【eスポーツ入門編】eスポーツの基礎知識

公開日: 2021/1/28 更新日: 2021/1/28

昨今話題になっている「eスポーツ」という言葉をご存知でしょうか?

eスポーツはビデオゲームを使用した対戦をスポーツ競技として捉えるもので、世界中で大規模な大会も開催されるほどの盛り上がりを見せています。

そんなeスポーツですが、そもそもeスポーツとはどのようなものなのか、どうすれば参加することができるのかなど、詳しくご紹介します。

1. eスポーツの基礎知識

そもそもeスポーツは「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略称であり、ビデオゲームやコンピューターゲームを使用した競技をスポーツ競技と同様のものと捉えることを指しています。

eスポーツという名称なので、野球やサッカーなど肉体を使った運動のことを思い浮かべるかもしれません。

しかし、eスポーツでは、一見競技性のないようなものもスポーツとして認められています。

公認されているゲームのタイトルを一部例としてあげると、代表的なサッカーのゲームである「ウイニングイレブン2020」。

それ以外にも「ぷよぷよ」「モンスターストライク」など、意外かもしれませんが、スマホのアプリもeスポーツとして大会が開催されています。

1-1. eスポーツの歴史


有志団体アーケードゲーム博物館計画のツイートより
https://pbs.twimg.com/media/D4FHf4XUYAAGNTM?format=jpg&name=large

eスポーツは、1970年代に行われたシューティングゲームの大会が始まりと言われています。

その後、ストリートファイターなどのアーケードゲームを筆頭に爆発的に広がり、インターネットの普及も相まってゲームの対戦が競技化が促進されることになったのです。

2000年代に入るとeスポーツという言葉が使用されるようになり、この年に世界大会も開催されています。

現在では、優勝賞金が高額な大会も行われるようになり、その中でもDota2(Defense of the Ancients)は約16億円と非常に高額となっています。

また、MOBA(Multiplayer online battle arena)の同ジャンルのゲームである、LOL(League of Legends)の総プレイ数は1億人と言われており、eスポーツはこれからも発展していくでしょう。

1-2. ゲームとeスポーツの違い


eスポーツは初めにお話したように、ビデオゲームなどを使用して対戦したものをスポーツ競技として指しているので、ゲームとの違いが分かりづらいのかもしれません。

では、サッカーや野球などのスポーツに当てはめてみましょう。 サッカーであれば、相手のゴールにシュートを決めたり、相手からボールを取ったりすると、会場やテレビなどで見ている観客は盛り上がりますよね。

ただのゲームはプレイヤー本人だけが楽しみますが、eスポーツではサッカーのように、プレイヤーだけでなく観客も一体となって楽しめます。これがゲームとeスポーツの違いと言えるでしょう。

1-3. 日本eスポーツ連合(JeSU)とは

もともとは「日本eスポーツ協会(JeSPA)」、日本eスポーツ連盟(JeSF)」、「e-sports保身機構」の3つの団体がありました。

その3つが統合されてできたのものが、日本eスポーツ連合(JeSU)です。

その活動内容は主にeスポーツの普及、eスポーツ選手の育成、プロライセンスの発行などになっています。

たとえば、海外のeスポーツの大会では賞金総額が億を超える大会が開催されていますが、日本では「景品表示法」などの法律の問題があり、高額の賞金となるような大会が開くことができないのが現状です。

日本eスポーツ連合は、そのような法律の問題を解決するために活動を行っています。

2. eスポーツは何でプレイするの?必要スペックは?


GTUNE公式サイトより
https://www.g-tune.jp/desktop/pl_b/#gallery

これまでにeスポーツの基礎知識や歴史についてお話しましたが、実際にプレイするためにはどのような準備が必要か分からないのではないでしょうか。

eスポーツはパソコンを使ったものから、スマートフォン、NntendoSwitchなど様々な媒体でプレイすることができます。

ここでは、eスポーツを始めるために必要なものをご紹介します。

2-1. ゲーミングPCで必要なスペック

ゲーミングPCも数多くの種類があるため、どの程度の性能があれば良いのか判断が難しくなっています。

そこで、ゲーミングPCを選ぶ際にどの程度のスペックがあれば良いのか、ご紹介します。


スペック

CPU

Core i5

Core i7

Core i9

グラフィックボード

GTX 1050以上

メモリ

8GB以上

ストレージ

SSD250GB以上(HDDとの併用も可能)

電源

80PLUS認証(電源効率)を受けていること

グレードがBronze以上



CPUはPC全体の処理速度を担っているためゲーミングPCを選ぶ際に必ず確認する事が重要です。

基本的にはCore i5でも問題ない場合もありますが、FPSやグラフィックが良いゲームを行う際にラグが発生する恐れがあります。

その際にゲーム内の画質を落とすなど対処が必要になるため、できればCore i7以上を選ぶと良いでしょう。


次はグラフィックボードです。

グラフィックボードは画像や映像を出力するための部品であり、描写速度や画像の解像度などに影響します。

グラフィックボードの性能が低いと描写が遅くなってしまい、ゲームプレイに影響するためこちらもなるべく数値が高いものを選びましょう。

メモリは情報を一時的に記憶することができる部品です。

このメモリは例えるのであれば机の大きさであり、メモリの容量が増えるごとに机が大きくなるので、物が多く置けるようになります。

逆にメモリの容量が少ないと、机に置けるものが少なくなるので効率が悪くなります。

メモリの容量は処理速度に直結するものですので、最低でも8GB以上を搭載することをおすすめします。

ゲーミングPCであれば、基本的にはSSDが搭載されているものを選びましょう。

SSDはHDDに比べても読み込み速度が圧倒的に早いため、ゲームだけでなく普段のPC使用時のストレスが減少します。 最後に電源です。

あまり気にしなくても良いのではと思う方もいるのかもしれませんが、適切な電源を選ばなければ故障率が高くなってしまいます。

しかし、基本的なゲーミングPCに搭載されているものは必要スペックを確保しているので、電源が80PLUS認証を受けているのか、グレードはBronze以上かどうかだけ確認しましょう。

2-2. スマホでできる人気タイトル


Nintendo公式サイトより
https://topics.nintendo.co.jp/article/778e6eb0-efab-11e9-b641-063b7ac45a6d

eスポーツに参加するためにはゲーミングPCやNntendoSwitchなどが必要と思われるのかもしれませんが、実際にはスマホを持っていれば気軽に参加することができます。

どのようなゲームがあるのか見ていきましょう。

ジャンル

タイトル

パズルゲーム

パズル&ドラゴンズ

モンスターストライク

TPS(Third Person shooter)

PUBG Mobile(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)

荒野行動-KNIVES OUT

Fortnite(フォートナイト)

カードゲーム

Hearthstone(ハースストーン)

Shadowverse(シャドウバース)

RTS(リアルタイムストラテジーゲーム)

Clash Royale(クラッシュ・ロワイヤル)


テレビCMでもおなじみの「パズル&ドラゴンズ」や「モンスターストライク」もeスポーツであり、誰でも始めやすいのではないでしょうか。

それ以外にも、PC版もあるPUBGやFortniteなど、数多くのゲームがスマホで行うことができます。

2-3. 専用コントローラーが必要なタイトル

eスポーツで勝つためには、プレイするタイトルに合わせてコントローラーを用意する必要があります。


引用:Amazonショッピングサイト
https://www.amazon.co.jp/dp/B01N06CYSM/ref=sr_1_2?adgrpid=54813163113&gclid=CjwKCAiA7t3yBRADEiwA4GFlI4rsRqrY46loQ-WAE-toooaPbJnf_Eic-hwdkQ6wf2Rc4ExFWUxZhRoCERoQAvD_BwE&hvadid=338533239510&hvdev=c&hvlocphy=1009722&hvnetw=g&hvqmt=e&hvrand=6795432274533814207&hvtargid=kwd-316979398469&hydadcr=8390_11105969&jp-ad-ap=0&keywords=%E3%82%A2%E3%82%B1%E3%82%B3%E3%83%B3+amazon&qid=1582805544&sr=8-2

例えば、「TEKKEN7」や「STREET FIGHTER」などの格闘ゲームであれば、アーケードコントローラー(通称アケコン)が必要です。

大会に出場した場合、対戦はアーケード台で行われるため、PS4などのゲームパッドでは実機と同じ環境で練習ができないためです。

それ以外にも、TPSの「Fortnite」などはマウスとキーボードによる操作に慣れて置くことが重要となります。

3. eスポーツが上手くなるためにやるべきこと

eスポーツを上達するためには、ゲームを多くプレイする必要があります。

いくらゲームが上手いと言っても、ゲームをプレイしていないと知識量や操作の練度に差が出てしまいます。

他にも、ゲームをする期間を少しでも開けてしまうと、感覚がずれてしまうためパフォーマンスが落ちやすくなります。

そのため、eスポーツで上手くなるためには毎日しっかりと練習を行うことが重要です。

とはいえ、とりあえずプレイしているのでは、そう簡単に上手くなることはできません。

ゲームをプレイすること以外に、どのようなことを行えば上達することができるのか、お話していきます。

3-1. 他人の試合を観戦

ゲームをプレイすることも重要ですが、他人の試合を観戦することでもゲームは上達します。

なぜなら、様々な人の試合を観戦することで、自分のプレイでは発見できなかったことを見つけることができるからです。

人それぞれ反応速度や経験、感情のコントロールができるかどうかは違いますが、実際のスポーツでも同じように上手い人の動きを見て、真似してみると上手くいくこともありますよね。

「Fortnite」を例に上げてみましょう。

Fortniteは3人称視点のバトルロワイヤルであり、建築物を作成したり、拾った武器を駆使して生き残る必要があります。

そのため、初めの地点からどう動くのか、敵と対峙したときにどのように建築物を作るのか、どの武器を選択するのかなど数多くのことを瞬時に判断しなければなりません。

一度見るだけでは理解できないことでも、何度も確認することで状況ごとの動き方を分析し、真似をして実践することができるようになります。

上手い人のプレイを自分なりに分析して実践を繰り返すことで、上達することができるのです。

また、他人の試合だけでなく自分の試合のリプレイも確認しましょう。

試合の勝敗は関係なく見直すことが重要です。

試合中にミスをしてしまい、それが原因で負けに繋がったということもあるでしょう。

そのため、その試合をもう一度確認し、ミスをしてしまった場面を自分なりに分析することで、反省点を見つけることができるので、次の試合に活かすことができるようになります。

他人の試合を観戦して学ぶことも重要ですが、自分の試合も見直して客観的に分析をしてみましょう。

3-2. 情報収集


eスポーツをプレイする上で情報収集を欠かすことはできません。

ゲームの環境がいつまでも同じということではないからです。

ゲームを行っている上で、例えばキャラクターが増えたり、アップデートによってアイテムの調整が行われたりとゲームの環境は変化していきます。

そのため、アップデートによって性能が変わっているのにプレイが変わらないでいると、いつもなら勝てる場面で負けてしまうことがあります。

その他にも、自分が使っているキャラクターと相手の相性など、様々な情報を入手する必要があるのです。

勝負に勝つためには、必ず情報収集を行う必要があるので、欠かさずに行うようにしましょう。

4. まとめ

今回はeスポーツがどのようなものなのか、参加した際にどうすれば上達できるのかどうかお話してきました。

eスポーツ自体はスマホを持っていれば簡単に参加することができるので、どなたでも気軽にチャレンジすることができます。

世界的にも勢いのあるeスポーツを、一度体験してみてはいかがでしょうか。