね!